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“予算200万円”で狙う! 街乗りメインの便利なクルマ5選《2023年春》

「いいクルマ」とひと口に言っても、運転する人・しない人、前に座る人・後ろに座る人、荷物を載せる人、子育てをする人など、人それぞれ違った視点があるのが現実です。

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2023/02/25 09:00

今回は実際に、それぞれのポイントを踏まえてどんなクルマがオススメなのか、「予算200万円で街乗りしやすいクルマ」という条件で、2023年春時点での4台を選出したいと思います。

そもそも「街乗りしやすいクルマ」とはどんなクルマかというと、以下の7点をクリアしていることが前提だと考えます。

【1】最小回転半径など小回り性能がよいこと
【2】運転ポジションが最適に合わせられること
【3】視界が隅々までよく見えて安全確認がしやすいこと
【4】ハンドルやペダルなどの操作が違和感なくできること
【5】うっかりミスによる衝突や信号見落とし、ペダルの踏み間違いなどを防ぐ安全装備が揃っていること
【6】車庫入れがしやすいこと
【7】買い物などの荷物がサッと積み下ろししやすいこと

これらを押さえたうえで、デザインやカラー、乗り心地のよさや収納の使いやすさといった、運転しない人が求める要素を押さえていることも大事だと考えます。

【おすすめ1台目】
スズキ「ハスラー」

「ハスラー」

「ハスラー」

アクティブな趣味を持つ人に!

2台目は、ちょっとアクティブな趣味を持つ人にも魅力的な軽クロスオーバー、スズキ「ハスラー」です。元祖「遊べる軽」として大ヒットした初代から、フルモデルチェンジした現行モデルはさらに室内が広く、走りの上質感がアップし、快適装備や安全装備も充実しています。デザインはキュートな印象もありますが、年齢性別問わず好まれる絶妙なさじ加減。ポップからシックまで、カラーラインアップも豊富です。

パッケージはヒンジドアの4人乗りですが、室内は天井が高いのでファミリーでも十分に使える実力があります。アクティブな趣味を持つ人におすすめできる理由はまず、運転席・助手席のシートヒーターが全車標準装備だということ。ラゲッジフロアやリアシート背面が防汚タイプとなるのも全車標準で、濡れたり汚れたりしたギアをそのままガンガン積めたり、掃除もラクにできたりするのがうれしいところです。

上位グレードになると、後席にカップホルダー&フック付きの折りたたみ格納式パーソナルテーブルや、99%UVカットのガラスも標準装備されますので、車内で過ごすことが多い人にもピッタリ。

また、4WDモデルには雪道で安心なスノーモード、急坂も落ち着いて走れるヒルディセントコントロール、1輪が空転しても脱出できるグリップコントロールが装備されるので、悪路も頼もしく走ってくれるはず。山岳部や積雪の多い地域に住んでいる人にもおすすめです。

「ハスラー」のリアシートを倒すと、大きなラゲッジスペースが現れる

「ハスラー」のリアシートを倒すと、大きなラゲッジスペースが現れる

【おすすめ2台目】
ホンダ「フィット」

「フィット」

「フィット」

運転席の視界の広さに驚く!

3台目は、オールマイティーに使えるコンパクトカー、ホンダ「フィット」です。

「人の生活に寄り添う」クルマとして、ベーシックからクロスオーバー、スポーティーや上質など、人それぞれの好みに合うようなキャラクターが豊富に用意されるのが魅力的。2モーターハイブリッドの「e:HEV」と1.5Lのガソリンモデルがありますが、「e:HEV」はモーター走行がメインなので、なめらかかつ静かで心地いい走りが特徴。ガソリンモデルは軽快かつ余裕のパワーで、コストパフォーマンスも抜群です。

運転席に座ると、その視界の広さは驚くほどで、交差点などでも安全確認しやすく、リラックスして運転できます。そして後席には、ヒンジドアのコンパクトカー随一の広々した空間が広がります。「フィット」独自のシートアレンジは、前倒しだけでなく座面を跳ね上げることも可能で、後席の空間も人と荷物でフレキシブルに使えるほか、小さなお子さんの着替えスペースやベビーカーを積むなど、いろいろな使い方ができる希少なコンパクトカーです。

