レビュー
シグマ史上最高画素数を実現したシリーズ第2弾モデル

手のひらサイズの6000万画素カメラ。シグマのフルサイズミラーレス「fp L」レビュー

シグマ「fp L」は、Lマウントを採用する小型・軽量なフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fpシリーズ」の新モデル。新たに有効約6100万画素の高画素センサーを採用したほか、AFや操作性もブラッシュアップされており、シリーズ第1弾モデル「fp」とはまた違った魅力のあるカメラとなっています。ここでは、fp Lの静止画撮影機能の特徴をレビューします。

fpシリーズの第2弾モデルとして2021年4月16日に発売になったfp L。この画像は外付けの「EVF-11」を装着したイメージです(レンズは標準ズームレンズ「28-70mm F2.8 DG DN」)

fpシリーズの第2弾モデルとして2021年4月16日に発売になったfp L。この画像は外付けの「EVF-11」を装着したイメージです(レンズは標準ズームレンズ「28-70mm F2.8 DG DN」)

コンパクトボディはそのままに有効約6100万画素の高画素センサーを採用

3層構造のFoveonセンサーに代表されるように、シグマは、ほかにはない斬新な特徴を持つデジタルカメラで写真愛好家やカメラファンの心をつかんできました。fpシリーズは、そのシグマが「デジタルカメラの再構築」を掲げ、「使うひと本位のデジタルカメラ」を目指して商品化したフルサイズミラーレスです。

2019年10月に発売になった同シリーズの第1弾モデル「fp」は、「ポケッタブル・フルフレーム」「変幻自在の拡張性」「本格的で自在な撮影機能」という3つのコンセプトを基に、Foveonセンサーではなく一般的なベイヤー配列のセンサー(有効約2460万画素の裏面照射型CMOSセンサー)を採用したうえで、EVF非搭載で完全電子シャッターという思い切った仕様にすることで、フルサイズミラーレスとして世界最小・最軽量(※2021年6月8日時点)となるコンパクトボディを実現しました。ベイヤーセンサーの採用でカメラとしてのレスポンスが大幅に向上したのも特徴で、スタイルに合わせて自由な使い方ができる、個性的なカメラとして人気を集めています。

今回紹介するfp Lは、同シリーズの新しい選択肢として2021年4月16日にラインアップに追加されたモデル。最大の注目点は、fpのコンパクトボディはそのままに撮像素子が有効約6100万画素の裏面照射型CMOSセンサーになったこと。そのボディサイズは112.6(幅)×69.9(高さ)×45.3(奥行)mmで、重量は427g (バッテリー、SDカード含む)。重量がわずかに5g重いものの、fpとまったく同じサイズの世界最小ボディになっています。

撮像素子の仕様でユニークなのは、高画素ながらローパスフィルターを搭載していることです。画素数が上がるとモアレが発生しにくくなるため、特に高画素モデルでは解像感を優先してローパスフィルターを搭載しないのがトレンドになっていますが、ローパスフィルターレスだとモアレを完全に取り去ることはできません。シグマは、高画素ゆえにローパスフィルターがあっても高い解像感が得られると判断してfp Lではローパスフィルターを入れる選択をしました。どちらがよいというわけではありませんが、普段モアレが気になっている人にとってfp Lはより安心して使えるカメラとなっています。

2021年6月8日時点では、ソニーの「α7R IV」と並び、フルサイズミラーレス最高画素数となる有効約6100万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。ローパスフィルターを搭載することでモアレの発生を抑えています

2021年6月8日時点では、ソニーの「α7R IV」と並び、フルサイズミラーレス最高画素数となる有効約6100万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。ローパスフィルターを搭載することでモアレの発生を抑えています

画質機能では、仕上がり設定の「カラーモード」に「パウダーブルー」と「デュオトーン」の2種類を追加。パウダーブルーは、カラーネガフィルムから着想を得たという、明るく透明感のある設定。デュオトーンは、70〜80年代のポスターなどで多く使われた手法で、画像の配色を2色のグラデーションに置き替える設定です。さらに、撮像素子の記録範囲を限定することで最大5倍までのズーム効果が得られる「クロップズーム」という、高画素を生かす新機能も備わっています。

カラーモードにパウダーブルー(左)とデュオトーン(右)を追加。パウダーブルーはほかの設定と同様、1段ステップで±5まで効果を調整できます。デュオトーンは計10種類のプリセットが用意されています

カラーモードにパウダーブルー(左)とデュオトーン(右)を追加。パウダーブルーはほかの設定と同様、1段ステップで±5まで効果を調整できます。デュオトーンは計10種類のプリセットが用意されています

