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トヨタシェア、調べてみたらかなりお得だった!

トヨタのカーシェア「トヨタシェア」をレビュー! 大手3社と費用などを比較

クルマを手軽に借りることができる「カーシェアリング(カーシェア)」って、便利ですよね。レンタカーを借りる際には、最短でも6時間からという店舗が多いのですが、カーシェアは10分や15分といった短時間から借りることができます。

ですので、たとえば近所への買い物や雨の日の送り迎えといった、ちょっとした使い方もできます。さらに、レンタカーのように店舗に事前予約する必要がなく、クルマさえ空いていれば24時間いつでもすぐに利用できるのも魅力です。

現在、カーシェアリングの大手と言えば「タイムズカーシェア(以下、タイムズ)」、「カレコ・カーシェアリングクラブ(以下、カレコ)」、「オリックスカーシェア(以下、オリックス)」の3社です。圧倒的なステーション数を誇るタイムズ、メルセデスやジャガーなど豊富な車種を揃えるカレコ、使えば使うほどお得になるポイント制を導入しているオリックスといった具合に、各社とも魅力的な特徴を備えています。

そして昨年2019年、トヨタが運営する「トヨタシェア」と呼ばれるカーシェアリングサービスが始まりました。当記事では、トヨタシェアのサービスが大手3社とどのように異なるのかを比較するとともに、実際にトヨタシェアを利用してみたうえでの使い勝手などをレビューしたいと思います。

「トヨタシェア」の特徴

通常、カーシェアの車両は各社が運営する駐車場に配備されていることが多いのですが、トヨタシェアでは貸し出し車両をおもに「トヨタ販売店」や「トヨタレンタリース店」など、トヨタが運営している店舗に配備しているという点が大きく異なります(一部、一般的な駐車場にも配備されています)。車両の管理を、ディーラーなどが行っているというのは安心できますよね。なお、店舗が閉まっていても、車両は24時間借りることができます。

また、トヨタシェアで借りることのできる車種ラインアップは、すべてトヨタ車であることも特徴のひとつです。コンパクトカーなら「アクア」や「ヴィッツ」、ミニバンなら「ノア」、「ヴォクシー」などが多いのですが、いま人気の新型「ヤリス」の配備も徐々に拡大してきています。また、配車数は少ないのですが、トヨタのスポーツカー部門である「GR」が手がけた「GR SPORT」車両も、一部の店舗で借りることができます。後述しますが、今回は「アクア GR SPORT」を実際に借りています。

「トヨタシェア」と他社のカーシェアの料金を比較

気になるのは、借りるにはどのくらいの金額がかかるかですよね。そこで、月額費用から時間単位の利用料金まで、トヨタシェアと大手3社の料金を比較してみました。

■入会金(初期費用)
トヨタシェア:0円
タイムズカーシェア:1,650円(ICカード発行手数料)
カレコ:0円
オリックスカーシェア:1,050円(ICカード発行手数料)

入会金は4社とも無料なのですが、タイムズとオリックスは車両の鍵を開閉するための「ICカード」の発行手数料が別途必要になります。ちなみに、トヨタシェアやカレコでは車両の鍵の開閉はスマートフォンで行いますので、ICカードはありません。

■月額利用料金(個人プラン)
トヨタシェア:0円(キャンペーン中のため)
タイムズカーシェア:880円(利用料金に充当)
カレコ:980円(ベーシックプラン・利用料金に充当)/0円(月会費無料プラン)
オリックスカーシェア:840円(個人Aプラン・利用料金に充当)/0円(個人Bプラン)

月額利用料金は、トヨタシェアは現在(2020年5月29日)キャンペーン中なので無料になります(今後、月額料金がかかってくる可能性あり)。カレコとオリックスは、月額料金プランか無料プランかを選ぶことができます。後述しますが、月額料金プランのほうが利用料金が安くなるというメリットがあります。

ちなみに、タイムズ、カレコ、オリックスの3社は、月額利用料金を当月の利用料金に充当させることができます(繰り越しはできない)。

■時間料金(ショート)
※金額は15分単位で借りた場合
-トヨタシェア-
・Casual
150円(コンパクト)/200円(スタンダード)/250円(ミドル)/350円(ラグジュアリー)
・Basic
200円(コンパクト)/250円(スタンダード)/300円(ミドル)/400円(ラグジュアリー)
-タイムズカーシェア-
220円(ベーシック)/330円(ミドル)/440円(プレミアム)
-カレコ-
・ベーシックプラン
210円(ベーシック)/240円(ミドル)/405円(プレミアム)/750円(プレミアムプラス)
・月会費無料プラン
255円(ベーシック)/300円(ミドル)/495円(プレミアム)/930円(プレミアムプラス)
-オリックスカーシェア-
・個人Aプラン
210円(スタンダード)/250円(ミドル)/310円(デラックス)/210円(EV)
・個人Bプラン(月会費無料)
310円(スタンダード)/370円(ミドル)/460円(デラックス)/310円(EV)

各社ともに、借りる車種のグレードによって利用料金が異なってきます。トヨタシェアでは「Casual」と「Basic」に大別されていますが、Casualが旧車種、Basicが現行車種になります。Casualの料金は、他社と比較して安く設定されているのが特徴です。

