イベントレポート

サントリー「白州蒸溜所」に潜入! 新導入した製法が「白州」をさらにおいしくする!?

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サントリー「シングルモルトウイスキー 白州」

サントリーの人気ウイスキー「シングルモルトウイスキー 白州」をつくっている白州蒸溜所がリニューアル。2年間続いた工事が完了し、新しい施設やレストランがオープンしました。さらに、見学ツアーも一新されるとのことで、メディア取材会に参加してきました!

「白州」がもっとおいしくなる!? リニューアルの重要ポイント2つ

今回のリニューアルは、ウイスキーづくりの品質向上と工場見学の充実化に重点が置かれています。特にウイスキーづくりでは、目玉ポイントが2つあります。

まずは、「フロアモルティング」という製法の導入。同製法は、大麦を床の上で発芽させて麦芽をつくる伝統的な製法です。この製法を取り入れて蒸留した原酒は、味の骨格がはっきりしており、商品化した際、ウイスキーの香味の厚みが増す可能性があるとのこと。

2024年8月中旬に本格稼働したばかりなので、この製法を用いたウイスキーが手に入るのは数年後になる予定だそうですが、期待が持てます! さらに、この「フロアモルティング」のスペースは新設の見学ツアーにて間近で見られます。

これが「フロアモルティング」!

これが「フロアモルティング」!

次に「酵母培養プロセス」設備の導入。酵母とは、麦芽からつくられた麦汁を発酵させるのに欠かせない原料で、一般的に酵母は専門業者から購入しているそう。

ですが、サントリーは「酵母培養プロセス」によって、酵母の一部を自社で増やすことにチャレンジ。同設備は2024年9月中旬から稼働し、2025年に本格稼働をスタートします。なお、同設備は酵母の取り扱いが繊細なため、見学はできません。

繊細な作業が必要とされる「酵母培養プロセス」

繊細な作業が必要とされる「酵母培養プロセス」

新見学ツアー「白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ」を体験!

ここからは、2024年9月20日から始まった新見学ツアー「白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ」を体験!

重厚感あるポットスチルがお出迎え!

まずは、白州蒸溜所が創設されたころからある建物を利用した「ものづくり棟」に向かいます。この棟は新設のツアーから見学が可能になった施設です。

白州蒸溜所の創設初期からある建物を使った「ものづくり棟」

白州蒸溜所の創設初期からある建物を使った「ものづくり棟」

施設内には、白州蒸溜所初期に使用されていたポットスチルがズラリ! ポットスチルとは、麦芽を発酵させた液体「もろみ」を加熱して、アルコール成分を分離するために使用される蒸留釜のこと。ポットスチルが並ぶと、まるで宮殿のような荘厳さがあります。

ポットスチルはウイスキーづくりを象徴する設備のひとつ。施設内のシャンデリアのような照明が荘厳な雰囲気を演出しています

ポットスチルはウイスキーづくりを象徴する設備のひとつ。施設内のシャンデリアのような照明が荘厳な雰囲気を演出しています

全5か所に映像が投影され、白州蒸溜所でのウイスキーづくりの歴史が解説されます。5か所の映像は少しずつ異なるので、チェックが忙しい(笑)

全5か所に映像が投影され、白州蒸溜所でのウイスキーづくりの歴史が解説されます。5か所の映像は少しずつ異なるので、チェックが忙しい(笑)

「フロアモルティング」の様子を間近で見学!

映像が終わると正面の扉が開き、奥へと進みます。ここは、新導入した製法「フロアモルティング」が見学できるスペース!

フロアに敷いた大麦を掘り返すスコップが飾られています

フロアに敷いた大麦を掘り返すスコップが飾られています

実際に白州蒸溜所で作業に携わっている「つくり手」が説明してくれました

実際に白州蒸溜所で作業に携わっている「つくり手」が説明してくれました

「フロアモルティング」について解説されたパネル

「フロアモルティング」について解説されたパネル

ついに、「フロアモルティング」のスペースへ! 見学ではこの室内には入れませんが、ドアは開放しているそうで、外から香りや湿度、空気感などを感じとれます。大麦の香りがすごい……! タイミングがよければ、作業している様子を見学できるそうです。

広い室内に大麦が整然と敷き詰められています

広い室内に大麦が整然と敷き詰められています

「つくり手」が定期的に大麦の様子を見たり、かき混ぜたりするそう

「つくり手」が定期的に大麦の様子を見たり、かき混ぜたりするそう

発芽した大麦を間近で見せていただきました

発芽した大麦を間近で見せていただきました

ウイスキーが眠る貯蔵庫へ!

