レビュー

富士フイルム「GFX100RF」速攻レビュー! レンズ一体型の1億画素デジカメが遂に誕生

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富士フイルムは2025年3月20日、ライブ配信イベント「X Summit PRAGUE 2025」にて、ラージフォーマットシステム「GFXシリーズ」の新製品「FUJIFILM GFX100RF」(以下、「GFX100RF」)を発表した。同シリーズ初のレンズ一体型モデルで、ミラーレス機「GFX100S II」と同等の1億画素センサーを搭載しながらも小型・軽量ボディを実現した高級機だ。

発売日は2025年4月20日で、市場想定価格は830,500円(税込)。ここでは、実機を用いたレビューをいち早くお届けしよう。

2025年3月21日 16:30:富士フイルムへの取材に基づく情報(液晶モニターと撮像素子の詳細仕様)を追加しました。

「GFXシリーズ」初のレンズ一体型モデル「GFX100RF」(※同梱アクセサリーのレンズフード、アダプターリング、プロテクトフィルターを装着した状態)。本記事ではシルバーカラーを使ってレビューする

「GFXシリーズ」初のレンズ一体型モデル「GFX100RF」(※同梱アクセサリーのレンズフード、アダプターリング、プロテクトフィルターを装着した状態)。本記事ではシルバーカラーを使ってレビューする

ブラックカラーも用意されている(※同梱アクセサリーのレンズフード、アダプターリング、プロテクトフィルターを装着した状態)

ブラックカラーも用意されている(※同梱アクセサリーのレンズフード、アダプターリング、プロテクトフィルターを装着した状態)

「GFX100S II」よりも150g近く軽いコンパクトボディを実現

「GFXシリーズ」は、富士フイルムが「ラージフォーマット」と呼ぶ、大型の撮像素子(イメージセンサー)を採用するカメラシステム。そのセンサーサイズは43.8×32.9mmで、フルサイズ(35mm判:36×24mm)と比べて約1.7倍の面積を誇っている。サイズが大きい分1画素あたりの受光量が多く、階調性にすぐれたハイクオリティな画質が得られるのが特徴だ。写真・動画の仕上がりに徹底的にこだわる写真家やハイアマチュアから支持されている高画質システムである。

同シリーズは、2017年2月に同シリーズの第1弾モデル「GFX 50S」をリリースして以降、これまで一貫してレンズ交換式のミラーレスカメラをラインアップしてきた。今回発表された「GFX100RF」は、同シリーズ初のレンズ一体型モデル。ミラーレス機「GFX100S II」と同じ有効約1億200万画素の裏面照射型CMOSセンサー「GFX 102MP CMOS II」と、35mm判換算で焦点距離約28mm相当の画角となる単焦点レンズ(焦点距離35mm/開放絞り値F4)を搭載しながらも、ボディ左上に電子ビューファインダーを配置するレンジファインダースタイルを採用するなどして、ラージフォーマット機としては大幅な小型・軽量化を実現している。

焦点距離35mm/開放絞り値F4の単焦点レンズを採用。35mm判換算で焦点距離約28mm相当の広角レンズだ

焦点距離35mm/開放絞り値F4の単焦点レンズを採用。35mm判換算で焦点距離約28mm相当の広角レンズだ

GFX100RF
133.5(幅)×90.4(高さ)×76.5(奥行)mm(最薄部37.2mm)
約735g(バッテリー、 メモリーカードを含む)

GFX100S II
150.0(幅)×104.2(高さ)×87.2(奥行)mm(最薄部44.0mm)
重量約883g(バッテリー、 メモリーカードを含む)

「GFX100RF」のサイズ・重量を「GFX100S II」と比較すると、ひと回り小さなボディに収まっていることがわかる。「GFX100RF」はグリップが小さかったり、ボディ内手ブレ補正機能を搭載していなかったりと、小型・軽量化を図っているとはいえ、ラージフォーマットミラーレスとしてはコンパクトな「GFX100S II」よりも重量が150g近く軽いのは魅力的だ。