※カレコの時間料金は、本来は10分単位なのですが、
他社と比較しやすくするために15分単位の金額で計算しています。

■時間料金(パック)
-トヨタシェア-
・Casual(コンパクト、スタンダード、ミドル)
3,080円(6時間)/4,270円(12時間)/5,511円(24時間)
・Basic(コンパクト、スタンダード、ミドル)
3,800円(6時間)/5,300円(12時間)/6,800円(24時間)
-タイムズカーシェア-
・ベーシック
4,290円(6時間)/6,490円(12時間)/8,690円(24時間)
/2,640円(夜間18時〜翌9時)
-カレコ-
・ベーシックプラン(ベーシック)
4,080円(6時間)/5,700円(12時間)/7,300円(24時間)
/2,700円(夜間18時〜翌9時)
-オリックスカーシェア-
・個人Aプラン(スタンダード)
3,700円(6時間)/5,200円(12時間)/6,700円(24時間)

パック料金は、わかりやすく比較するために、各社ともコンパクトカーなど安い車種を借りた場合で比較してみました。実は、大手3社の中でオリックスはパック料金が安いことが特徴のひとつだったのですが、トヨタシェア(Casual)のパック料金は、オリックスよりさらに安い金額になっていることに驚きます。

■距離料金
-トヨタシェア-
・Casual(コンパクト)
11円/km
・Basic(コンパクト)
11円/km
-タイムズカーシェア-
・ベーシック
16円/km
-カレコ-
・ベーシックプラン(ベーシック)
16円/km
-オリックスカーシェア-
・個人Aプラン(スタンダード)
16円/km

前述のパック料金で車両を借りた場合には、1kmごとにいくらといった距離料金がかかってきますので、そちらも一番安い車種クラスで比較してみました。これも、他社では1km16円に対してトヨタシェアでは11円と、群を抜いて安い金額に設定されています。

ここまで述べたように、トヨタシェアは他社に対抗するために、かなり戦略的に安い料金に設定されているのがわかりますね。

「トヨタシェア」を実際に使ってみた

では、トヨタシェアの使い勝手のほうはどうなのでしょうか。実際に利用してみました。

まず、トヨタシェアを利用する場合にはスマートフォンアプリをダウンロードします。アプリは、iPhoneとAndroidの両方に対応しています(iOS11以降 / Android7.0以降)。アプリをインストールしたら、運転免許証、クレジットカード情報を入力することで初期登録が完了します。

まず借りる日時と返却する日時を入力することで、借りられるステーションが地図上に表示されるのですが、これがとてもサクサクと軽快に動いて使いやすいです。トヨタシェアではPCから予約ができず、スマホアプリのみですので若干不安を抱いていましたが、杞憂でした。登録した日時で借りられるステーションと車両だけがすぐに表示され、迷うことなく予約することができます。

アプリで予約したあとは、実際にクルマを借りるためにステーションに向かいます。今回は、東京都内のディーラーでクルマをお借りしました。

予約した時間になると、アプリ上に「利用開始する」というボタンが表示されます。ここで、このボタンを押すと利用開始になる……はずだったのですが、筆者のスマートフォンのBluetoothがオフになっていたので、オンにしてくださいと表示されました。

トヨタシェアでは、車両とスマートフォン間で直接通信することで車両の解錠、施錠を行うようで、Bluetoothをオンにしたらクルマのドアが解錠されて利用開始となりました。

今回、お借りしたのは冒頭でも述べた「アクア GR SPORT」です。GRのようなクルマをカーシェアで手軽に乗れるというのはうれしいですね。

このGR SPORTは、見た目だけでなくボディにスポット溶接増しをしていたり、サスペンションもチューニングされています。筆者はノーマルのアクアに何度も乗っているのですが、もはや別のクルマと言っていいほど、ステアフィールもブレーキフィールもかっちりとしていて剛性の高さが分かる硬めの乗り心地でした。アクセルのツキもかなりよくなっているイメージです。

話がそれてしまいましたが、トヨタシェアに戻すと、乗り込んでからひとつ他社と異なる点がありました。クルマのキーが、車内にないのです。大手3社の車両は、車内にキーがあってクルマを利用している最中の解錠、施錠はそのキーを使うのですが、トヨタシェアの場合には、たとえば途中でコンビニによって降りた場合にもスマートフォンで施錠する必要があります。これは、ちょっと面倒という以外にも、万が一スマートフォンの電池が切れてしまうと、施錠、解錠ができなくなってしまうところは注意が必要になると感じました。

借りた車両を返却する場合には、クルマを止めてドアを閉め、アプリから「返却手続きを開始する」を押せば、すぐに施錠されて返却完了となります。

まとめ

トヨタシェアは、ダントツの利用料金の安さやトヨタディーラーなどで借りれる安心感など、他社にはない(できない)魅力を備えており、ユーザーにもメリットのあるサービスだと思います。

ですが、惜しいのは、現時点で配備されている車両ラインアップが少ないことです。ディーラーがメインなのでステーションの少なさは仕方がないのですが、せめてホームページに記載している「RAV4」「ハリアー」「カローラスポーツ」などの車両はもっと多く配備してほしいと思います。

また、これから発売されることで大きな話題となっている新型「ハリアー」や、「GRヤリス」などが、もしトヨタシェアで気軽に借りられるようになれば、ユーザーが増えてさらなるサービスの拡大につながっていくのではと思います。ぜひ、今後は魅力的な車両の拡充に期待したいと思います。

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

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