レビュー

「FinePix XP90」は普段使いでも持っていたい使えるタフコンデジだった!

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各メーカーから、防水・防塵・防寒・耐衝撃性能を備えたタフコンデジが登場し性能をしのぎ合っている。そのなかでも、富士フイルムの「FinePix XP」はコンパクトさや手軽さで人気のシリーズ。筆者も知ってはいたが、泳がない、山にも登らない、寒い所には極力行かないという非アウトドア派のため、このようなカメラを必要とする場面にまったく出くわさない。アウトドア派でない人は、筆者同様、自分には無関係なカメラだと思うだろう。しかし、最新モデル「FinePix XP90」の魅力はそれだけではないらしい。というわけで、非アウトドア派でもこのカメラが使えるのかどうか、試してみることにした。

本体サイズ:109.6(幅)×71(高さ)×27.8(奥行)mm 、重量:約203g、画素数:1640万画素(1/2.3型 裏面照射型CMOS)、光学ズーム:5倍(焦点距離28〜140mm)

アウトドア派じゃなくても使える? 基本性能をチェック

FinePix XP90はアウトドア派用というイメージから、もっとごっついかと思いきや、見た目はいたって普通のコンデジ。むしろこんな小さなボディで、水中や吹雪(雪?)、砂漠(砂?)といった過酷な環境に本当に耐えられるのだろうかというのが、筆者の第一印象。スペック表によると、15mの防水、−10度の耐寒、1.75mの耐衝撃構造、そして防塵性能を持つとのことだが、この見た目からはイメージが沸かないのだ。とはいえ、バッテリーカバーがロック式になっていたり、手持ちの部分に滑り止めのグリップが付いていたりと、ちゃんとアクティブシーンを想定した作りになっている。この滑り止めのグリップは意外と筆者には重宝するかも。というのも、筆者はスマホはしょっちゅう落としており、いつかデジカメも落とすかも……という不安が常にあったからだ。

カメラ本体のほか、バッテリー(NP-455)、ACアダプター、プラグアダプター、USBケーブル、ストラップが同梱されている

本体右のバッテリーカバーは開閉ダイヤルでロックをする仕組み(中央にあるボタンを押しながら左に回す)で、水や砂などが入らないようゴムパッキンが施されている

ちょっとやりにくかったのがバッテリーカバーの開け閉め。開閉ダイヤルを押しながら回すというのが、他のデジカメにはあまりないので、慣れるまでに少し時間がかかる。

メモリーカードスロットやUSB端子、マイクロHDMI端子も同じ場所に搭載されている

メモリーカードスロットやUSB端子、マイクロHDMI端子も同じ場所に搭載されている

では、機能を見てみよう。本体には、上部にシャッターボタン、電源ボタン、動画撮影ボタン。液晶画面の隣にメニューボタンや再生ボタンなどがある。メニューボタンを押すと撮影メニューが表示され、撮影モードやサイズをセレクトする。コンデジを使ったことのある人なら迷わず扱えるが、コンデジが初めてという人もすぐに使えるであろうシンプルな仕様になっている。

本体上部には、右からシャッターボタン、電源ボタン、動画撮影ボタンが

本体上部には、右からシャッターボタン、電源ボタン、動画撮影ボタンが

本体液層画面部の右側に操作ボタンがまとまっている

本体液層画面部の右側に操作ボタンがまとまっている

では、早速撮影開始。撮影メニューから撮影モードをセレクトする。被写体にカメラを向けるだけで、カメラが自動で撮影シーンを認識し、最適な設定にする「シーンぴったりナビ」、カメラがシャッタースピードと絞り値を自動的に設定する「P=プログラム」、アクションシーンを広角で撮影し、迫力のある映像を記録する「アクションカメラ」、さまざまなフィルター効果を加えた撮影ができる「アドバンストフィルター」など、計22の撮影モードがあるので、シーンに適したモードをセレクトすればよい。

「MENU」ボタンを押すと撮影メニューが表示される。撮影モード、画像サイズ、ホワイトバランスなどが設定できる

とりあえずシーンに合わせて自動的に最適な撮影モードにしてくれる「シーンぴったりナビ」を使ってみたのだが、このモード、ちょっと暗いだけですぐにフラッシュが光ってしまうので、あまり筆者好みではない。筆者はどちらかというと、フラッシュなしの撮影が好きなのだ。そこで、フラッシュあり/なしやホワイトバランスを自分の好みで設定できる「P=プログラム」で撮影することにした。

狙ったわけではないが、折しも撮影日はどしゃぶり。防水効果も試せそうだ。大雨の降る中、浅草へ行ってみた。平日のしかも大雨というのに、さすが浅草、すごい人。店、人、雰囲気、何もかもが楽しくて、ついいろいろ撮りたくなる。気がつくと、カメラに大粒の水滴。でも、大丈夫! だって水中でも撮れるカメラなんだから。そして、ふと思った。そうか、タフネスカメラだからといって、何もアウトドア限定じゃなくたっていいんだ。だって、これだけ小型で軽いのだから、日常的に使ってもいいよね? 雨の日でも気にせず使えるし、うっかり落としても大丈夫。そう思ったら、いつもより気軽にカメラを構えている自分がいた。

タフカメラは雨の日でも気にせずに撮影ができるのが魅力だ。どしゃぶりの浅草でも、躊躇なくカメラを出して撮影できる

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