レビュー

遊んで実感! 「THETA S」は“コミュニケーションカメラ”の決定版

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やっぱりみんなに見せたい! THETA Sはスマホからの「共有」が手軽

おもしろい写真は友達に見せて共感をえたいという人も多いだろう。THETA Sでは特に静止画の共有は手軽。FacebookやTwitterといったSNSには、PCを介さずスマホ(「THETA S」アプリ)からサッと共有できてしまう。コメントをつけたり公開範囲を限定して公開することができるので安心だ。もちろん、見る側も、全天球表示でグルグル回して楽しめるようになっている。

スマホ(「THETA S」アプリ)から、Facebookに写真を共有。画像をタップすると写真をグルグルと楽しめるようになっている

動画も高画質で、楽しい&実用的

THETA Sでは、フルHD動画の撮影に対応した。先にも紹介したが、それに合わせて内蔵メモリーの容量も増え、これまで5分しか撮れなかった動画が最大25分まで撮影可能になった。そして、これまではせっかくユニークな動画が撮れても人に見せたり共有がしにくかったが、スマホでも動画の全天球再生が可能になった。さらに、PCから「theta360.com」サイトに動画をアップすれば、そのままSNSやYouTube で動画を共有できるようになった(スマホでの動画視聴には「THETA S」アプリが必要)。

動画は、「THETA S」アプリで全天球再生が可能。それぞれ違う視点からの2画面表示にも対応し、グルグルと回すこともできる(1ページ目の動画参照)

再生は楽しいのだが、少々ストレスに感じたのが、撮影した動画の転送にかかる時間だ。当然ながら記録サイズや時間によるのだが、時間にして2〜3分の動画(フルHD)の転送に、20〜30分かかるといった具合だ。Wi-Fi転送速度が高速化したとはいえ、かなりヤキモキしてしまった。外出先では、やむ終えず途中で転送を中断することもあった。

なお、動画のファイル形式はMPEG-4 AVC/H.264のMP4で、解像度は1920×960/30fpsとなっており、1920×1080か1280×720か選べるようになっている。静止画では利用可能になったライブビュー機能が動画撮影時では使えないのが残念だが、撮影モードはオートのみで性能もよいため、露出や色味の面で失敗してしまうことはほとんどなかった。

PCから「theta360.com」にアップロードできる動画の容量は1回に5MBまで

PCから「theta360.com」にアップロードできる動画の容量は1回に5MBまで

「theta360.com」にアップした動画は、こちらでご確認ください(外部サイト「theta360.com」が開きます)。全天球動画を楽しめるようになっている

また、静止画同様、埋め込みコードが生成されるので、以下のように自身のブログなどで公開することも手軽に行える(自動再生OFF)。

test #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA


test #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA


従来モデルに比べフレームレートはほぼ倍になっている。上の動画でわかるように、動きのある被写体もそれなりに滑らかで、かなり楽しめる映像に仕上がってるのではないだろうか。明るいレンズのせいだろう、暗所での撮影は得意なようだ。

さらに、全天球として視聴可能なのは「Google Chrome」ブラウザ使用時のみとなるが、「THETA S」の動画がYouTubeでも楽しめるようになった(現状、Android端末で転送された場合、一部端末を除いて非対応)。リサイズされるため画質はかなり落ちている印象だが、多くの人が平易に利用できるサイトで共有可能な選択肢が多いのは、コミュニケーションという意味で非常にありがたいところだ。

まとめ 

わずかな期間だが、いろいろなシーンでTHETA Sを使ってみて感じたのは、とにかく楽しいということ。自分の目だけでは体験できない世界を見ることができるというのは実に好奇心をそそられる。これだけ聞くと、従来モデルでも同じことがいえるのでは?と思うかもしれないが、ちょっと違う。THETA Sでは、これに「高画質」と「スマホでの操作性向上」「SNSとの連携強化」という要素が加わった。その結果、話題性はあったものの“お遊びツール”の域を脱しきれなかった従来モデルとは一線を画した“別モノ”に仕上がってるという感がある。興味はあったものの、従来モデルの画質や使い勝手にに不満があり購入まで至らなかったいたらという人(筆者もその1人)は、今こそ買いどきといってよいのではないだろうか。

THETA Sは、普通にっ撮っても楽しいのだが、次はどんな画が撮れるだろう、こんな風に撮ったらどうなるだろうなどど創作意欲をかき立てられ、なぜかワクワクしてしまう不思議なカメラだ。もしかしたら、メーカーも友達もアッと驚くような想定外の活用方法があるかもしれない。新たなコミュニケーションツールとしても何か期待できそうな気がする。

画像編集に特化したアプリ「THETA +」

画像編集に特化したアプリ「THETA +」では、トリミングやフィルターのほか、ビュー方法の変更が行える。複数の動画からパラパラマンガのような画像が作れる「タイムラプス編集」機能も

長時間露光撮影時に役立ちそうな気がして別売の防滴保護ケースも購入したが、今は未使用。底部には三脚穴を装備

高橋美幸(編集部)
Writer
高橋美幸(編集部)
家電製品アドバイザー。家電製品を中心にレポート・レビュー記事を担当。趣味は、バイクとカメラと作業中の家電の働き具合を監視すること。特に洗濯機。
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