デジカメ初心者ライターである私、大木亜希子がカメラについて勉強していく本連載!
前回は、玩具会社のタカラトミーが大人のために作ったインスタントトイカメラをご紹介しました。
今回も、カメラマニア歴数十年のライターの先輩・ゴン川野さんに教えていただき、ギフトにも自分用にもピッタリな面白カメラ2種をピックアップします!
まず1台目。
2020年11月20日に発売されたばかりのトイカメラ PIENIFLEX (ピエニフレックス)。
ちょっと見て下さい、このカメラ!
二眼レフカメラをそのまま小さくしちゃった上品なデザインがときめきませんか?(笑)
れっきとした500万画素のデジタルカメラなのですが、たったの約36g…。(別売りのmicroSDHCカードを除く)
ネックストラップも付いてくるので、持ち歩きにも便利です。ちなみに、「ピエニ」とはフィンランド語で“小さい”という意味。
もはやインテリアとして部屋に飾りたいほど萌えるビジュアルです。
そして、2台目がコチラ。
トイデジカメ「DSC Pieni」。
こちらは2016年7月発売で131万画素と、「ピエニフレックス」に比べると古い機種なのですが、なかなか興味深いスペックです。
たとえば、冷蔵庫にマグネットと一緒に貼れちゃう(笑)。
お値段は3千円以下と、超お手頃です。(※2020年12月11日現在)
「PIENIFLEX」と「DSC Pieni」、2台を手のひらに載せてみるとご覧の通り。
ミニチュア天国でした…!
さっそく、カメラを持って街に出てみます。
まず「PIENIFLEX」を首に掛けて住宅街を歩いてみたのですが、物珍しさからか、見知らぬ人から視線を集めます。
「これは本当の二眼カメラですか…!」
と、カメラ好きと見られるダンディーなオジサマからマスク越しに声をかけていただいたのには驚きました(笑)。
使い方は、とても簡単。
「ON/OFFボタン」(電源)を長押ししてから「MODEボタン」を押すと、写真、動画、音声録音と3つのモードが1プッシュごとに切り替わっていきます。
写真を撮影する際は「ON/OFFボタン」を軽く1回押しすると、シャッターが切れる仕組み。
ファインダーがない撮影に慣れず、最初はこんな「いつ撮影したか分からないアホ面ショット」も撮れましたが…
慣れてくると、公園の端っこに咲く花も色鮮やかに撮影することに成功♪
直感で撮影することに不安もありますが、布袋様もご覧の通り、ご愛嬌たっぷりに撮影できました。
このカメラの特筆すべき点は、音声付きのムービーが取れるところ。
スタンダードに人に焦点をあてて動画撮影してみると…
味わい深い写りになりました。
今度は、風景を中心に捉えて周辺を一周すると…
空模様まできれいに写っていました。
公園壁面の水が流れる小さな音まできちんと拾ってくれるのには驚きました。
お次は、「DSC Pieni」を使ってみましょう。
こちらも長押しで電源がつき、1回押しでシャッターが切れる仕組みです。
メモリーカードはmicroSD/SDHC(別売/16GBまで)を使用します。
被写体をハッキリ写したい場合は30〜40cm近づいて撮影するのがコツのようですが、こちらもファインダーがないため構図が確認できずドキドキ…。
感覚がつかめず手ブレを起こしてしまい、うまく撮影できなかったのですが…
途中からはコツを掴みました。たとえば落ち葉を普通のデジカメで撮ると…
このようにシンプルに写るだけですが、今度は「DSC Pieni」で撮ってみると…
画像の粗さは否めませんが、それがかえって水彩画のようなタッチになって面白い仕上がりになりました。
また、色鮮やかな造花を撮ってみると、かなり映えました…!
離れた場所から銀杏の木を撮ると油絵っぽい感じで、ウン、悪くないじゃない!
注意点としては、カメラが小型すぎてかなり手ブレしやすいので、しっかり本体をホールドする必要があります(手ブレしてしまってお蔵入りになってしまった作成も何枚かあります)。
ちなみに、「DSC Pieni」は付属品を除き約18g! もはやアクセサリー感覚で遊べちゃいますよね…。
最初は「子供向けのカメラかも」と思いながら使ってみた2台のトイカメラ。
しかし、実際に使ってみてその奥深さに驚きました。
お手頃な価格も魅力的なトイカメラ。
たまには「王道デジカメ」と違った遊び方をしてみるのはいかがでしょうか?
私も、トイカメラの世界にハマっちゃいそうです…。
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー数々のドラマに出演後、2010年SDN48として活動開始。2015年、しらべぇ編集部に入社しPR記事を担当する。2018年、独立。Twitterはコチラ。