レビュー

スバル 新型レガシィアウトバック 1200km試乗/雪を求めて“飛騨高山”往復試乗

スバルAWDとブリザックの組み合わせは「ベストチョイス」

高山市街地を走行するスバル「レガシィアウトバック」

高山市街地を走行するスバル「レガシィアウトバック」

レガシィアウトバックに話を戻そう。高山市街から雪を求めて(今回は本当に雪がなかった)走り回っているときに気付いたことは、AWDであっても路地裏やUターン時などで抵抗感がなく、いついかなる時でもスムーズな走行が可能なことだった。

スバル「レガシィアウトバック」雪上イメージ

スバル「レガシィアウトバック」雪上イメージ

そして、やっと見つけた雪の中を走ると、しっかりとブリザックが雪をかみ、ラフなアクセルやブレーキワークさえしなければ、X-MODEを使わなくても十分に走行することは可能だった。また、ブレーキ性能も十分満足できるものであった。

斜め後方視界がよく、取りまわしがしやすい

スバル「レガシィアウトバック」のリアイメージ

スバル「レガシィアウトバック」のリアイメージ

もうひとつ嬉しかったのは、斜め後ろの視界のよさだ。シックスライト、つまりCピラーにもサイドウィンドウがあるために、斜めうしろの死角がかなり減っているのだ。ただし、デザイン上の理由から、そのウィンドウは後方に向かって若干キックアップしているので、その部分が少々見づらくなっているのは残念だった。

スバル「レガシィアウトバック」のインパネ

スバル「レガシィアウトバック」のインパネ

レガシィアウトバックは、ドアの開閉音等を含めて質感は非常に高いものの、乗り込んだ瞬間にレクサスなどのような“チャラ〜ン”という電子音が流れるのは少々子供っぽく、このクルマにふさわしくないと感じた。また、夜間走行時に、ステアリングスイッチが赤く光るのはかなりわずらわしい。

スバル「レガシィアウトバック」のメーター

スバル「レガシィアウトバック」のメーター

同様に、メーター中央のディスプレイもさまざまな情報が表示されすぎで、何が表示されているのかを理解するのに時間がかかってしまう。もう少し、色を含めたデザインを再考してもらいたい。

スバル「レガシィアウトバック」雪上イメージ

スバル「レガシィアウトバック」雪上イメージ

冬の時期、ウィンタースポーツでもやっていなければ、降雪地域へクルマで出かけようとはなかなか思わないものだ。しかし、レガシィアウトバックとブリザックの組み合わせは、「いつでも好きな時に、安心して出かけられる」という思いを抱かせてくれるものであった。

写真:内田俊一 内田千鶴子 飛騨高山温泉高山グリーンホテル

内田俊一
Writer
内田俊一
1966年生まれ。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も行いあらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。
記事一覧へ
桜庭智之(編集部)
Editor
桜庭智之(編集部)
自動車専門メディアで編集者として10年間勤務した後「価格.comマガジン」へ。これまで、国産を中心とした数百の新型車に試乗しており、自動車のほかカーナビやドラレコ、タイヤなどのカー用品関連も担当する。
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×