選び方・特集
今年はペプシの勢いがスゴい!

「ペプシ」に"生"が新登場! “史上最高の爽快感”は本当か、各種ペプシと飲み比べてみた

コーラの勢いが止まりません!

これは単純に夏が来たからではなく、メジャーとインディーズが入り乱れる形の“上げ潮”状態になっているのです。メジャーの2強はもちろん「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」、インディーズは「伊良(いよし)コーラ」をはじめとするクラフトコーラなのですが、最近はこのクラフトコーラの勢いが特に活況。全国各地でさまざまなブランドが誕生し、コーラファンをよろこばせているのです。

しかも、ついには大手のポッカサッポロが「SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ」というペットボトル商品(クラフトコーラの多くはシロップなのです)を新発売。さらには成城石井も「成城石井 クラフトコーラ」を発売しました。

そんな状況を察していたかのように動き出していたのが「ペプシコーラ」です。これまで日本オリジナルの「ペプシ ジャパンコーラ」を主力商品としていましたが、ファミリーマート限定でノーマルの「ペプシコーラ」を販売開始。さらには生のスパイスを使用した「ペプシ〈生〉」を市場投入し、「コーラ、待て!」といわんばかりに市場を盛り上げているのです。

バリエーションの増えたペプシとおなじみの「コカ・コーラ」

バリエーションの増えたペプシと、おなじみの「コカ・コーラ」をピックアップ

ということで今回は、バリエーションの増えた「ペプシコーラ」を飲み比べ! ライバルの「コカ・コーラ」も交えて、それぞれの特徴を浮き彫りにしていきます。

帰ってきたノーマルはお手本のようなおいしさ!

【1】ペプシコーラ

まずは、改めて「ペプシコーラ」の軸となる味を再確認。ファミリーマート限定で販売されているノーマルタイプをチェックします。

「ペプシコーラ」は100mlあたり48kcal。現在はサントリーフーズが国内販売を手がけています

「ペプシコーラ」は100mlあたり48kcal。現在はサントリーフーズが国内販売を手がけています

なお、ペプシの歴史をざっくり解説すると、誕生は1898年。米国ノースカロライナ州の薬剤師キャレブ・ブラッドハムが調合した、消化不良の治療薬がルーツです。主にコーラナッツ、バニラビーンズなどが原料で、「Brad’s Drink(ブラッドの飲み物)」として薬局で製造、販売。のちにコーラナッツと消化酵素のペプシンから「ペプシコーラ」と名付けられました。

このBIGボトルはファミリーマート限定ですが、ネットであればさまざまなサイズの「ペプシコーラ」が買えます

このBIGボトルはファミリーマート限定ですが、ネットであればさまざまなサイズの「ペプシコーラ」が買えます

日本では戦後から販売開始され、2000年以降は「ペプシツイスト」「ペプシネックス」「ペプシストロング」など、時代に合わせて進化。ペプシマンというキャラクターが登場したり、「ペプシしそ」「ペプシあずき」など珍フレーバーが登場した時期があったり、楽しさを提供してくれるブランドでもあります。

筆者としてもノーマルペプシはかなりひさしぶり

筆者としてもノーマルペプシはかなりひさしぶり

飲んでみると、パチッとした炭酸の刺激とともにコーラらしいカラメル感のある甘酸っぱさがほとばしります。シンプルにも感じますが、わかりやすい爽快感とキレこそがまさにコーラ。お手本のようなおいしさです。

ペプシと比べて甘みの豊かさが印象的

【2】コカ・コーラ

タイミング的にライバルの出番はここ、ということで、次は「コカ・コーラ」。1886年に米国の薬剤師、ジョン・S・ペンバートン博士が発明した世界初のコーラ飲料で、ジョージア州のアトランタ発祥です。

「コカ・コーラ」は100mlあたり45kcalで、「ペプシコーラ」より3kcal低くなっています。コンビニでは500mlボトルが主流ですが、スーパーなどでは350ml(写真左)と700ml(写真右)が多く並んでいるはず

「コカ・コーラ」は100mlあたり45kcalで、「ペプシコーラ」より3kcal低くなっています。コンビニでは500mlボトルが主流ですが、スーパーなどでは350ml(写真左)と700ml(写真右)が多く並んでいるはず

ペプシほどではないものの、多彩なフレーバーを展開していて、現在はセブン&アイグループ限定で「コカ・コーラ レモン&ビタミン」が存在。2018年には透明な「コカ・コーラ クリア」が発売され話題になりましたが、実は透明コーラは昭和の時代からありました。