クロップズームは最大5倍までのズーム倍率に対応。5倍ズーム時はフルハイビジョン解像度での記録になります

クロップズームは最大5倍までのズーム倍率に対応。5倍ズーム時はフルハイビジョン解像度での記録になります

像面位相差AFに対応。外付けEVFも新たに用意

fp Lは機能面も使いやすく進化しています。49点のポイントを選択できるAFは、コントラストAFと像面位相差AFのハイブリッド仕様になり、より高速な動作になりました。fpと比べるとピント合わせがよりスピーディーになっており、スナップ撮影で使う分には十分な性能だと感じました。少し気になったのはピントが奥に抜けやすい傾向があることで、特に近接撮影時はフォーカスフレームのサイズを小さくして、狙ったところに確実にピントを合わせるようにして使いたいところです。

像面位相差AFに対応し、より高速になった49点AFシステム。フォーカスフレームのサイズはL、M、Sの3種類から選択できます

像面位相差AFに対応し、より高速になった49点AFシステム。フォーカスフレームのサイズはL、M、Sの3種類から選択できます

さらに、外付けの電子ビューファインダー(EVF)の装着に対応するようになったのも大きな特徴です。fp発売の際に外付けEVFは用意していませんでしたが、カメラボディ左側面のUSB端子、HDMI端子、ホットシューユニット「HU-11」接続用端子の3つの端子を活用する力業で、新たに専用アクセサリーのラインアップに加わった「EVF-11」の装着を実現しています。

EVF-11は、わずかに糸巻き型の歪曲が見られるものの、0.83倍の大きな倍率でクリアな見えのファインダーです。上方向に90度までチルトできるので、ウエストレベルでの撮影がやりやすいのもポイント。明るいシーンで視認性を確保できるうえ、より安定した構えでシャッターを切るのにも役立つので、カメラとあわせて手に入れておきたいアクセサリーです。なお、2021年6月3日にリリースされたファームウェアVer.3.00によってfpでもEVF-11を利用できるようになりました。

EVF-11は上方向に90度まで可動するチルト機構を搭載。接続の際に外したカメラボディのHDMI端子カバーは、EVFに取り付けて収納できるようになっています

EVF-11は上方向に90度まで可動するチルト機構を搭載。接続の際に外したカメラボディのHDMI端子カバーは、EVFに取り付けて収納できるようになっています

外付けEVF装着時でも外部記録ができるように、EVF-11は側面にポータブルSSD接続専用のUSB端子(Type-C)が備わっています。ヘッドホン端子も搭載しているので音声モニタリングも可能です。なお、アイセンサーは非搭載で、EVFとモニターの表示切り替えは側面のスイッチで操作する必要があります

外付けEVF装着時でも外部記録ができるように、EVF-11は側面にポータブルSSD接続専用のUSB端子(Type-C)が備わっています。ヘッドホン端子も搭載しているので音声モニタリングも可能です。なお、アイセンサーは非搭載で、EVFとモニターの表示切り替えは側面のスイッチで操作する必要があります

EVF-11には標準と大型の2種類のアイカップが同梱されています。この画像は大型アイカップを装着したイメージ

EVF-11には標準と大型の2種類のアイカップが同梱されています。この画像は大型アイカップを装着したイメージ

視度補正はアイカップを外した状態で行います。-4.0〜+3.0(dpt)の範囲で調整できます

視度補正はアイカップを外した状態で行います。-4.0〜+3.0(dpt)の範囲で調整できます

fp Lの操作性はfpを踏襲しており、QS(クイックセット)メニューを呼び出すボタンや、トーンコントロールとカラーモードをダイレクトに呼び出すボタンが備わっているなど、撮影時に設定変更がやりやすいような工夫が施されています。細かいところでは、fpユーザーからのフィードバックを踏まえて、後ダイヤルのクリック感を強くしたほか、MODEボタンの高さを低く設定し直しています。また、マイク/ケーブルレリーズ端子カバーは、不用意にめくれないように、突起部をなくす対応が取られています。なお、シグマは2021年6月3日に、fpのダイヤル・ボタンなどの一部パーツをfp Lと同じパーツに交換する有償のカスタマイズサービス(16,500円、税込、送料別)を開始しました。

ボディ上面に電源スイッチ、静止画モード/動画撮影モードの切り替えスイッチ、録画ボタン、シャッターボタンと同軸の前ダイヤルを搭載

ボディ上面に電源スイッチ、静止画モード/動画撮影モードの切り替えスイッチ、録画ボタン、シャッターボタンと同軸の前ダイヤルを搭載

背面には、十字キーを兼ねた後ダイヤルや、QS(クイックセット)メニューの専用ボタン、AELボタンなどを搭載。モニター下部には、トーンコントロールとカラーモードをダイレクトに呼び出す専用ボタンが備わっています。液晶モニターは固定式の3.15型タッチパネル液晶(約210万ドット)です