上面。搭載するレンズは、開放絞り値がF4に抑えられていることもあって奥行きが短くコンパクトだ

上面。搭載するレンズは、開放絞り値がF4に抑えられていることもあって奥行きが短くコンパクトだ

小型・軽量化を図る工夫としては液晶モニターのスペックも押さえておきたい。「GFX100S II」など「GFXシリーズ」のミラーレスはアスペクト比が4:3のモニターを採用しているが、「GFX100RF」は、4:3比のものよりも高さが短い3:2比のモニターを採用。こうすることで、ボディ全体の高さを抑えているとのことだ。なお、「GFX100RF」では、フル画角(4:3)で撮影する場合、画面の左右に黒帯が入り、黒帯部分に撮影情報の一部が表示される仕様となっている。

アスペクト比が3:2の3.15型チルト式液晶モニター(約210万ドット)を採用。「GFX100S II」のモニター(3.2型/約236万ドット)と比べて大きさ・ドット数のスペックが少し落ちるのは、4:3比と3:2比の違いによるものだ。電子ビューファインダーのスペックは、「GFX100S II」と同じ倍率0.84倍/約576万ドット

アスペクト比が3:2の3.15型チルト式液晶モニター(約210万ドット)を採用。「GFX100S II」のモニター(3.2型/約236万ドット)と比べて大きさ・ドット数のスペックが少し落ちるのは、4:3比と3:2比の違いによるものだ。電子ビューファインダーのスペックは、「GFX100S II」と同じ倍率0.84倍/約576万ドット

左が「GFX100RF」で、右がAPS-Cサイズの撮像素子を搭載する「X100VI」。さすがに「X100VI」のほうが小さいが、「GFX100RF」もセンサーサイズを考慮するとかなりコンパクトだ。APS-Cミラーレスの「X-Proシリーズ」に近いサイズ感に収まっている

左が「GFX100RF」で、右がAPS-Cサイズの撮像素子を搭載する「X100VI」。さすがに「X100VI」のほうが小さいが、「GFX100RF」もセンサーサイズを考慮するとかなりコンパクトだ。APS-Cミラーレスの「X-Proシリーズ」に近いサイズ感に収まっている

高級感のあるデザイン。同梱アクセサリーが充実しているのも魅力

「GFX100RF」のボディは、単に小型・軽量というだけでなく、高級感のあるデザインを採用しているのも押さえておきたいポイントだ。

直線を生かしたシンプルなフォルムはスタイリッシュな印象。天面やレンズリング、ダイヤル類、底面にアルミ削り出し加工を施しているうえ、天面にいたっては富士フイルムのデジタルカメラとして初めてアルミ切削加工のみで製造するという凝りようで、質感にもすぐれている。ディテールの作り込み度も高く、細かいところまでこだわりを感じるボディだ。「GFXシリーズ」としては初めてシルバーのカラーバリエーションを選べるのも見逃せない。

直線を生かしたシンプルなデザインを採用(※同梱アクセサリーのレンズフード、アダプターリング、プロテクトフィルターを装着した状態)

直線を生かしたシンプルなデザインを採用(※同梱アクセサリーのレンズフード、アダプターリング、プロテクトフィルターを装着した状態)

さらに、専用のレンズフードやアダプターリング、プロテクトフィルターなど同梱アクセサリーが充実しているのもポイント。ロープタイプの高品質なショルダーストラップも付属している。

同梱アクセサリーの一覧。レンズキャップ、アダプターリング、プロテクトフィルター、レンズフード、フードキャップ、ショルダーストラップのほかに、ストラップリングを取り付けるための補助具も付属する

同梱アクセサリーの一覧。レンズキャップ、アダプターリング、プロテクトフィルター、レンズフード、フードキャップ、ショルダーストラップのほかに、ストラップリングを取り付けるための補助具も付属する

