レビュー
富士フイルムの第4世代センサー搭載ミラーレス

浅草橋から隅田川を散歩しながら「X-T3」のモノクロ調整機能でレトロな空間を切り撮る

浅草橋から隅田川を散歩しながら「X-T3」のモノクロ調整機能でレトロな空間を切り撮る

富士フイルムのXミラーレスデジタルカメラに「X-T3」と「X-T30」が加わった。どちらも同社の「X-Trans CMOS 4センサー」を採用し、これに合わせて画像処理エンジンも「X-Processor 4」に更新された。その結果、画面の約100%をカバーする高速で高精度な位相差AFを実現。EVFのブラックアウトフリーで30コマ/秒の高速連写も新たにサポート。Xシリーズ第4世代センサー搭載モデルとなり、2610万画素、ISO感度160が使えるようになったのも見逃せないポイントだろう。

ミラーレスの心臓部とも言えるEVFは369万ドットに高精細化され、フレームレートも100フレーム秒とより自然に。フィルムメーカーでもある同社の得意分野、色再現技術においても進化があり、新機能モノクロ調整によって、印画紙で再現していた温黒調と冷黒調をデジタルで再現。Ye、R、Gのモノクロフィルターと組み合わせて、より多彩な表現が可能となった。

操作系は「X-T2」を継承。ダイヤルのサイズやクリック感などスペック表に現れない点は改善されてより使い心地がよくなっている。他社がコマンドダイヤルと液晶表示を中心としたインターフェイスに移行したのに対して、Xシリーズは電源のON/OFFにかかわらず、視認性の高いアナログダイヤルを中心とした操作系にこだわっている。同様の機能をカスタマイズで他のボタンに割り当てることもできるため、EVFをのぞいているときはコマンドダイヤルとボタンで操作、液晶モニターを見るときは専用ダイヤルで、と操作のすみ分けもできる。シャッター音も軽すぎず、カメラを操作して写真を撮ることの楽しさが感じられるモデルに仕上がっている。

2つのダイヤルは2段式になっており、異なる機能をコントロール。左からISO感度、シャッター速度、露出補正用のダイヤルだ

液晶モニターは3方向チルト式を採用。素早くローアングルが選べ、必要ならタテ位置方向に動かすことも可能

液晶モニターは3方向チルト式を採用。素早くローアングルが選べ、必要ならタテ位置方向に動かすことも可能

実用ISO感度は新型センサーの搭載によって200から160になり、絞りの選択範囲が広がった

実用ISO感度は新型センサーの搭載によって200から160になり、絞りの選択範囲が広がった

今回は主にモノクロ調整機能とフィルムシミュレーションを試すため、下町情緒が残る浅草橋周辺を散歩しつつスナップを撮った。交換レンズにはコンパクトで明るい超広角21mm相当の「FUJINON XF14mmF2.8 R」とスナップには欠かせない27mm相当の「FUJINON XF18mmF2 R」を選択。XF18mmは116gと軽く、厚さも33.7mmしかない、いわゆるパンケーキレンズと呼ばれるタイプのレンズ。ノスタルジックな付属の角型フードも魅力的だ。さらに欲張って「FUJINON XF8-16mmF2.8 R LM WR」も加えてみた。12〜24mm相当の超広角ズームで望遠端が24mmという、広角マニアなら一度は使ってみたいレンズ。道案内役に公私共にXシリーズを愛用する写真家、小平尚典氏に参加していただいた。小平氏は富士フイルム「X-H1」のオフィシャルビデオにも登場している人物だ。

選んだ交換レンズは全て広角レンズ。もっとも狭い画角が27mm、広い方は12mmまで

選んだ交換レンズは全て広角レンズ。もっとも狭い画角が27mm、広い方は12mmまで

新たに追加されたモノクロ調整を使うには、まずモノクロモードのACROSを選択

新たに追加されたモノクロ調整を使うには、まずモノクロモードのACROSを選択

するとモノクロ調整が選択できるようになり、リアルタイムで被写体を見ながら冷黒調(クール)、温黒調(ウォーム)をそれぞれ9段階で調整できる

温黒調を9まで上げるとセピア調に

温黒調を9まで上げるとセピア調に

冷黒調を9まで上げると青みがかった色になる

冷黒調を9まで上げると青みがかった色になる

ACROSモードには、3種類のモノクロフィルターがあり、Ye、Rの順でコントラストの強調、Gでポートレートの口紅の色などを強調できる

Yeフィルターを使って撮影すると空が若干アンダーになり、全体のコントラストがわずかに上がる

Yeフィルターを使って撮影すると空が若干アンダーになり、全体のコントラストがわずかに上がる

カラー撮影ではフィルムシミュレーションからクラシッククロームを選んで撮影

カラー撮影ではフィルムシミュレーションからクラシッククロームを選んで撮影

クラシッククロームでは全体の発色の鮮やかさが抑えられ、落ち着いたトーンになった

クラシッククロームでは全体の発色の鮮やかさが抑えられ、落ち着いたトーンになった

写真家、小平尚典氏は自前の「X-H1」に今回チョイスした交換レンズを付けて撮影に参加

写真家、小平尚典氏は自前の「X-H1」に今回チョイスした交換レンズを付けて撮影に参加

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