背面には、十字キーを兼ねた後ダイヤルや、QS(クイックセット)メニューの専用ボタン、AELボタンなどを搭載。モニター下部には、トーンコントロールとカラーモードをダイレクトに呼び出す専用ボタンが備わっています。液晶モニターは固定式の3.15型タッチパネル液晶(約210万ドット)です

細かい機能性では、起動中のUSB給電に対応するようになりました。PCとUSB接続し、Webカメラとして使う場合にも安心して長時間使用できます。さらに、QRコードを使ったユニークな設定保存機能を新たに搭載したのも注目点。この新機能は、任意の撮影設定をQRコード画像としてメディアに記録し、そのQRコードを読み込むだけで設定を反映できるのが便利なところ。さまざまなパターンの設定をストックしておくのに役立つだけでなく、SNSなどを通じてユーザー間で設定を共有したい場合にも活用できます。

撮影設定を反映したQRコード画像を保存し、QRコード画像から設定を読み込める新機能を搭載。QRコード作成時はアイコンや名称、保存する設定を指定することができます

撮影設定を反映したQRコード画像を保存し、QRコード画像から設定を読み込める新機能を搭載。QRコード作成時はアイコンや名称、保存する設定を指定することができます

動画撮影については、fpと同様、CinemaDNGフォーマットでの動画RAWデータの記録に対応しているのがトピック。カメラ内のSDカード(UHS-II)には8bit RAWでの4K UHD/24fps記録(ビットレート1600Mbps)、外部SSDには12bit RAWでの4K UHD/30fps記録(ビットレート3000Mbps)が可能です。さらにBlackmagic RAWフォーマット、ProRes RAWフォーマットのHDMI出力にも対応しており、外部レコーダー「Blackmagic Video Assist 12G」「Atomos Ninja V」と接続することで、12bit RAWでの4K UHD/24fps記録も可能となっています。

ローリングシャッター歪みや手ブレなどには注意が必要

fp Lはコンパクトなボディゆえに、最新の高性能なフルサイズミラーレスと比べると勝手が違うところがあります。今回試用してみて、特に気になった点を以下にまとめます。

fp Lを使用してみて気になった点
・完全電子シャッターなので動体歪みが発生しやすい
・完全電子シャッターなので人口光源下でのフリッカーの影響を受けやすい
・ボディ内手ブレ補正非搭載の高画素機なので手ブレが目立ちやすい
・撮影後のレスポンスがやや遅い
・バッテリーの持ちがそれほど長くない(スペック上は240枚)
・外付けEVFの装着にはコツがいる
・EVF/LCDの切り替えは手動操作

これらの気になった点の中でも特に購入前に知っておいてほしいのは、完全電子シャッターのカメラなのでローリングシャッターの影響を受けやすいということ。具体的には、モータースポーツなど素早く動く被写体を撮る場合に被写体が歪みます。また、人工光源下では、光源にもよりますが1/100秒を超えるシャッタースピードだとフリッカーによる縞模様が顕著に現れます。使ってみた限りでは、センサーのスキャン速度がfpより遅いためか、ローリングシャッターの影響をより受けやすいと感じました。なお、フラッシュ同調速度は1/15秒以下(14bit RAW時は1/10秒以下)となっています。

fp Lはボディ内手ブレ補正非搭載の高画素機なので、fp以上に手ブレに対してケアをする必要があります。別売オプションのハンドグリップ「HG-11」「HG-21」を積極的に活用してホールド感を高めたいところです。画像は、EVF-11とあわせて、専用のハンドグリップHG-11を装着したイメージ

fp Lはボディ内手ブレ補正非搭載の高画素機なので、fp以上に手ブレに対してケアをする必要があります。別売オプションのハンドグリップ「HG-11」「HG-21」を積極的に活用してホールド感を高めたいところです。画像は、EVF-11とあわせて、専用のハンドグリップHG-11を装着したイメージ

また、撮影後のレスポンスがやや遅いのもfp Lを使って気になった点です。連写時だけでなく単写時でもカードへの書き込みが完全に終了しないと電子水準器とヒストグラムが表示されなかったり、撮影画像を表示できなかったりと、細かいところのレスポンスで少しストレスを感じることがありました。なお、連写撮影をメインにしてこのカメラを使いたいという人はまずいないと思いますが、連写速度は最高約10コマ/秒で、フル画素記録時の最大撮影コマ数はRAW+JPEGで12コマ、JPEGで14コマとなっています。

EVF-11の装着は、USB端子のカバーを180度折り曲げた状態で、EVFの接続端子部(USB端子とHDMI端子)をカメラの端子にまっすぐ挿し込む必要があります。ホットシューに取り付ける一般的なものと比べると装着にやや手間がかかります

EVF-11の装着は、USB端子のカバーを180度折り曲げた状態で、EVFの接続端子部(USB端子とHDMI端子)をカメラの端子にまっすぐ挿し込む必要があります。ホットシューに取り付ける一般的なものと比べると装着にやや手間がかかります

