今回はみんな大好きドラゴンボールです。しかも初期の懐かしいアイテムが登場! バンダイから発売中のプラモデル、「メカコレクション ドラゴンボール」シリーズです。これは『ドラゴンボール』に登場するメカを題材にしたプラモシリーズなのですが、ラインアップがかなりマニアックというか秀逸というか、古くからのファンにはたまらないアイテムとなっています。今回は2017年5月に発売された2アイテムを組み立てました。
もうパッケージからして懐かしい感じ! これこそがドラゴンボールって感じしません?
パッケージ絵を見ていただければ一目瞭然。本当に初期の、まだ孫悟空がサイヤ人設定でない頃の冒険活劇だった『ドラゴンボール』時代の懐かしい絵ですよね。もしかしたら20代の方はスーパーサイヤ人以前の悟空をあまりご存じでないかもしれないのですが、我々おっさん世代は知り尽くしているので、かなり懐かしくうれしいです。その時代に登場した鳥山メカが手のひらサイズのプラモデルになって発売されたというわけです。
さらにうれしい要素として、箱を縦にして並べると…。コミックスの背表紙のような感じになるのです(商品名も「1巻」「2巻」となっています)
手のひらサイズのプラモデルということで、実際に作ってみるとかなりサイズは小さく、またランナーも2枚というお手軽サイズです。素組みだけなら10分程度で完成してしまいますよ。鳥山明先生のデザインをベースに、エンジンなどの見えない部分のディテールも細かく再現されています。ただ残念なのは付属のキャラクターたちが未塗装ということ。同価格のガシャポンや食玩などはかなりきれいな彩色がされているのも多いので、ここは少し頑張って彩色済みのフィギュアなどを付けてほしかったですね。腕に自信のある方は完全塗装にチャレンジしてみてください。
ランナーはたった2枚。色の塗り分けもこの程度です。ガンプラ並みとはいえないですね
初回版には各アイテムの詳しい解説書が付いていました
完成です。大きさはこのくらい。まさに手のひらサイズのプラモデルです
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
まずブルマのカプセルバイクから。コミックなどの扉絵に描かれたり、初期アニメのエンディングに登場したりと、出番も多かった気がします。ランナー2枚でベースは白一色。細かいパーツにグレーが使われていますが、あとはクリアパーツのみで、とてもシンプル。車輪は動かず、ランプ系は塗装が必要です。ただとても安定していて、倒れることはありませんでした。
この頃の鳥山メカって車輪の大きな乗り物が特徴的でしたよね。あと近未来っぽいのに、どこか古びた感じがするとか。
続いては「牛魔王の車」です。これは劇中でも印象深い乗り物でしたよね。というか、ブルマの衣装が印象深いのか。こちらも茶色ベースのランナーが2枚で、本体を組み合わせるだけなので、あっという間に組み上がります。キャラクターはブルマと孫悟空のほかにウーロンが付いています。ブルマがバニーガール衣装なので、塗装すると見栄えがよくなりそうですね。正面ライトとフロントカバーがクリアパーツで、シールは扉の「寿」マークのみというシンプルさです。
こちらのシリーズは全7種類が予定されており、毎月発売されていくようですが、それぞれオマケのパーツが付いています。ドラゴンボールではないですが、シリーズ7つを集めると、1つのオマケメカが完成するようになっていますよ。このvol.1とvol.2では合計3つのオマケパーツが付いていて、ある乗り物の一部分が完成します。これはなかなかうれしい仕掛けですね。シリーズ全部を集めたくなってしまいます。
オマケパーツを組んでみました。なにやら飛行機のような…
定価が702円(税込)とプラモデルとしては安く、コレクションしやすい価格ではあります。量販店に行けば500円前後で購入できると思うのですが、やはりもう一押しというか、キャラクターの最低限の彩色はほしかったなーという印象です。ガンプラも付属のパイロットはベタ一色が当たり前なのですが、この価格ならもちょっと頑張ってほしかったですよね。ただ、シリーズをとおして、初期のドラゴンボールを懐かしく楽しむアイテムとしてはおすすめできるので、個人的にはコンプリートしてみたいですね!