ペプシのマークやロゴは変遷を経ているものの、「コカ・コーラ」のロゴは基本的に変わっていないのも特徴のひとつ。これもスゴいことです

ペプシのマークやロゴは変遷を経ているものの、「コカ・コーラ」のロゴは基本的に変わっていないのも特徴のひとつ。これもスゴいことです

ペプシのあとに飲むと、「コカ・コーラ」の特徴がよくわかります。印象的なのはカラメルやバニラを思わせる甘みの豊かさで、いっぽうのペプシは柑橘フレーバーが前面に出ている印象。爽快感やキレなどは甲乙つけがたいところですが、やはり圧倒的な説得力を持った味わいです。

当然ながら、どちらもコーラのお手本といえるおいしさ。個人的には「コカ・コーラ」を飲むと、何かの食欲スイッチが押されたかのようにスナックやハンバーガーが食べたくなります

当然ながら、どちらもコーラのお手本といえるおいしさ。個人的には「コカ・コーラ」を飲むと、何かの食欲スイッチが押されたかのようにスナックやハンバーガーが食べたくなります

スパイシーな香りとフレッシュな風味

【3】ペプシ〈生〉

出ました! 話題の「ペプシ〈生〉」。開発のベースには、“コーラ好きが求めるうまさ”の追求があり、飲用シーンや飲用気分を改めて調査したそう。その結果、「仕事後など1日のあらゆる区切りとなるシーンで、生きかえる気分になりたくてコーラを飲む」といった声に着想。そうして生まれたのが、“生きかえる気分”になれる超爽快な「ペプシ〈生〉」なのだとか。

ペプシ〈生〉は100mlあたり46kcal。中央の<生>が目印で、下部には「JAPAN COLA」と表記されていることから、「ペプシ ジャパンコーラ」のDNAを受け継いでいると思われます

ペプシ〈生〉は100mlあたり46kcal。中央の<生>が目印で、下部には「JAPAN COLA」と表記されていることから、「ペプシ ジャパンコーラ」のDNAを受け継いでいると思われます

目指す味作りにおいて着目したのが、スパイス。数十種類ものスパイスの中から選び抜いた「生コーラスパイス」を新たに配合し、非加熱製法によりスパイスのフレッシュな味が最大化されることを見出し、飲みごたえと後ギレを強化。ペプシ史上最高レベルの爽快感を実現したそうです。

背景デザインのシズル感とうたい文句が相まって、期待値は爆アガり!

背景デザインのシズル感とうたい文句が相まって、期待値は爆アガり!

飲む前はクラフトコーラ的なスパイス感かと思っていたのですが、そこまでの刺激や辛さはありません。ただ香りはノーマルよりもスパイシーで、若々しいフレッシュな風味が印象的です。ミドルからラストにかけては乳酸菌飲料的な酸味のニュアンスを感じました。最初のタッチより、香りや余韻に違いが強く出るような。きっとゲップもスパイシーなはずです。

「ペプシ史上最高レベル」というキャッチコピーに関して、以前のペプシとの雲泥の差は感じませんでしたが、爽快さは確かに十分あります

「ペプシ史上最高レベル」というキャッチコピーに関して、以前のペプシとの雲泥の差は感じませんでしたが、爽快さは確かに十分あります

和風テイストに合うやさしくも奥行きある味わい

【4】ペプシ ジャパンコーラ

では、これまで主役を張っていた「ペプシ ジャパンコーラ」はどうなのでしょうか。こちらは、日本のコーラ好きが「うまい!」とうなる味わいを追求して開発された商品。2018年に「ペプシストロングシリーズ」から代わる形で発売された「ペプシJ コーラ」を経て、2019年に「ペプシ ジャパンコーラ」としてデビューしています。

「ペプシ ジャパンコーラ」は100mlあたり46kcal。デザインが「ペプシ〈生〉」と似ていて、カロリーも同じです

「ペプシ ジャパンコーラ」は100mlあたり46kcal。デザインが「ペプシ〈生〉」と似ていて、カロリーも同じです

「ペプシ ジャパンコーラ」の特徴は、隠し味に使われている塩と和柑橘フレーバー。スイカの甘みを引き立てる塩、和菓子の後味をさっぱりさせる柚子といった日本の食文化から着想を得ています。

