RX100 IIIの望遠端となる70mm相当(35mm判換算)での画質を比較。絞り値F8、開放F2.8、マクロでテストしてみたが、Part1の広角編とは異なる結果になった。
以下に掲載する作例は、PowerShot G7 Xとサイバーショット DSC-RX100M3を使って、同じ被写体をJPEG形式の最高画質で撮影したものになります。レンズの焦点距離は、PowerShot G7 Xが68mm(35mm判換算の画角)、サイバーショット DSC-RX100M3が70mm(35mm判換算の画角)の望遠端。評価測光/マルチ測光(初期設定)を選択し、絞り優先AEでF値をF8に設定しました。掲載する作例は、露出補正で明るさを調整して撮影したものの中から、適正露出の範囲内で、かつ、できる限り両機種で露出差がないものを選択しています。
PowerShot G7 Xの設定は、記録画素数:ラージ(L)、圧縮率(画質):スーパーファイン、ホワイトバランス:オート、マイカラー:切、i-コントラスト(ダイナミックレンジ補正、暗部補正):OFF、高感度時NR:標準。サイバーショット DSC-RX100M3の設定は、画像サイズ:L:20M、画質:エクストラファイン、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー:オート、高感度NR:標準です。
※以下のサムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺960ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行なっていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。
PowerShot G7 X 焦点距離68mm
F8、1/200秒、ISO125、EV0.0
撮影写真(5472×3648)
サイバーショット DSC-RX100M3 焦点距離70mm(望遠端)
F8、1/160秒、ISO125、EV+0.3
撮影写真(5472×3648)
※以下の画像は、撮影写真の一部分(それぞれの機種で300×300)をピクセル等倍で切り抜いたものになります。クリックすると、より大きなピクセル等倍の切り抜き画像(それぞれの機種で450×450)が開きます。
画像中央切り抜き(左:PowerShot G7 X、右:サイバーショット DSC-RX100M3)
画像周辺切り抜き(左:PowerShot G7 X、右:サイバーショット DSC-RX100M3)
参考:PowerShot G7 X 焦点距離100mm(望遠端)
F8、1/200秒、ISO125、EV0.0
左:中央切り抜き、右:周辺切り抜き
両モデルの望遠端の焦点距離は、PowerShot G7 Xが100mmで、RX100 IIIが70mm(いずれも35mm判換算の画角)。望遠端での開放F値はF2.8で共通だ。上の作例は、明暗差のある状況で、レンズの焦点距離をRX100 IIIの望遠端となる70mm程度に設定して、絞り値F8で撮影したものになる(※参考で、PowerShot G7 Xの望遠端100mmの作例も掲載した)。なお、RX100 IIIの「Dレンジオプティマイザー」は、初期設定のオートのままとした。オフでも撮影しているが、中間からシャドーにかけて暗くなり、PowerShot G7 Xと比べて階調性が大きく異なる結果になったため、オート設定の作例を選択している。
この作例では、PowerShot G7 X、RX100 IIIともに、画像の中央だけでなく、周辺でもすぐれた画質を実現していることがわかる。望遠で発生しやすい糸巻き型の歪曲収差は見られず、気になるような色収差もない。レンズ性能の高さを感じる結果となった。また、広角端の作例と比べると、PowerShot G7 Xの解像感が高いことも報告しておきたい。木々の枝や建物の格子などのディテールを比べても、RX100 IIIと同じくらい高い解像感が得られている。
色描写については、広角での作例と似たようなところがあり、PowerShot G7 Xは自然な感じで発色がよく、RX100 IIIはやや青みが強く出る結果となった。芝生の色を見てもらえると、その違いがよくわかるはずだ。
以下に掲載する作例は、PowerShot G7 Xとサイバーショット DSC-RX100M3を使って、同じ被写体をJPEG形式の最高画質で撮影したものになります。レンズの焦点距離は、PowerShot G7 Xが65mm(35mm判換算の画角)、サイバーショット DSC-RX100M3が70mm(35mm判換算の画角)の望遠端。評価測光/マルチ測光(初期設定)を選択し、絞り優先AEでF値をF2.8に設定しました。掲載する作例は、露出補正で明るさを調整して撮影したものの中から、適正露出の範囲内で、かつ、できる限り両機種で露出差がないものを選択しています。
PowerShot G7 Xの設定は、記録画素数:ラージ(L)、圧縮率(画質):スーパーファイン、ホワイトバランス:オート、マイカラー:切、i-コントラスト(ダイナミックレンジ補正、暗部補正):OFF、高感度時NR:標準。サイバーショット DSC-RX100M3の設定は、画像サイズ:L:20M、画質:エクストラファイン、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、高感度NR:標準です。ほぼ初期設定のままですが、サイバーショット DSC-RX100M3のDレンジオプティマイザーについては、初期設定のオートから切に変更しています。
