高山市街地を走行するスバル「レガシィアウトバック」
レガシィアウトバックに話を戻そう。高山市街から雪を求めて(今回は本当に雪がなかった)走り回っているときに気付いたことは、AWDであっても路地裏やUターン時などで抵抗感がなく、いついかなる時でもスムーズな走行が可能なことだった。
スバル「レガシィアウトバック」雪上イメージ
そして、やっと見つけた雪の中を走ると、しっかりとブリザックが雪をかみ、ラフなアクセルやブレーキワークさえしなければ、X-MODEを使わなくても十分に走行することは可能だった。また、ブレーキ性能も十分満足できるものであった。
スバル「レガシィアウトバック」のリアイメージ
もうひとつ嬉しかったのは、斜め後ろの視界のよさだ。シックスライト、つまりCピラーにもサイドウィンドウがあるために、斜めうしろの死角がかなり減っているのだ。ただし、デザイン上の理由から、そのウィンドウは後方に向かって若干キックアップしているので、その部分が少々見づらくなっているのは残念だった。
スバル「レガシィアウトバック」のインパネ
レガシィアウトバックは、ドアの開閉音等を含めて質感は非常に高いものの、乗り込んだ瞬間にレクサスなどのような“チャラ〜ン”という電子音が流れるのは少々子供っぽく、このクルマにふさわしくないと感じた。また、夜間走行時に、ステアリングスイッチが赤く光るのはかなりわずらわしい。
スバル「レガシィアウトバック」のメーター
同様に、メーター中央のディスプレイもさまざまな情報が表示されすぎで、何が表示されているのかを理解するのに時間がかかってしまう。もう少し、色を含めたデザインを再考してもらいたい。
スバル「レガシィアウトバック」雪上イメージ
冬の時期、ウィンタースポーツでもやっていなければ、降雪地域へクルマで出かけようとはなかなか思わないものだ。しかし、レガシィアウトバックとブリザックの組み合わせは、「いつでも好きな時に、安心して出かけられる」という思いを抱かせてくれるものであった。
写真:内田俊一 内田千鶴子 飛騨高山温泉高山グリーンホテル