レビュー
価格.com売れ筋ランキング1位の人気製品

オリンパスユーザー注目の高性能な2倍テレコン「MC-20」を試した!

今回は、価格.com「コンバージョンレンズ・アダプタ」カテゴリーで売れ筋ランキング1位(2019年11月15日時点)の人気製品であるオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20(以下、MC-20)」を紹介しよう。同社製マイクロフォーサーズミラーレス用の高性能な2倍テレコンバーターで、望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」と組み合わせれば焦点距離1200mm相当の画角での超望遠撮影と、最大撮影倍率0.96倍相当(35mm判換算)の超望遠マクロ撮影が可能になる。本記事ではMC-20の特徴を紹介したうえで、対応レンズと組み合わせて撮影した実写作例を掲載しよう。

※記事内の焦点距離および最大撮影倍率の記述はすべて35mm判換算となります。

価格.comで高い人気を誇るMC-20。発売は2019年6月で、価格.com最安価格は4万円程度(2019年11月15日時点)

価格.comで高い人気を誇るMC-20。発売は2019年6月で、価格.com最安価格は4万円程度(2019年11月15日時点)

最大1200mm相当での超望遠撮影を実現。ほぼ等倍の望遠マクロも可能に

MC-20を装着できるレンズは、焦点距離600mm相当の画角が得られる超望遠・単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO」と、開放F2.8の望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」の2本。マイクロフォーサーズの2倍テレコンということでMC-20装着時はレンズ焦点距離の4倍相当の画角となり、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROでは焦点距離1200mm相当、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROでは最大600mm相当(いずれも35mm判換算)での超望遠撮影が可能だ。

OM-D E-M1 Mark IIにM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PROとMC-20を装着したイメージ。パッと見ではテレコンを付けていないような印象を受ける、一体感のあるデザインだ

こちらはOM-D E-M1 Mark IIにM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROとMC-20を装着したイメージ

こちらはOM-D E-M1 Mark IIにM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROとMC-20を装着したイメージ

MC-20装着時はレンズの最短撮影距離が変わらずに撮影倍率が2倍になるので、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROでは最短撮影距離約1.43m/最大撮影倍率0.96倍相当、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROでは最短撮影距離約73cm/最大撮影倍率0.84倍相当での超望遠マクロ撮影に対応できる。特に、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROでは、最大撮影倍率が一般的なマクロレンズのスペック(等倍)とほぼ同等となる0.96倍相当となるのは魅力だ。

MC-20のレンズ構成はHRレンズを含めた4群9枚で、色収差など各種収差の発生を抑制する光学性能を実現しているという。MC-20装着時でもレンズ単体で使用する場合と比べてAF速度の低下はほとんど発生せず、高速AFが可能なのも見逃せない。さらに、高性能な2倍テレコンバーターながら全長25.9mm(レンズ部、マウント部分突起含まず)で重量150gの小型・軽量化を実現したうえ、防塵・防滴・耐低温性能も有しているのも特徴。一眼レフスタイルのミラーレス「OM-D」の「E-M1シリーズ」ならびに「E-M5シリーズ」と組み合わせると、対応レンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO)を含めたシステム全体で携帯性と信頼性にすぐれた防塵・防滴システムになる。

オリンパスはテレコンバーターとしてMC-20(左)のほか、焦点距離を1.4倍に伸ばす「MC-14」(右)も用意している。倍率が低い分、MC-14はMC-20よりもコンパクトで全長14.7mm(レンズ部、マウント部分突起含まず)/重量105gとなっている

実写作例

一般的にテレコンバーターを使用するとどうしても画質が劣化するが、高性能をうたうMC-20はどうだろうか? 以下に、昆虫を望遠マクロで撮影した写真など、OM-D E-M1 Mark IIとMC-20を使用して撮影した実写作例を掲載するのでぜひチェックしてほしい。

