いいモノ調査隊

お湯を注ぐと花が咲く! 見た目も風味も楽しい不思議なお茶

五感で楽しめる工芸茶

皆さん「工芸茶」ってご存じですか? 見た目は小さく固められた茶葉ですが、一級品の茶葉を使用し、1つひとつ手作業で手間ひまかけて作られた、まさに工芸品ともいえる中国茶の茶葉なのです。ポットやグラスに入れてお湯を注ぐと、中できれいな花が咲き誇ります。中国茶は、とても長い歴史を持ち、三皇五帝(古代中国の神話時代に国を統治したとされる伝説上の8人の帝王)の時代から飲まれてきたとされていますが、実は工芸茶が生まれたのは1980年代後半と比較的最近のこと。

工芸茶は中国茶の一種です

工芸茶は中国茶の一種です

見た目の美しさはもちろんですが、味わいや香りも存分に楽しめるとあって人気が高まっており、工芸茶がメニューに載っている中華料理店も数多くあります。“実際に飲んだことはないけど見たことはある”という方は結構いらっしゃるのでは。今回はそんな工芸茶のお話です。

工芸茶の中でも価値が高い銘茶が「康藝銘茶」

今回ご紹介するのは、工芸茶専門店CROESUS(クロイソス)を運営する株式会社メルキュールの商品。同店では常時“エンドレスラブ”や“スイートメモリー”といったすてきなネーミングの工芸茶20種類が用意されています。さらに、工芸茶を発案した汪芳生氏の命名による康藝銘茶も多数ラインアップ。康藝銘茶とは、工芸茶の中でも健康によく、芸術的に価値がある銘茶であると同氏が命名したものです。

康藝銘茶の茶葉には、緑茶は中国十大銘茶に挙げられる「黄山毛峰」を、紅茶は世界三大紅茶とされる「祁門(キーマン)」の特級茶葉だけを厳選しぜいたくに使用しています。また、康藝銘茶は、動物や植物、高級装飾品などのユニークな形をしているのも特徴。それぞれのお茶に、健康や長寿、富や尊敬の気持ちといった意味やメッセージが込められている、まさにこだわりの逸品です。今回は康藝銘茶5種セットを購入してみました。

5種類の工芸茶が入っています

5種類の工芸茶が入っています

今回ご紹介する、櫻花恋歌 SAKURA-SAKU(緑茶・桜・金盞花・通芯草)

今回ご紹介する、櫻花恋歌 SAKURA-SAKU(緑茶・桜・金盞花・通芯草)

今回は「櫻花恋歌」をいただきます

セットには「紅心88 Oriental Rouge(緑茶・大ばら・野菊)」「五星向陽 Shining Stars(緑茶・ばら)」「紅紅8 La vie en rose(紅茶・大ばら・野菊)」「花籃 Floral Basket(緑茶・千日紅・貢菊・金盞花・ばら)」と、今回特にご紹介したかった「櫻花恋歌」が入っています。茶葉の中に春の訪れを告げる桜の花が包まれています。筆者は何度か工芸茶をいただいておりますが、これまでは黄や赤といった華やかなものがほとんどで、桜の花を使った淡いピンクの色合いのものは見た記憶がありません。それではさっそくいただいてみましょう。

説明書によれば、茶1珠につき、さし湯をしながら3煎め(約1リットル)までおいしくいただけるとのこと。また。飲み終えた後の茶葉は、水中花として飾ってもいいですし、乾燥させて消臭剤としても使えます。

こちらが「櫻花恋歌」の茶葉。手摘みの茶葉を1枚ずつ手でもんで細長く伸ばし、それを糸で束ね、中に花を包み込んで作り上げていきます。茶葉をながめているだけでも結構楽しめますよ

熱湯を注げるガラス容器に茶葉を入れ、熱湯を注いで花が開くまで2〜3分待ちます。できればふたをします

熱湯を注げるガラス容器に茶葉を入れ、熱湯を注いで花が開くまで2〜3分待ちます。できればふたをします

きれいに花が咲きました。今回は撮影用にグラスに入れましたが、グラスでは熱くて飲みにくいので、中が見えるガラス製のポットで花をめで、お茶を飲むときは普通に湯飲み茶わんを使うのがよいでしょう

お湯を注いでから花が咲くもようをムービーでお楽しみください

飲み終わった後は、水中花にして飾ってみました

飲み終わった後は、水中花にして飾ってみました

工芸茶でぜいたくなひと時をお楽しみください♪

大事なお客様のおもてなしやホームパーティー、結婚式などのおめでたい席で利用すれば、すてきな演出になりますよ。もちろん自分へのご褒美として、ゆっくりとお茶を楽しみながらぜいたくなひと時を過ごすのもありです。

日本人は桜が大好きですよね。桜は春の訪れを伝えるかのように、木全体が鮮やかな桜色に染まります(桜は開花時に葉がないため)。桜が好きな理由は人それぞれですが、筆者は、鮮やかさの中に感じる桜ならではの奥ゆかしい色合いが大好きです。さらに、パッと咲いてサッと散ってしまう見事な幕引きに感じる、潔さと名残惜しさも魅力ですね。

わたる

わたる

主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。

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