はっきりとした柚子フレーバーや塩味はないものの、香りはどこかオリエンタル

はっきりとした柚子フレーバーや塩味はないものの、香りはどこかオリエンタル

柑橘感の豊かな酸味がペプシの特徴ですが、「ペプシ ジャパンコーラ」はどこかやさしいニュアンス。同時に複雑さもあって、シンプルやストレートといった表現の味ではありません。やさしいとは言ったものの、ペプシらしいクールな爽快感は十分で香りもしっかりめ。スナックならせんべい類のほかに「わさビーフ」や「えだまりこ」、ファストフードならテリヤキバーガーやもち明太子ピザなど、和風テイストが合うと思います。

独特の甘みと味の急降下感が印象的

【5】ペプシ〈生〉ゼロ

もはやコーラにカロリーや糖質ゼロは欠かせない選択肢。当然ながらペプシにもゼロスペックはあり、まずは「ペプシ〈生〉」と同時発売の「ペプシ〈生〉ゼロ」をチェックします。

「ペプシ〈生〉ゼロ」はカロリー、タンパク質、糖質、糖類、食物繊維などが0。栄養成分表示で唯一、食塩相当量が0.01gとなっています

「ペプシ〈生〉ゼロ」はカロリー、タンパク質、糖質、糖類、食物繊維などが0。栄養成分表示で唯一、食塩相当量が0.01gとなっています

生コーラスパイスを香料の基原料に一部使用し、ペプシ史上最高レベルの爽快感を実現しているなどは、有糖の「ペプシ〈生〉」と一緒。味の違いはどうでしょうか。

<生>の鮮烈な香りはゼロでも健在です

<生>の鮮烈な香りはゼロでも健在です

やはりゼロ系は、ストンと落ちる味の急降下感が印象的。有糖の「ペプシ〈生〉」自体、口に入れた瞬間のガツンとくる飲みごたえ、そこからのどを通ってスッと引く後ギレが強いので、よりパキッとしたコントラストを感じます。ゼロ系独特のアーティフィシャル(人工的)な甘さの違和感もありますが、この味をゼロで作り上げる技術の高さを感じました。

「ペプシ〈生〉ゼロ」よりも若干大人な味

【6】ペプシ ジャパンコーラ ゼロ

最後は「ペプシ ジャパンコーラ ゼロ」。600mlボトルで換算すると、有糖とゼロではカロリーで276kcal、炭水化物で69.6g(「ペプシ ジャパンコーラ」の100mlあたり炭水化物は11.6g)もの差が出るので、健康志向の人はゼロを選ぶことが多いのではないでしょうか。そんなこともあって、ドラッグストアではゼロのほうがメインで売られている気がします。

「ペプシ ジャパンコーラ ゼロ」も「ペプシ〈生〉ゼロ」と同じく、カロリー、タンパク質、糖質、糖類、食物繊維などが0で、食塩相当量が0.01gです

「ペプシ ジャパンコーラ ゼロ」も「ペプシ〈生〉ゼロ」と同じく、カロリー、タンパク質、糖質、糖類、食物繊維などが0で、食塩相当量が0.01gです

なお0.01gの食塩は、もしかしたら「ペプシ ジャパンコーラ」の隠し味の塩のことかもしれません。味の方向性も有糖とゼロは一緒で、繊細なシトラスフレーバーを感じる仕上がりです。

糖類はゼロでも甘さはやはり十分。グッと入った刺激がサッと消えていく急勾配もさすがです

糖類はゼロでも甘さはやはり十分。グッと入った刺激がサッと消えていく急勾配もさすがです

また、やはり「ペプシ ジャパンコーラ ゼロ」もゼロ独特の甘みとキレのするどさを感じます。そして「ペプシ〈生〉ゼロ」に比べると、若干大人味な印象を受けました。

あなたはどのペプシを選ぶ?

「ペプシコーラ」と「コカ・コーラ」は、「どん兵衛」と「赤いきつね/緑のたぬき」、「U.F.O.」と「ペヤング」のような関係性で、どちらにもファンがいる永遠のライバル。その中で今回はペプシに注力して飲み比べましたが、ノーマル、<生>、ジャパンコーラの3つで以下のような住み分けができるかなと思いました。

◆「ペプシコーラ」⇒安定を求める人向け
◆「ペプシ〈生〉」⇒新しいモノ好きや、爽快感を求める人向け
◆「ペプシ ジャパンコーラ」⇒パスタやピザでもなにかと和風の味を選びがちな人向け

お酒好きの人はラム酒と割って、ラムコークやキューバリブレで飲むのもおすすめです

お酒好きの人はラム酒と割って、ラムコークやキューバリブレで飲むのもおすすめです

冒頭で述べたように、ますますコーラがアツい2021年。暑い日にはもちろん、カレーなどのスパイス料理にも、刺激たっぷりのコーラを合わせてみてください。

 
中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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