※以下に掲載する静止画作例は、RAW現像で出力した1枚を除いてすべてJPEG形式の最高画質で撮影したもの(JPEG撮って出し)となります。

M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、600mm(35mm判換算1200mm)、ISO3200、F8、1/1600秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(5184×3888、11.3MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、600mm(35mm判換算1200mm)、ISO500、F8、1/200秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(3888×5184、9.87MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、600mm(35mm判換算1200mm)、ISO6400、F8、1/2000秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(5184×3888、11.5MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、600mm(35mm判換算1200mm)、ISO320、F8、1/100秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(5184×3888、8.41MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、600mm(35mm判換算1200mm)、ISO320、F8、1/250秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(3888×5184、7.71MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、600mm(35mm判換算1200mm)、ISO1250、F8、1/200秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーモード:i-Finish、RAW(階調とシャープネスを調整)
撮影写真(3888×5184、7.12MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、600mm(35mm判換算1200mm)、ISO200、F8、1/25秒、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(5184×3888、5.24MB)

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-20

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-20、300mm(35mm判換算600mm)、ISO640、F5.6、1/1250秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(3888×5184、8.17MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、300mm(35mm判換算600mm)、ISO2500、F5.6、1/2500秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(5184×3888、11.0MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、300mm(35mm判換算600mm)、ISO400、F6.3、1/640秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(5184×3888、10.0MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、300mm(35mm判換算600mm)、ISO200、F8、1/1000秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:Natural、JPEG
撮影写真(5184×3888、6.60MB)

E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO+MC-20、300mm(35mm判換算600mm)、ISO200、F5.6、1/1000秒、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:i-Finish、JPEG
撮影写真(5184×3888、11.2MB)

2本のレンズともにMC-20を使用すると、さすがにレンズ単体と比べてコントラストが落ちるようで、光量が少ない状況だとシャドーが浮くような描写になることがある。状況によっては年輪ボケが出ることがあるのも気になったが、テレコンバーター使用時に発生しやすい色収差はかなり抑えられており、ピント位置では十二分にシャープな画質が得られる。気になるような周辺光量落ちもほとんど見られない。AFの合焦点速度もレンズ単体と比べてほとんど変わらない印象で、2倍のテレコンバーターとしてはとても優秀な製品だと感じた。

また、MC-20装着時でもカメラボディやレンズの強力な手ブレ補正機構は有効で、手持ちでの超望遠撮影が可能なのも押さえておきたいポイント。上の作例では、600mm(35mm判換算1200mm)の超望遠で三日月を手持ちで撮影したものがあるが、シャッタースピード1/25秒でも手ブレを抑えることができている。

まとめ 野鳥や昆虫などの撮影領域を広げるテレコン。開発中の超望遠ズームレンズでも対応予定

レンズ焦点距離の2倍の画角が得られるマイクロフォーサーズミラーレスは望遠撮影に強いのが大きな魅力だが、MC-20はその魅力をさらに引き出す高性能なテレコンバーターだ。2倍のテレコンバーターということで絞り値が2段落ちる点には注意が必要だが、被写体をさらに大きく撮りたい場合に絶大な威力を発揮する。価格.com最安価格で4万円程度(2019年11月15日時点)という価格はコストパフォーマンスが高く、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PROならびにM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROを所有しているオリンパスユーザーにとって必携のテレコンバーターと言えるだろう。特に野鳥や昆虫などの撮影を行っていて「もっと望遠で撮れたらよかったのに……」という経験があるなら、MC-20を使うことで撮影領域をさらに広げることができるはずだ。

なお、今後は、現在開発中の超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」もMC-20の使用に対応する予定となっている。1.25倍の内蔵テレコンバーターを使うと35mm判換算で焦点距離1000mm相当の画角となり、さらにMC-20を組み合わせると35mm判換算で2000mm相当の画角での超望遠撮影が行える。2000mm相当の画角はマイクロフォーサーズで最も望遠側となり、インパクトは強い。しかも、オリンパスの高性能な手ブレ補正機構によって手持ちでも十分に高画質な撮影が可能になるはず。M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROの正式発表ならびに発売が今から楽しみだ。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
レンズ・レンズアクセサリーのその他のカテゴリー
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る