付属のレンズキャップを装着。正面に「FUJIFILM」のロゴが刻印されている

付属のレンズキャップを装着。正面に「FUJIFILM」のロゴが刻印されている

レンズキャップの内側は植毛処理が施されている

レンズキャップの内側は植毛処理が施されている

プロテクトフィルターはアダプターリングを介して装着する

プロテクトフィルターはアダプターリングを介して装着する

フードキャップを装着した状態

フードキャップを装着した状態

ロープタイプの高品質なショルダーストラップも付属する。全長は実測で約116cm

ロープタイプの高品質なショルダーストラップも付属する。全長は実測で約116cm

多彩なクロップ撮影をサポートする専用ダイヤル・レバーを搭載

「GFX100RF」の操作性では、「GFXシリーズ」として初めてシャッタースピード/感度の操作を一体化したダイヤルを採用するのが大きな特徴。露出補正ダイヤルも搭載している。このあたりの上面ダイヤルの仕様は、富士フイルムのAPS-Cミラーレス「X-Proシリーズ」やAPS-Cコンデジ「X100シリーズ」と同じだ。もちろん、レンズには絞りリングを装備。ダイヤル・リングの操作で露出を決定できるのは、マニュアルの操作性にこだわる富士フイルムらしさを強く感じる部分である。

シャッタースピード/感度の操作を一体化したダイヤルや露出補正ダイヤルを搭載

シャッタースピード/感度の操作を一体化したダイヤルや露出補正ダイヤルを搭載

このカメラの使い方を象徴する操作性として注目したいのが、背面の「アスペクト比切換ダイヤル」と、前面右手側の2種類のレバーだ。これらのダイヤル・レバーを駆使することで、有効約1億200万画素の高画素を生かしたクロップ撮影をスムーズに行えるように工夫されている。

「アスペクト比切換ダイヤル」は、その名のとおり、アスペクト比を変更するための専用の操作性。フル画角の「4:3」以外のほか、「3:2」「16:9」「65:24」「17:6」「5:4」「7:6」「1:1」「3:4」のアスペクト比をダイヤルの回転操作で順々に切り替えられるようになっている。ダイヤルにはそれぞれのアスペクト比が刻印されているので、カメラの電源を入れなくても選択中の設定をひと目で確認できる。存在感のある円形デザインなのも特徴だ。

背面の中央上部に「アスペクト比切換ダイヤル」を新設

背面の中央上部に「アスペクト比切換ダイヤル」を新設

ダイヤルにはアスペクト比が刻印されている。「C」ポジションにすると、コマンドダイヤルでアスペクト比を変更できる

ダイヤルにはアスペクト比が刻印されている。「C」ポジションにすると、コマンドダイヤルでアスペクト比を変更できる

フロントコマンドダイヤルの下には「デジタルテレコン切換レバー」が新たに用意されている。「GFX100RF」は、35mm判換算の焦点距離で36mm相当(レンズ焦点距離45mm)、50mm相当(同63mm)、63mm相当(同80mm)の3段階で画角を変えられるデジタルテレコンバーター機能を搭載しているが、このレバーでこれらの画角をダイレクトに切り替えることが可能。左右に動かすことで、28mm相当(機能オフ)/36mm相当/63mm相当/80mm相当を順々に選択できる仕様だ。

フロントコマンドダイヤルの下に「デジタルテレコン切換レバー」を配置(緑枠部分)。なお、画角の切り替えは巡回する仕様ではなく、広角側は28mm相当、望遠側は63mm相当で止まる。レバーを押し続けたときに行きすぎないように配慮されている

フロントコマンドダイヤルの下に「デジタルテレコン切換レバー」を配置(緑枠部分)。なお、画角の切り替えは巡回する仕様ではなく、広角側は28mm相当、望遠側は63mm相当で止まる。レバーを押し続けたときに行きすぎないように配慮されている

もうひとつ押さえておきたいのが、グリップの左側(レンズ側)にある、左右に倒せるレバーだ。「X-Proシリーズ」や「X100シリーズ」ではおなじみの操作性で、「GFX100RF」では「コントロールレバー」という名称がつけられている。「短く倒す」「長く倒す」の2段階で異なる機能を設定できる仕様で、初期設定では、右側(フロントダイヤル側)の「短く倒す」に、新機能の「サラウンドビュー」が割り当てられている。

「サラウンドビュー」は、ライブビュー映像の記録範囲表示を切り替える機能。トリミング状態を全画面で表示するモード、記録範囲をライン(白線)で表示するモード、範囲外を黒い半透明で表示するモードの計3モードを切り替えられる。

