レビュー
積層型センサー採用で連写性能が大幅に向上。4K/30p動画撮影にも対応

キヤノン「PowerShot G5 X Mark II」「G7 X Mark III」の進化点をチェック

YouTubeライブ配信に対応した光学4.2倍ズームモデル「PowerShot G7 X Mark III」

PowerShot G7 X Mark IIIは、2016年2月発売の「PowerShot G7 X Mark II」の後継モデル。積層型の1.0型CMOSセンサー(有効約2010万画素)や、最新の映像エンジン「DIGIC 8」を採用するのはPowerShot G5 X Mark IIと同じで、EVF非搭載の光学4.2倍ズームモデルとなっている。

PowerShot G7 X Mark III。PowerShot G5 X Mark IIと同じ撮像素子と映像エンジンを採用する

PowerShot G7 X Mark III。PowerShot G5 X Mark IIと同じ撮像素子と映像エンジンを採用する

PowerShot G7 Mark IIIの主な特徴
・積層型の1.0型CMOSセンサー(有効約2010万画素)
・最新の映像エンジン「DIGIC 8」
・ISO125〜12800の感度に対応(拡張ISO25600)
・C-RAW(CR3形式)対応
・24mm(開放F1.8)〜100mm(開放F2.8)対応の光学4.2倍ズームレンズ
・手ブレ補正効果4.0段分
・最高約30コマ/秒連写の「RAWバーストモード」と「プリ撮影」
・AF固定で最高約20コマ/秒、AF追従で最高約8.3コマ/秒のメカシャッター連写
・撮影回数(2〜500回)を選択できるフォーカスブラケット
・起動時間約1.1秒、AF時間約0.11秒、撮影間隔約0.4秒
・フル画角での4K/30p動画撮影
・YouTubeのライブ配信に対応
・外部マイク入力端子
・自分撮り対応のチルト式3.0型タッチパネル液晶モニター(約104万ドット)
・USB端子(USB Type-C)からの充電・給電
・Bluetooth(Ver.4.2)でスマートフォンと常時接続可能
・従来と同じバッテリー「NB-13L」に対応
・撮影可能枚数は約235枚(液晶モニター表示時)

レンズは従来モデルを継承し、焦点距離24mm〜100mm(35mm判換算)の画角に対応する光学4.2倍ズームレンズ。開放F値は広角端でF1.8、望遠端でF2.8。レンズ構成はUDレンズ1枚、非球面レンズ3枚を含む9群11枚で、絞り羽根は9枚羽根の虹彩絞りだ。最短撮影距離は広角端で5cm、望遠端で40cm(いずれもレンズ先端からの距離)。光学式手ブレ補正の効果は約4.0段分。

焦点距離24mm〜100mm(35mm判換算)の画角に対応する光学4.2倍ズームレンズを継承

焦点距離24mm〜100mm(35mm判換算)の画角に対応する光学4.2倍ズームレンズを継承

連写性能はPowerShot G5 X Mark IIとほぼ同じで、RAWバーストモードとプリ撮影の利用が可能。RAWバーストモード/プリ撮影の撮影可能枚数もPowerShot G5 X Mark IIと同じで最大約70枚まで。AFは約0.12秒から約0.11秒に高速化し、スポット1点AFにも新たに対応する。撮影間隔約0.4秒、起動時間約1.1秒のレスポンスもPowerShot G5 X Mark IIと同じだ。動画撮影もPowerShot G5 X Mark IIと同じく、PowerShot Gシリーズとして初めて、クロップなしのフル画角で4K/30p動画に対応。4Kタイムラプス動画などの機能も同等だ。

PowerShot G5 X Mark IIにはないPowerShot G7 X Mark IIIのユニークなところは、PCやスマートフォンを経由せずにカメラだけでYouTubeのライブ配信が可能なこと。「ライブ配信サービス」という機能が追加され、Wi-Fi接続するだけでカメラからリアルタイムで配信が行える「今すぐ配信」と、YouTubeで配信日時やタイトル、公開範囲を事前に登録しておくことで、任意の設定で配信できる「イベント」を利用できるようになった。ライブ配信の際など自分撮りの時に操作がしやすいように、モニター内に動画記録ボタンを配置しているのも特徴だ。

PowerShot G5 X Mark IIと同じく4K/30p動画に対応。1回の撮影可能時間は9分59秒

PowerShot G5 X Mark IIと同じく4K/30p動画に対応。1回の撮影可能時間は9分59秒

カメラのみでYouTubeのライブ配信が可能

カメラのみでYouTubeのライブ配信が可能

事前に「CANON iMAGE GATEWAY」にカメラを登録して設定を行うことで、YouTubeのライブ配信が可能になる

事前に「CANON iMAGE GATEWAY」にカメラを登録して設定を行うことで、YouTubeのライブ配信が可能になる

さらにPowerShot G7 X Mark IIIは、ステレオミニジャックのマイク入力端子が備わっており、外部マイクを使うことで高音質な録音も可能。別売オプションのUSB電源アダプターPD-E1を利用すれば、USB Type-C端子からの充電・給電も行える。

マイク入力端子を新たに装備する

マイク入力端子を新たに装備する

左がPowerShot G7 X Mark IIIで、右が従来モデルPowerShot G7 X Mark II。新旧モデルでサイズ感はほぼ変わらないが、重量は約304g(バッテリー、メモリーカード含む)で従来モデルよりも15g軽くなっている。PowerShot G7 X Mark IIIのサイズは約105.0(幅)×60.9(高さ)×41.4(奥行)mm

PowerShot G7 X Mark IIIではコントローラーリングの幅が広くなるなど細かい操作感が改善されている。なお、従来モデルにあった、コントローラーリングのクリックの有無を切り替えられるレバーは省略されている

従来モデルと同様、同軸2段構造の撮影モードダイヤル・露出補正ダイヤルを採用。露出補正ダイヤルには割り当てポジションが新設された

チルト式の3.0型タッチパネル液晶モニター(約104万ドット)。上方向に約180°、下方向に約45°まで可動する

チルト式の3.0型タッチパネル液晶モニター(約104万ドット)。上方向に約180°、下方向に約45°まで可動する

まとめ 静止画重視ならPowerShot G5 X Mark II。Vlog用としても注目のPowerShot G7 X Mark III

PowerShot G5 X Mark IIとPowerShot G7 X Mark IIIは、積層型のCMOSセンサーを採用することで電子シャッターでの最高約30コマ/秒連写を実現するなど、特に高速性が大きく向上したのがトピック。AFが像面位相差AFでなくコントラストAFのままでそれほどの進歩が見られないのは残念だが、同じく積層型のCMOSセンサーを採用する、ソニーの1インチコンデジ「RX100シリーズ」の最新モデルをキャッチアップするような進化を遂げている。

両モデルとも小型・軽量なので旅行や普段使いのカメラとして重宝するが、PowerShot G5 X Mark IIはポップアップ式のEVFを搭載し、焦点距離120mm(35mm判換算)までの望遠撮影に対応しているので、どちらかというと静止画撮影を重視する方に向いていると思う。いっぽうのPowerShot G7 X Mark IIIは、マイクの外部入力が可能で、YouTubeのライブ配信に対応しているのが大きな特徴で、Vlog用としても注目度の高いモデルではないだろうか。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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