サントリー食品インターナショナルは、2018年の年間販売数量No.1ブランドから「サントリー天然水 GREEN TEA」を2019年4月16日に発売する。
容量は600mlで、メーカー希望小売価格(税込)は172円。
「サントリー天然水 GREEN TEA」。「サントリー天然水」ブランドは、2018年に前年比109%の1億1730万ケースを達成し、国内清涼飲料市場において、年間販売数量がNo.1に
同社いわく、緑茶ユーザーは大きく2つに分けられる。50〜60代を中心とした急須茶になじみが深く、緑茶ならではの苦渋味を好む人たち「急須茶世代」と、20〜30代を中心とした急須茶になじみが薄く、すっきりとした味わいを好む人たち「非・急須茶世代」だ。
「非・急須茶世代」は、ミネラルウォーターや麦茶など、無糖飲料を回遊するスタイルが特徴
今回の「サントリー天然水 GREEN TEA」は、緑茶以外に水や麦茶、ブレンド茶など、すっきりとした飲料を併飲する「非・急須茶世代」向け。
同世代がSNS疲れや働き方の変化、育児や家事など、日々の生活においてストレスにさらされている中で、「ストレスや息苦しさから解放されたい、気分をリフレッシュしたい」ときに飲むことをイメージして開発されているという。
「サントリー天然水 GREEN TEA」は、素材へのこだわりが満載だ。
「サントリー天然水 GREEN TEA」は、鮮やかな緑色に仕上げた新感覚の緑茶
水は、同社が誇る清冽(せいれつ)な「サントリー天然水」をセレクト。熊本県・阿蘇と鳥取県・奥大山という同社が厳選した2つの水源の水を使用する。
茶葉は、同社の緑茶ブランド「伊右衛門」も手がける、京都「福寿園」の茶匠が厳選した国産茶葉を100%使用。低温抽出製法などを活用し、カテキン溶出量を抑制して苦渋味の少ない軽やかな味わいに仕上げている。
また、緑茶に含まれる香気成分「リナロール」を入れており、森の香りのような爽快な香りを実現している。
実際に飲んでみたが、日本茶の苦みはほぼ感じられず、とても爽やかな飲み口。後味にほんのりと緑茶が感じられたが、どちらかというと無糖紅茶の味わいに近い。夏場にはうれしい、ゴクゴク飲める“緑茶のフレーバーウォーター”という印象だ
「サントリー天然水 GREEN TEA」は、液色にもこだわっている。
茶葉に含まれる素材「クロロフィル」により、淹れ立ての緑茶はクリアな緑色をしている。しかし、「クロロフィル」は極めて安定性が低く、時間が経つと熱や光の影響で黄褐色に変わってしまう。従来のペットボトル緑茶が黄褐色なのはこの影響だ。
そこで「サントリー天然水 GREEN TEA」は、クリアな緑色を安定化させるために、酵母エキスを追加。これにより、「クロロフィル」が安定し、熱や光を受けても黄褐色に変わりにくいクリアな液色を維持することに成功した。
鮮やかな緑の液色を見せることで、開放的なイメージに仕上げている。ペットボトル自体も新設計を採用。上部と下部に水流をイメージしたデザインを施しており、「サントリー天然水」の水源地の水の清らかさを表現している。この水流デザインにより、中身がキラキラと輝いて見える効果も
「サントリー天然水 GREEN TEA」は、「伊右衛門」のような苦渋味や旨みが特徴の嗜好的なペットボトル緑茶とは異なり、気分をすっきりリフレッシュしたいシーンや、仕事中などの“ながら飲み”にぴったりの止渇的飲料だ。今夏は、600mlと大容量の同飲料をゴクゴク飲むシーンを街で多く見かけることになるだろう。
気になるのは、税別160円という無糖茶にしては少し高い価格設定。メーカー希望小売価格なので、店頭に並んだときは多少下がると思うが、この新感覚な緑茶飲料の普及は、コアターゲットである20〜30代の「非・急須茶世代」が160円の無糖茶飲料を受け入れるかどうかにかかっているだろう。
右が同社の定番ペットボトル緑茶「伊右衛門」。ちなみに、「伊右衛門」のメーカー希望小売価格は、500mlペットボトル、525mlペットボトル(写真)、600mlペットボトルのどれもが140円(税別)
月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。