2023年8月23日、JVCケンウッドはケンウッドブランドから新製品のドライブレコーダーを2機種発表したので、それぞれの特徴などをお伝えしよう。
まずひとつめは、デジタルルームミラー型ドライブレコーダー“ミラレコ”の新製品「DRV-EM4800」だ。市場推定価格は54,100円前後で、発売時期は2023年9月下旬が予定されている。
前後2カメラドライブレコーダーとデジタルルームミラーの機能を組み合わせたのが、ケンウッド“ミラレコ”シリーズの新製品「DRV-EM4800」だ。大画面で見やすい12V型IPS液晶が搭載されており、本体下部のボタンを押すことでデジタルルームミラーと通常のルームミラーをカンタンに切り替えられる
■ケンウッド デジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EM4800」
発売予定日:2023年9月下旬
市場推定価格:54,100円(税込)
撮影素子:1/2.8型 約207万画素フルカラーCMOS
記録解像度[フロントカメラ、リアカメラ]:1920×1080(動画最大約207万画素)
最大記録画角[フロントカメラ、リアカメラ]:水平133度×垂直69度×対角162度
F値[フロントカメラ、リアカメラ]:F2.0
液晶モニターサイズ:12V型 フルカラータッチパネルIPS液晶
フレームレート:28fps (タイムラプス時 1fps)
常時録画ファイル単位:1分
記録メディア:microSDカード Video Speed Class V30以上 32〜128GB対応(microSDHCカード 32GB付属)
「DRV-EM4800」は、前後の走行映像を録画できる2カメラドライブレコーダーに、デジタルルームミラーの機能が搭載されており、荷物などによって視界が遮られないクリアな後方映像を、リアルタイムに12V型IPS液晶ディスプレイへと映し出せる。
「DRV-EM4800」の新製品ならではの特徴としてあげられるのが、映像を6段階で拡大できる「表示画角調整機能」が新たに搭載されたことだ。デジタルルームミラーは、一般的なルームミラーに比べて広い範囲を映し出してくれるのがメリットのひとつだが、それによって後続車との距離感がつかみづらくなることがある。だが、「表示画角調整機能」によって、映像を拡大、調整してドライバーの距離感へと近づけることで、後続車との距離がつかみやすくなる。
また、「PureCel Plus」と呼ばれる新しいCMOSセンサーも搭載された。夜間やトンネルなど、暗い場所では明るくてノイズの少ない映像で記録でき、明るい場所では色再現性にすぐれた映像を撮影できる。
そして、もうひとつ新たに採用された機能が、クルマのバックギアに連動して駐車時などの後方確認をサポートしてくれる、「画角自動下降機能」だ。「DRV-EM4800」のリバース検出コードをクルマに接続することによって、車両後退時に設定した下向きの角度へと自動的にアングルが切り替わるので、バックカメラの補助的な役割として利用できる。
「運転支援機能」においては、死角になりやすいななめ後方から接近する車両を検出すると、画面表示と警告音で知らせてくれてイベント記録を開始する「後方急接近警告」機能が新たに追加された。
もうひとつの新製品は、前後2カメラドライブレコーダーのエントリーモデルである「DRV-MR480」だ。市場推定価格は29,800円前後で、発売時期は2023年9月上旬の予定となっている。
ケンウッドの前後2カメラドライブレコーダーの新たなエントリーモデルとして登場した「DRV-MR480」。エントリーユーザー向けと言っても、前後のレンズはともに明るく広角で撮影ができ、フロント、リアそれぞれにHDRが採用されているなど、基本性能はかなり高めなので、誰もが安心して購入できるドライブレコーダーだ
■ケンウッド 前後2カメラドライブレコーダー「DRV-MR480」
発売予定日:2023年9月上旬
市場推定価格:29,800円(税込)
撮影素子:1/2.7型 カラーCMOSセンサー
記録解像度[フロントカメラ、リアカメラ]:1920×1080(最大約207万画素)
最大記録画角[フロントカメラ]:水平:約122度×垂直:約63度×対角:約150度
最大記録画角[リアカメラ]:水平:約126度×垂直:約63度×対角:約150度
F値[フロントカメラ、リアカメラ]:F1.8
液晶モニターサイズ:2.0型フルカラーTFT液晶
フレームレート:27.5fps
常時録画ファイル単位:1分
記録メディア:microSDカード 16〜128GB (ビデオスピードクラス:V30以上推奨)(microSD カード 32GB付属)
同製品は「DRV-MR450」の後継モデルで、リアカメラに広視野角なレンズを新たに採用することによって、後方映像をより広く記録できるようになっているのが大きな特徴のひとつだ。さらに、ケンウッド独自の映像技術と車載技術でチューニングされた「Hi-CLEAR TUNE(ハイクリアチューン)」によって、総合的に画質を向上させているのも魅力となっている。
また、前後2カメラの両方にHDR(ハイダイナミックレンジ)機能を搭載。前後ともに、逆光やトンネルの出入り口、夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境時に起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」を抑え、安定した録画を実現している。
レンズは、フロントカメラ、リアカメラともに広視野角のレンズが採用されており、前後を広い範囲で記録可能だ。また、前後カメラのどちらにもF1.8の明るいレンズが採用されており、夜間やトンネルなどの暗いシーンの撮影に強いだけでなく、総合的に画質を向上させている。
また、3年間のメーカー長期製品保証が付与されているほか、高耐久、高信頼性の3D NAND型 32GB microSD カードも付属しているなど、最初に購入するドライブレコーダーとして、信頼できるスペックと充実した機能を備えるエントリーモデルへと仕上げられている。
自動車関連を担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。