レビュー
スマホに真似のできない高画質と操作性のよさ

写真を撮るのが楽しい。「RX100VII」で等々力渓谷の木漏れ日をとらえる

20コマ/秒の速すぎる連写機能

等々力渓谷には「RX100VII」と財布代わりのスマホだけしか持って行かなかったが旅気分が味わえた。これがスマホだけでは味気ない。昭和世代は旅と言えばカメラ持参と反射的に思ってしまう。海外旅行ともなれば一眼レフカメラに交換レンズ3本、クリップオンストロボに、ヨドバシカメラで買ったX線を通さないフィルム専用アルミ袋に大量のポジフィルムを入れて手荷物に入れたものだ。

渓谷には高速連写に適した被写体が見当たらなかったので、後日、モンキチョウを連写してみた。しかし、チョウの動きは意外に遅い。約20コマ/秒のHiでは速すぎて無駄なカットが多く、約10コマ/秒のMidで撮影するぐらいが、ちょうどよかった。さらに遅い約3コマ/秒のLowというモードもある。ワンショット連続撮影モードなら連続7枚だが約90コマ/秒で撮影できる。このモードもシャッターを押したと思ったら撮影終了なのでよほどタイミングが合わないと使いこなせない。

優等生的な高画質モデル、マクロ撮影8cmがやや不満

「RX100VII」は正常進化を遂げたRX100シリーズの最新モデルであり、連写とAF関連、それから動画撮影機能が向上しているが、最短撮影距離が広角端で8cm、望遠端で100cmとスマホと比較してマクロ撮影に弱いのだ。スマホならレンズがぶつかるほど寄れるので、本機のAFが被写体に接近中に合わなくなるのには違和感がある。これは3cmにして欲しかった。またUSB端子がType-CではなくmicroUSBというのもいただけない。欲を言えば充電池も新設計がよかったのだが。

それ以外の点で不満はなく、細かい設定やメニュー画面をカスタマイズしていけば自分好みの1台に仕上げられそうだ。一般的な撮影なら本機のズームレンズでほとんどの被写体に対応できる。つまり、交換レンズのかさばるダブルズームキットのミラーレスを選ぶ必然性はなくなった。スマホのカメラ機能に不満を感じている人から、写真好きの大人まで、汎用製の高いコンパクトデジカメの決定版として「RX100VII」は長く付き合える相棒になるに違いない。

24mmの広角端を使って最短撮影距離8cmで撮ったカメムシ
RX100VII 24mm(35mm換算)、F4.5、1/640秒、ISO100、露出モード:シャッター速度優先AE、JPEG
撮影写真(5472×3648、7.99MB)

被写体が一番大きく撮れる画角を探ると43mmぐらいだった
RX100VII 43mm(35mm換算)、F5.0、1/640秒、ISO100、露出モード:シャッター速度優先AE、JPEG
撮影写真(5472×3648、7.86MB)

有効画素2010万画素の解像度は高くEVFでは見えなかったディテールまで記録される
RX100VII 68mm(35mm換算)、F4.5、1/640秒、ISO100、露出モード:シャッター速度優先AE、JPEG
撮影写真(5472×3648、10.5MB)

上の画像を100%で表示するとチョウの複眼や羽根の鱗粉などがハッキリ見えた
RX100VII 68mm(35mm換算)、F4.5、1/640秒、ISO100、露出モード:絞り優先AE、JPEG

ゴン川野

ゴン川野

カメラとオーディオが専門のライター。モノクロフィルムの現像、カラーのプリントを経て、デジカメ時代に突入。現在は仕事もプライベートもミラーレスOLYMPUS OM-D E-M1MK2を愛用。「阿佐ヶ谷レンズ研究所」にて掲載記事をまとめて発信中。

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