予算200万円だと「e:HEV」では「BASIC」以外はややオーバーしてしまいますが、ガソリンモデルなら「HOME」と「RS」も選べます。

「フィット」の運転席からの視界は広大なもの

「フィット」の運転席からの視界は広大なもの

【おすすめ3台目】
トヨタ「シエンタ」

「シエンタ」

「シエンタ」

お子さんが小学生以上なら◎

4台目は、3列シートのミニバンが欲しい人におすすめしたいトヨタ「シエンタ」。デザインは上品なほっこり癒やし系で、5ナンバー規格のコンパクトサイズながら両側スライドドアで、2列シート5人乗りと、3列シート7人乗りを用意しています。スライドドアは地上から33cmという低いステップで、開口部も先代より拡大され、高齢者やお子さんでもスムーズな乗り降りが可能です。

便利な収納スペースがたくさんあり、カップホルダーは紙パック飲料が入る形状で、その横にはペットボトルのキャップなどを置くのにぴったりの小さなトレイがあるのがアイデアものです。

シートアレンジは、3列目シートが2列目シートの下にすっぽりと折りたたんで格納されるのが特徴です。2列目にチャイルドシートを装着する際には使いにくいという弱点があるので、小学生以上のお子さんのいるファミリーにおすすめです。

3列目シートが低くフラットになるため、ラゲッジが大きく効率的に使えるのが魅力的。室内のセンターウォークスルー(前席と後席の相互移動)もでき、上級グレードには消臭・撥水撥油加工のシートが標準装備されますので、長く気持ちよく使えると思います。1.5Lのハイブリッドモデルとガソリンモデルがあり、ハイブリッドモデルは予算オーバーになりますが、ガソリンモデルなら200万円で狙えます。

「シエンタ」3列シートモデルの3列目シートをたたんだ状態。2列目シートの下に格納される

「シエンタ」3列シートモデルの3列目シートをたたんだ状態。2列目シートの下に格納される

【おすすめ4台目】
日産「ルークス」

「ルークス」

「ルークス」

充実した「運転支援システム」が光る

5台目は、高速道路を使った長距離ドライブが多い人におすすめしたい日産「ルークス」。ハイルーフタイプの軽自動車で、両側スライドドアと広大な室内空間を持つモデルです。日産は自動車専用道路において、前走車との適切な車間距離を保ちながら、全車速でハンドル、アクセル、ブレーキを制御して安全運転をサポートする「プロパイロット」の搭載を進めていますが、軽自動車の「ルークス」にも「プロパイロットエディション」というグレードを設定。ロングドライブをサポートしてくれるので、特にノロノロ渋滞での疲労軽減や、強風など悪天候下の運転で格段に安心できるなど、運転に自信がない人にも頼もしいクルマとなっています。

また、ワイパー連動で暗い道の運転をサポートする「インテリジェントオートライトシステム」や、車庫入れの際に自車を真上から見た画像で死角をなくしてくれる「インテリジェントアラウンドビューモニター」も標準装備です。

室内は上質なインテリアで、後席の天井や足元まで広々。ラゲッジは後席を倒せば27インチ自転車も積み込み可能なので、ファミリーでも十分に使えるほか、キャンプなどアクティブな趣味を持つ人にもおすすめです。もし、スライドドアが不要ならヒンジドアモデルの日産「デイズ」にも「プロパイロット」搭載グレードがあり、もう少し予算も抑えられると思います。

日産が誇る運転支援システム「プロパイロット」を搭載。渋滞時には停止後に再スタートする機能も

日産が誇る運転支援システム「プロパイロット」を搭載。渋滞時には停止後に再スタートする機能も

以上のように、運転する人だけでなく、いろんな視点から「いいクルマ」の要素を備えたクルマをピックアップしてみましたが、いろんなタイプのクルマが選べることがわかりました。ぜひ、皆さんが最高の1台と出会えますように。

まるも亜希子
Writer
まるも亜希子
2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。誰でも今日からできる交通安全応援プロジェクト「OKISHU(オキシュー)」でイベント等も開催。
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芝崎 瞬(編集部)
Editor
芝崎 瞬(編集部)
自動車専門媒体からゴルフ専門メディアを経由し、価格.comマガジンへ。クルマは左ハンドルMTに限る! と思って乗り継いでいたが翻意して今は右AT。得意クラブは、強いて言えばミドルアイアン。
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