※以下のサムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺960ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行なっていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。また、切り抜き画像は、撮影写真の一部分(300×300)をピクセル等倍で切り抜いたものになります。クリックすると、より大きなピクセル等倍の切り抜き画像が開きます。
PowerShot G7 X 焦点距離65mm
F2.8、1/400秒、ISO125、EV-0.3
撮影写真(5472×3648)
サイバーショット DSC-RX100M3 焦点距離70mm(望遠端)
F2.8、1/250秒、ISO125、EV-0.7
撮影写真(5472×3648)
※以下の画像は、撮影写真の一部分(それぞれの機種で300×300)をピクセル等倍で切り抜いたものになります。クリックすると、より大きなピクセル等倍の切り抜き画像(それぞれの機種で450×450)が開きます。
画像中央切り抜き(左:PowerShot G7 X、右:サイバーショット DSC-RX100M3)
参考:PowerShot G7 X 焦点距離100mm(望遠端)
F2.8、1/400秒、ISO125、EV-0.3
こちらの作例は、焦点距離を70mm程度として、1メートル程度離れた位置にある被写体(花)を絞り開放(F2.8)で撮影したもの。RX100 IIIの作例は、「Dレンジオプティマイザー」をオフにしたものを選択している(※初期設定のオートにした場合、背景の木の暗い部分が明るく持ち上げられ、全体的な露出差が発生したため)。
解像感については、ピント位置においてPowerShot G7 Xのほうがシャープな描写になった。35mm判換算で50mm相当の画角で撮影した「Part3 画質レビュー 感度別編」の作例もチェックしてほしいのだが、PowerShot G7 Xは、標準域〜望遠については、撮影条件にもよるが、かなりシャープな描写が得られるようになっているようだ。
以下に掲載する作例は、PowerShot G7 Xとサイバーショット DSC-RX100M3を使って、同じ被写体をJPEG形式の最高画質で撮影したものになります。レンズの焦点距離は、PowerShot G7 Xが68mm(35mm判換算の画角)、サイバーショット DSC-RX100M3が70mm(35mm判換算の画角)の望遠端。評価測光/マルチ測光(初期設定)を選択し、絞り優先AEでF値をF2.8に設定しました。掲載する作例は、露出補正で明るさを調整して撮影したものの中から、適正露出の範囲内で、かつ、できる限り両機種で露出差がないものを選択しています。
PowerShot G7 Xの設定は、記録画素数:ラージ(L)、圧縮率(画質):スーパーファイン、ホワイトバランス:オート、マイカラー:切、i-コントラスト(ダイナミックレンジ補正、暗部補正):OFF、高感度時NR:標準。サイバーショット DSC-RX100M3の設定は、画像サイズ:L:20M、画質:エクストラファイン、ホワイトバランス:オート、クリエイティブスタイル:スタンダード、Dレンジオプティマイザー/オートHDR:切、高感度NR:標準です。ほぼ初期設定のままですが、サイバーショット DSC-RX100M3のDレンジオプティマイザーについては、初期設定のオートから切に変更しています。
※以下のサムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺960ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行なっていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。
PowerShot G7 X 焦点距離63mm
F2.8、1/400秒、ISO125、EV+1.0
撮影写真(5472×3648)
サイバーショット DSC-RX100M3 焦点距離70mm(望遠端)
F2.8、1/320秒、ISO125、EV+1.0
撮影写真(5472×3648)
※以下の画像は、撮影写真の一部分(それぞれの機種で300×300)をピクセル等倍で切り抜いたものになります。クリックすると、より大きなピクセル等倍の切り抜き画像(それぞれの機種で450×450)が開きます。
画像中央切り抜き(左:PowerShot G7 X、右:サイバーショット DSC-RX100M3)
参考:PowerShot G7 X 焦点距離100mm(望遠端)
F2.8、1/400秒、ISO125、EV+0.3
上で掲載した作例と同様、焦点距離70mm程度・絞り開放(F2.8)の設定で、マクロ撮影したものとなる。被写体までの距離は40cm程度。RX100 IIIの作例は、「Dレンジオプティマイザー」がオフのものを選択した(※初期設定のオートにした場合、ハイライト側の明るさが抑えられ、全体的なコントラスト感に違いが出たため)。
注目してほしいのはPowerShot G7 Xで、被写体から少し距離を取った場合と比べて、コントラストが低く、ピント位置での解像感がやや落ちていることがわかる。PowerShot G7 Xは、広角側と比べて、望遠側のほうが解像感が出やすい傾向にあるが、望遠でも開放のマクロ撮影では、ややシャープさが失われるようだ。なお、望遠端の最短撮影距離は、PowerShot G7 Xが約40cmで、RX100 IIIは約33cm。このスペックだけを見るとRX100 IIIのほうがテレマクロに強いことになるのだが、RX100 IIIの望遠端の画角である35mm判換算70mm程度で試してみると、PowerShot G7 XのほうがRX100 IIIよりも被写体に寄って撮影ができた。