グリップの左側(レンズ側)に、左右に倒せる「コントロールレバー」を搭載(緑枠部分)

グリップの左側(レンズ側)に、左右に倒せる「コントロールレバー」を搭載(緑枠部分)

「コントロールレバー」は、初期設定では、右側(フロントダイヤル側)の「短く倒す」に、ライブビュー映像の記録範囲表示を切り替える新機能「サラウンドビュー」が割り当てられている

「コントロールレバー」は、初期設定では、右側(フロントダイヤル側)の「短く倒す」に、ライブビュー映像の記録範囲表示を切り替える新機能「サラウンドビュー」が割り当てられている

記録範囲をラインで表示するモードを選択して、36mm相当でクロップ撮影している様子

記録範囲をラインで表示するモードを選択して、36mm相当でクロップ撮影している様子

記録範囲をラインで表示するモードにして、アスペクト比1:1を選択したときの撮影画面。「デジタルテレコン切換レバー」を操作したときは、画面右上に、アスペクト比とともに、そのアスペクト比を想起させるカメラのイメージが薄く表示される

記録範囲をラインで表示するモードにして、アスペクト比1:1を選択したときの撮影画面。「デジタルテレコン切換レバー」を操作したときは、画面右上に、アスペクト比とともに、そのアスペクト比を想起させるカメラのイメージが薄く表示される

範囲外を黒い半透明で表示するモードを選択して、アスペクト比65:24に切り替えたときの撮影画面

範囲外を黒い半透明で表示するモードを選択して、アスペクト比65:24に切り替えたときの撮影画面

「GFX100RF」のアスペクト比とデジタルテレコンバーター機能は、すべてのパターンを組み合わせることが可能。たとえば、「65:24」の横長のアスペクト比を選択しつつ、63mm相当にクロップすることなどもできる。こうした自由度の高い記録設定を、ダイヤルとレバーを使って自在に操れるのがユニークだ。1億画素の高画素を生かす機能と操作性を兼ね備えていると言えるだろう。

範囲外を黒い半透明で表示するモード、アスペクト比17:6、63mm相当を選択している状態の撮影画面

範囲外を黒い半透明で表示するモード、アスペクト比17:6、63mm相当を選択している状態の撮影画面

対応する記録メディアはSDメモリーカード。UHS-II/SDXC対応のデュアルスロットを採用している

対応する記録メディアはSDメモリーカード。UHS-II/SDXC対応のデュアルスロットを採用している

左側面のインターフェイス部。USB Type-C端子、HDMIマイクロ端子(Type D)、リモートレリーズ兼用のマイク端子、ヘッドホン端子が備わっている

左側面のインターフェイス部。USB Type-C端子、HDMIマイクロ端子(Type D)、リモートレリーズ兼用のマイク端子、ヘッドホン端子が備わっている

底面。対応バッテリーは、「GFX100 II」「GFX100S II」「X-H2S」「X-H2」「X-T5」などと同じ「NP-W235」で、静止画の撮影可能枚数は約820枚(ノーマルモード時)。「GFX100 II」の約540枚、「GFX100S II」の約530枚(いずれもノーマルモード時)を大きく上回る枚数だ

底面。対応バッテリーは、「GFX100 II」「GFX100S II」「X-H2S」「X-H2」「X-T5」などと同じ「NP-W235」で、静止画の撮影可能枚数は約820枚(ノーマルモード時)。「GFX100 II」の約540枚、「GFX100S II」の約530枚(いずれもノーマルモード時)を大きく上回る枚数だ

「GFX100S II」と同等の撮像素子&画像処理エンジンを搭載

「GFX100RF」の基幹デバイスはミラーレス機「GFX100S II」と同等だ。有効約1億200万画素の裏面照射型CMOSセンサー「GFX 102MP CMOS II」と、最新の画像処理エンジン「X-Processor 5」を組み合わせている。

レンズは、35mm判換算で焦点距離約28mm相当の画角となる単焦点レンズ(焦点距離35mm/開放絞り値F4)。2枚の非球面レンズを含む8群10枚のレンズ構成を採用し、高い解像性能を実現している。最短撮影距離はレンズ先端から約0.2mで、ラージフォーマット用の広角レンズとしては近接撮影に強いのも特徴だ。4段分のNDフィルターも搭載している。

