車を売却する際に便利なのが、車買取・中古車一括査定サービス。ですが、高く売るためにはどう利用すればいいのか、また電話が多くて煩わしいのではと心配になることもありますよね。この記事では、車買取・中古車一括査定サービスのメリットやデメリット、おすすめの一括査定サービスや愛車を高値で売るためのコツなどをわかりやすく解説します。
<監修> 自動車ジャーナリスト 渡辺陽一郎氏
1985年に自動車雑誌を中心に扱うアポロ出版株式会社に入社。その後、同社で複数の自動車雑誌やアウトドア雑誌を手掛け、1989年に自動車購入ガイド誌「月刊くるま選び」の編集長に。1997年にはアポロ出版株式会社の取締役も兼任。2001年6月にフリーランスへ転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
現在、新車の購入の70〜80%は乗り替えによるものです。多くのユーザーは新車を購入する際、今まで乗っていたクルマを新車販売店に売却します。これを「下取り」と呼びます。
下取りが多い理由は、売買の手間が省けるからです。新車を購入するセールスマンに売却も依頼でき、売却金額を新車の購入資金に充てられます。また、新車の商談時に、下取り額をアップしてもらう交渉も可能です。
しかし、クルマを高く売却したい場合は、買取専門店や中古車販売店に売る(買取)ことも検討すると良いでしょう。「買取」は、新車販売店の「下取り」に比べて高く売却できることがあるからです。
買取専門店や中古車販売店が高く買い取る理由として、大量の車両を流通させていることが挙げられます。1台あたりのコストが下がるため、その分クルマの買取金額を高くできます。
クルマを売却する際の査定方法には「出張査定」と「持ち込み査定」があります。「出張査定」はスタッフが自宅まで来て査定を行い、「持ち込み査定」はユーザーが車両を店舗に持ち込んで査定してもらいます。
どちらの方法でも、基本的に査定額に差はありません。ただし、「出張査定」は出張費用がかかるかどうかを確認しておくと安心です。出張費用を請求されると、査定額に納得できず売却しない場合でも出費が発生するからです。
買取専門店や中古車販売店のクルマに対するニーズは業者によって異なります。高額で売却したいなら、なるべく多くの業者から査定を受けるのが良いでしょう。複数の業者に車両を持ち込む方法もありますが、手間と時間がかかり、燃料代も必要です。
そこで便利なのが一括査定サービスです。一括査定なら、複数の業者から一度に査定を受けられ、手間や時間、燃料代を節約できます。
しかし、複数の業者から一斉に電話がかかってくるため、煩わしさを感じることもあります。そのため、一括査定サービスを利用する際は、サービスの内容をよく確認することが重要です。
MOTAの車買取・一括査定サービスは、査定額を業者同士で競い合い、その結果の高額査定3社とだけのやりとりなので、何十社もの業者の電話を受け答えする必要のない、とても便利なサービスです
MOTAの車買取・一括査定サービスで、ユーザーがやり取りするのは高額査定を提示した上位3社のみです。査定額が高い業者とだけ直接交渉できるため、多くの業者と連絡を取る手間が省け、納得のいく金額で売却しやすくなっています。
「MOTA」の一括査定サービスは、煩わしい電話が多数かかってくることを防ぐ設計になっています。通常、一括査定サービスは10〜20社ほどの業者から電話がかかってくるためストレスを感じることがありますが、「MOTA」では上位3社のみなので電話対応の負担を大幅に軽減できます。これにより、必要な業者だけに安心して査定を依頼できます。
MOTAでは、最大20社の査定金額をWeb上で一度に確認できます。これにより、ユーザーは自宅にいながら複数の業者の査定額をスマホなどでカンタンに比較でき、最も高い買取価格を見つけることが可能です。Web上での比較は時間と手間を節約できて、自分に最適な買取業者を選べるので納得のいく売却ができます。
クルマを高く買い取ってもらうためにはいくつかのコツがあります。最も重要なのは、業者がクルマを「買う側」であることを意識し、お客様として対応することです。過剰な気遣いは不要ですが、商談を進める際にはこの心構えが大切です。
査定に出すクルマは、ていねいに洗車して内外装をきれいにしておきましょう。これはマナーのひとつであり、買取販売店のスタッフも「査定に出すクルマがきれいだと、大切に使われてきたと判断します」と話しています。査定に良い影響を与えるためにも、クルマをきれいにしておくことは重要です。
内装の清潔感に加えて、車内の臭いも査定に影響します。喫煙やペットの同乗で車内に臭いがつくことが多いため、査定前は車内での喫煙やペットの同乗を控え、消臭しておきましょう。
エアロパーツやアルミホイールを装着している場合、メーカーやディーラーオプションの純正パーツであればプラス査定になることが多いですが、純正でない汎用品はマイナス査定になることがあります。そのため、標準装着されていたパーツは保管し、査定時にノーマルパーツも一緒に見てもらいましょう。
汎用のカーナビは取り外して次のクルマに装着することも可能ですが、インパネに穴が空くことがあります。カーナビを外す場合は、売却する業者に相談し、査定額が下がらないか確認しましょう。
また、キズやヘコミの修理は避けましょう。修理しても買取額が修理費を上回ることは少ないため、洗車と併せて細かなキズをコンパウンドで目立たなくする程度に留めましょう。
車検は通さなくてもよいですが、できるだけ切れる前に買取依頼を行い、車検が切れる直前に売却するのは避けましょう。業者が車両を移動する際に車検が切れていると面倒が生じるため、車検期間を1か月以上残した状態で売却するのが望ましいです。
このように、自分が買取業者だったらどうしてほしいかを考え、査定を受けると高値での売却も可能になります。