実写作例

※以下に掲載する作例は、fp Lに28-70mm F2.8 DG DN、もしくは35mm F1.4 DG DNを組み合わせてJPEG形式の最高画質で撮影したもの(JPEG撮って出し)になります。一部作例はボディ内RAW現像機能を使い、撮影時からカラーモードを変更して出力しています。また、カメラ側のレンズ光学補正は初期設定のままとし、すべての作例で、歪曲:オート(自動選択)、倍率色収差:オート(自動選択)、回折:オフ、周辺光量:オート、カラーシェーディング:オートとなっています。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行っていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。なお、撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、28mm、ISO100、F11、1/80秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG撮影写真(9520×6328、27.0MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、28mm、ISO100、F11、1/80秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG
撮影写真(9520×6328、27.0MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、28mm、ISO100、F8、1/640秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG撮影写真(9520×6328、40.8MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、28mm、ISO100、F8、1/640秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG
撮影写真(9520×6328、40.8MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、70mm、ISO100、F2.8、1/400秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG撮影写真(9520×6328、24.1MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、70mm、ISO100、F2.8、1/400秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG
撮影写真(9520×6328、24.1MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、70mm、ISO100、F2.8、1/160秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:パウダーブルー、JPEG撮影写真(9520×6328、21.6MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、70mm、ISO100、F2.8、1/160秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:パウダーブルー、JPEG
撮影写真(9520×6328、21.6MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、28mm、ISO1600、F11、1/30秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG撮影写真(9520×6328、28.3MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、28mm、ISO1600、F11、1/30秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG
撮影写真(9520×6328、28.3MB)

fp L、35mm F1.4 DG DN、ISO100、F1.4、1/2000秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:パウダーブルー、JPEG撮影写真(6328×9520、38.6MB)

fp L、35mm F1.4 DG DN、ISO100、F1.4、1/2000秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:パウダーブルー、JPEG
撮影写真(6328×9520、38.6MB)

fp L、35mm F1.4 DG DN、ISO100、F11、1/160秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG撮影写真(6328×9520、23.3MB)

fp L、35mm F1.4 DG DN、ISO100、F11、1/160秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG
撮影写真(6328×9520、23.3MB)

fp L、35mm F1.4 DG DN、ISO100、F1.4、1/8000秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG撮影写真(6328×9520、32.3MB)

fp L、35mm F1.4 DG DN、ISO100、F1.4、1/8000秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード、JPEG
撮影写真(6328×9520、32.3MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、28mm、ISO100、F16、1/640秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:デュオトーン(YE1)、JPEG撮影写真(9520×6328、24.2MB)

fp L、28-70mm F2.8 DG DN、28mm、ISO100、F16、1/640秒、ホワイトバランス:オート、カラーモード:デュオトーン(YE1)、JPEG
撮影写真(9520×6328、24.2MB)

fp Lの画質の特徴は、そのスペックからも読み取れるように、有効約6100万画素を生かした解像力の高さにあります。ローパスフィルターを搭載していることをネガティブにとらえる人もいるかもしれませんが、解像感は非常に高く、モアレを防ぎながら有効約6100万画素で高精細に記録できるのがほかにはないこのカメラの魅力です。オートホワイトバランスだとシアン寄りの色再現になることがあったり、JPEG撮って出しだとハイライトが飛びやすかったりと気になるところはあるものの、高性能なLマウントレンズのポテンシャルを引き出せる、すぐれた画質性能が備わっていると思います。

また、新設定のパウダーブルーとデュオトーンを含めて計15種類の豊富なカラーモードは、使っていてとても楽しい機能です。使いこなしが難しいところがありますが、トライ&エラーを繰り返すことで各モードに適した被写体や色を発見する喜びがあります。fpシリーズを選択するのであれば積極的に使いたい機能です。

まとめ スナップや風景の撮影で本領を発揮する小型軽量・高画素フルサイズ

fp Lは、手のひらサイズのコンパクトボディながら、2021年6月8日時点でフルサイズミラーレスとして最高画素数となる有効約6100万画素の高画質が楽しめるのが最大の魅力です。完全電子シャッターでボディ内手ブレ補正非搭載といった特徴からは、ある程度カメラに慣れている人向きのカメラで、使用するシーンを選ぶところはありますが、使いこなしてみたくなる魅力があります。その携帯性の高さからは、スナップや風景の撮影で本領を発揮するカメラと言えるでしょう。

価格は、価格.com最安価格(2021年6月8日時点)でボディ単体が247,500円、EVF-11が付属するビューファインダーキットが297,000円。6000万画素オーバーの高画素センサーを搭載するフルサイズミラーレスとしては、なかなか魅力的な価格です。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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