富士フイルムに確認した限り、「GFX100RF」の撮像素子は「GFX100S II」と同じで、カバーガラスの厚みなども変わらないとのこと。ただし、レンズの後玉から撮像素子までの距離を短くするなど、撮像素子とレンズのマッチングが最大化するように工夫することで、「GFX100S II」に「GF30mmF3.5 R WR」を組み合わせた場合に匹敵するような画質性能を実現しているとのことだ。

常用感度はISO80〜ISO12800。「GFX100S II」と同じだ

常用感度はISO80〜ISO12800。「GFX100S II」と同じだ

16bit RAW記録にも対応

16bit RAW記録にも対応

仕上がり設定「フィルムシミュレーション」は最新の仕様で20モードに対応。「REALA ACE」も利用できる

仕上がり設定「フィルムシミュレーション」は最新の仕様で20モードに対応。「REALA ACE」も利用できる

実写作例

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F7.1、1/170秒、ISO80、+1.0EV、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(11648×8736、49.4MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F7.1、1/170秒、ISO80、+1.0EV、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(11648×8736、49.4MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F4、1/210秒、ISO80、-0.7EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:クラシッククローム、JPEG撮影写真(11648×8736、44.7MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F4、1/210秒、ISO80、-0.7EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:クラシッククローム、JPEG
撮影写真(11648×8736、44.7MB)

GFX100RF、45mm(35mm判換算36mm相当)、F11、1/56秒、ISO6400、-0.7EV、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:REALA ACE、デジタルテレコン使用、JPEG撮影写真(9056×6792、28.7MB)

GFX100RF、45mm(35mm判換算36mm相当)、F11、1/56秒、ISO6400、-0.7EV、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:REALA ACE、デジタルテレコン使用、JPEG
撮影写真(9056×6792、28.7MB)

GFX100RF、80mm(35mm判換算63mm相当)、F4、1/240秒、ISO80、-0.7EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:Velvia/ビビッド、カラークローム・エフェクト:強、デジタルテレコン使用、JPEG撮影写真(5120×3846、10.9MB)

GFX100RF、80mm(35mm判換算63mm相当)、F4、1/240秒、ISO80、-0.7EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:Velvia/ビビッド、カラークローム・エフェクト:強、デジタルテレコン使用、JPEG
撮影写真(5120×3846、10.9MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F4、1/125秒、ISO2000、-0.3EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、カラークローム・エフェクト:強、JPEG撮影写真(11648×8736、43.6MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F4、1/125秒、ISO2000、-0.3EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、カラークローム・エフェクト:強、JPEG
撮影写真(11648×8736、43.6MB)

GFX100RF、45mm(35mm判換算36mm相当)、F4、1/450秒、ISO80、-2.7EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、デジタルテレコン使用、JPEG撮影写真(9056×6792、21.1MB)

GFX100RF、45mm(35mm判換算36mm相当)、F4、1/450秒、ISO80、-2.7EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、デジタルテレコン使用、JPEG
撮影写真(9056×6792、21.1MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F11、1/125秒、ISO80、-1.0EV、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:ACROS、グレイン・エフェクト:強度-強/粒度-大、アスペクト比5:4、JPEG撮影写真(10928×8736、52.5MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F11、1/125秒、ISO80、-1.0EV、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:ACROS、グレイン・エフェクト:強度-強/粒度-大、アスペクト比5:4、JPEG
撮影写真(10928×8736、52.5MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F11、1/140秒、ISO80、-0.3EV、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:REALA ACE、グレイン・エフェクト:強度-強/粒度-大、アスペクト比65:24、JPEG撮影写真(11648×4304、32.3MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F11、1/140秒、ISO80、-0.3EV、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:REALA ACE、アスペクト比65:24、JPEG
撮影写真(11648×4304、32.3MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F4、1/750秒、ISO80、+1.0EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:クラシッククローム、JPEG撮影写真(11648×8736、38.4MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F4、1/750秒、ISO80、+1.0EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:クラシッククローム、JPEG
撮影写真(11648×8736、38.4MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F5.6、1/125秒、ISO125、-2.0EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG撮影写真(11648×8736、40.5MB)

