交換レンズ図鑑
新旧モデルで手ブレ補正&描写力を比較

人気の望遠Lズーム“12年”の進化を検証! キヤノン「EF70-200mm F4L IS II USM」レビュー

実写作例

※以下に掲載する作例は、EOS 5D Mark IVとEF70-200mm F4L IS II USMを組み合わせてJPEG形式の最高画質で撮影したもの(JPEG撮って出し)、もしくは、RAW形式のデータをJPEG形式に変換したもの(Digital Photo Professional 4を使用)になります。JPEGで撮影したものはいずれも初期設定(高感度撮影時のノイズ低減:標準、高輝度側・階調優先:しない、周辺光量補正:する、色収差補正:する、歪曲補正:しない、回折補正:する)で撮っています。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行っていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。なお、撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。

窓から光が差し込む屋内にて70mmの絞り開放で撮影。開放ながらコントラストが高く、ボケ味が滑らかで立体感のある描写が得られた
EOS 5D Mark IV、70mm、ISO100、F4、1/125秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:オート、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、6.51MB)

135mmの絞り開放で撮影。ピント位置では細かいところまで再現できている。滑らかなボケ味も得られた
EOS 5D Mark IV、135mm、ISO100、F4、1/100秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:スタンダード、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、7.78MB)

200mmの絞り開放で撮影。RAW現像でピクチャースタイルなどの設定を変えて仕上げてみた。望遠端の開放だが、レースカーテンの細かい模様まで写せている。大きな前ボケも印象的だ
EOS 5D Mark IV、200mm、ISO100、F4、1/160秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、オートライティングオプティマイザ:標準、RAW現像(ピクチャースタイル:ディテール、デジタルレンズオプティマイザ使用)
撮影写真(6720×4480、21.4MB)

200mm、最短距離付近で撮影。従来モデルより20cmも寄れるようになり、こうしたテレマクロ作例が撮りやすくなった。近接撮影ながら1/30秒の遅いシャッタースピードで手ブレを抑えられているのもポイント
EOS 5D Mark IV、200mm、ISO3200、F5.6、1/30秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:スタンダード、オートライティングオプティマイザ:標準、RAW現像(デジタルレンズオプティマイザ使用)
撮影写真(6720×4480、17.8MB)

こちらも200mmで撮ったテレマクロ作例。絞りはF8まで絞っている
EOS 5D Mark IV、200mm、ISO400、F8、1/50秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:スタンダード、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、7.82MB)

70mm、最短撮影距離付近で撮影。ガラス越しの被写体だがピント位置ではシャープな描写が得られた
EOS 5D Mark IV、70mm、ISO800、F5.6、1/20秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:オート、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、6.75MB)

上の作例と同じ被写体をほぼ同じ位置から焦点距離を200mmに変えて撮った1枚。ズーム全域で最短撮影距離は1mで変わらないので、こうした焦点距離を変えながらのマクロ撮影がとてもやりやすい
EOS 5D Mark IV、200mm、ISO800、F5.6、1/25秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:オート、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、6.75MB)

前ボケを狙って70mmの開放で撮影。ボケがうるさくなりがちな被写体だが、極端に気になるような二線ボケや輪郭の色付きは見られない
EOS 5D Mark IV、70mm、ISO200、F4、1/640秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:オート、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、6.18MB)

玉ボケが出るのを狙って、135mmでF8まで絞って撮影。少しうるさい感じもするが、輪郭の色付きが少なく、キレイなボケ味が得られた
EOS 5D Mark IV、135mm、ISO100、F8、1/60秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:オート、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、6.01MB)

200mmで撮影。適度に背景が残るように絞りはF8で撮影している
EOS 5D Mark IV、200mm、ISO100、F8、1/200秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、オートライティングオプティマイザ:標準、RAW現像(ピクチャースタイル:風景)
撮影写真(4480×6720、13.6MB)

歪曲収差のチェック用に70mmで撮影した1枚。今回はカメラボディの歪曲補正をオフにして撮影したが、レンズそのものの歪曲収差はそれなりにある。気になるようなら補正をオンにして使うといいだろう
EOS 5D Mark IV、70mm、ISO100、F8、1/30秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:スタンダード、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、9.81MB)

こちらは200mmの歪曲収差をチェックしたもの。望遠側特有の糸巻き型の収差が見られる
EOS 5D Mark IV、200mm、ISO100、F8、1/80秒、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:スタンダード、オートライティングオプティマイザ:標準、JPEG
撮影写真(6720×4480、6.48MB)

まとめ 従来モデルの魅力はそのままに、さらに使いやすくなった

EF70-200mm F4L IS II USMは、従来モデルの「軽量でハンドリングしやすいLズームレンズ」という魅力はそのままに、さらに使いやすいレンズに進化を遂げている。手ブレ補正は確実性が増し、1〜3段分程度の補正効果で従来モデルよりも歩留まりがよいという結果が出た。最短撮影距離が20cm短くなったのも使いやすくなったところだ。さらに、スペックでは伝わりにくいが、レンズ構成は従来と変わらないものの解像力やコントラストが向上し、描写力に磨きがかかっているのも見逃せない。

価格は価格.com最安価格(2018年7月13日時点)で14万円台。従来モデルよりも少し高い価格設定ではあるが、性能や描写力を考慮すると比較的コストパフォーマンスにすぐれたLズームレンズと言えるだろう。「はじめての望遠Lズームレンズ」にもピッタリの製品だ。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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