GFX100RF、35mm(35mm判換算28mm相当)、F5.6、1/125秒、ISO125、-2.0EV、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、フィルムシミュレーション:REALA ACE、JPEG
撮影写真(11648×8736、40.5MB)

実際に「GFX100RF」を使ってみて、ラージフォーマットの1億画素機らしい、高精細で階調豊かな写真が撮れると感じた。最短撮影距離付近での絞り開放だとさすがに少しソフトになるようだが、搭載する広角レンズは、1億画素の高画素を生かすのに十分な解像力を持っている。約735g(バッテリー、 メモリーカードを含む)の小型・軽量ボディであることを考慮すると、文句のつけようのない画質だ。

使い勝手の面では、レンズシャッター方式を採用しており、シャッターの動作音が非常に小さいのが高ポイント。シャッターを切ったときの機械的な振動が少ないため、3〜5m程度以上の撮影距離で撮るのであれば、しっかりとカメラをホールドしたうえで1/30〜1/40秒程度のシャッタースピードを確保すれば、手ブレの影響を十分に抑えることができた。スナップ撮影で使う分にはAFのレスポンスも申し分なく、小型・軽量ボディも相まって快適に撮影を続けられたことも付け加えておきたい。

「GFX100S II」などと同様、人物の顔・瞳のほか、「動物」「鳥(+昆虫)」「クルマ」「バイク&自転車」「飛行機(+ドローン)」「電車」の被写体検出が可能

「GFX100S II」などと同様、人物の顔・瞳のほか、「動物」「鳥(+昆虫)」「クルマ」「バイク&自転車」「飛行機(+ドローン)」「電車」の被写体検出が可能

動画撮影は4K/30p 4:2:2 10bit記録が可能。13+stopの「F-Log2」も搭載している

動画撮影は4K/30p 4:2:2 10bit記録が可能。13+stopの「F-Log2」も搭載している

【まとめ】待望の小型・軽量なラージフォーマット機。内容を考慮すると納得の価格

「GFXシリーズが欲しいけどレンズを含めると大きくて重い」という理由で「GFXシリーズ」の購入をためらっていた人にとって、「GFX100RF」はまさに待望の小型・軽量モデルだ。市場想定価格は830,500円(税込)とけっして安くはないが、「GFX100S II」と同等の基本性能を持つ、ボディのデザイン・質感にすぐれたレンズ一体型のラージフォーマット機であることを考慮すると、「GFXシリーズ」に興味がある人にとっては納得できる価格と言えるだろう。レンズフードやプロテクトフィルターなどのアクセサリーが同梱するのもお得感がある。

さらに、新しい操作性として「アスペクト比切換ダイヤル」と「デジタルテレコン切換レバー」を搭載するのも面白い。焦点距離35mm(35mm判換算で焦点距離約28mm相当)の単焦点レンズながら、1億画素の高画素をうまく活用する仕組みを採用することで、多彩なフォーマットでの撮影を存分に楽しめるようになっている。

購入時に気になるのは、開放絞り値F4という明るさと、ボディ内手ブレ補正機能を持たないことだろう。このあたりのスペックは、コンパクトなボディサイズとトレードオフなので致し方ない点である。

発売日は2025年4月20日。予約開始日は正式にはアナウンスされていないが、家電量販店やカメラ専門店のオンライン販売では、発表の翌日3月21日(10時)より予約受付がスタートするようだ。写真愛好家・カメラファンから注目を集める存在なのは間違いなく、場合によっては、「X100VI」と同じように、発売前に予約しておかないと長期にわたって入手できない状況になる可能性もある。「欲しい!」と思っているのなら早めの予約購入を検討してほしい。

真柄利行(編集部)
Writer / Editor
真柄利行(編集部)
フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣とこだわりを持っています。フォトグラファーとしても活動中。パソコンに関する経験も豊富で、パソコン本体だけでなく、Wi-Fiルーターやマウス、キーボードなど周辺機器の記事も手掛けています。
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