蒸留した原酒を樽に詰めて寝かせる貯蔵庫へ移動します。庫内はウイスキーの香りが強く香り、酒好きにはたまらない雰囲気。貯蔵庫では、樽に囲まれながら原酒の試飲体験ができます。

庫内は温度調節をまったく行っていないとのこと

庫内は温度調節をまったく行っていないとのこと

上から下まで木樽がびっしり積まれています!

上から下まで木樽がびっしり積まれています!

庫内にはウイスキーが木樽を通して蒸発しながら、木樽の成分が溶け込んで色が変わっていく様子も説明されています。

奥からライトを照らすことでウイスキーの色の変化がわかりやすくなっています

奥からライトを照らすことでウイスキーの色の変化がわかりやすくなっています

テイスティングルームでお待ちかねの試飲!

ついに試飲です! テイスティングルームで「白州 森香るハイボール」や「シングルモルトウイスキー 白州12年」が楽しめます。アペタイザーは、地元のシェフが地元の食材を使い、このために考案した特別料理。「シングルモルトウイスキー 白州」とのマリアージュは最高でした!

ハイボールとアペタイザーがふるまわれます

ハイボールとアペタイザーがふるまわれます

テイスティングルームは落ち着いた雰囲気。壁には同社のウイスキーが飾られています

テイスティングルームは落ち着いた雰囲気。壁には同社のウイスキーが飾られています

テイスティングルームの1面はすべて窓ガラスになっていて、施設周辺の豊かな緑を眺めながら、ウイスキーが味わえます

テイスティングルームの1面はすべて窓ガラスになっていて、施設周辺の豊かな緑を眺めながら、ウイスキーが味わえます

ほかにも魅力的なスポットが満載!

今回のリニューアルでは、見学ツアーに申し込まなくても楽しめるスポットも新たに誕生しました!

まずは「バードブリッジ」。これは、白州蒸溜所の入口となるビジターセンターから施設の内部へ移動する際の通り道のことです。晴れていれば、白州蒸溜所の一帯や野鳥の姿が見られることもあるそう。

「バードブリッジ」は写真映えスポット!

「バードブリッジ」は写真映えスポット!

レストランも新オープン! 「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」は山梨県産の食材をふんだんに使った石窯ピザをはじめ、ここでしか味わえない「サントリーシングルモルトウイスキー 白州」のオリジナルカクテルも楽しめます。

お腹が空いたら「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」(要予約)へ!

お腹が空いたら「Hakushu Terrace(ハクシュウ テラス)」(要予約)へ!

テラス席は開放感抜群。晴れていればテラスでのんびりするのがおすすめ

テラス席は開放感抜群。晴れていればテラスでのんびりするのがおすすめ

看板メニューの「フォレストピザ」。地元の食材をふんだんに使い、星型に焼き上げられているのが特徴的です。星の角ごとに5分割し、角に食材を詰め込みながら食べるのがおすすめだそう。白州ハイボールと合います!

看板メニューの「フォレストピザ」。地元の食材をふんだんに使い、星型に焼き上げられているのが特徴的です。星の角ごとに5分割し、角に食材を詰め込みながら食べるのがおすすめだそう。白州ハイボールと合います!

森の中を歩いて白州蒸溜所の奥へ! 施設内は歩道も整備されており、森林浴も楽しめます

森の中を歩いて白州蒸溜所の奥へ! 施設内は歩道も整備されており、森林浴も楽しめます

緑深き森の蒸留所へ足を運んでみよう!

豊かな森の中にたたずむ白州蒸溜所は雰囲気が最高でした! 見学ツアーでは、ウイスキーづくりの様子だけでなくウイスキーの歴史なども勉強できて、お酒への興味がより深まりました。白州蒸溜所の見学ツアーは有料で、20歳以上の人が参加できるものですが、いっぽうの「ウイスキー博物館・セントラルハウス入場」は無料です(要予約)。また、白州蒸溜所には、「サントリー天然水 南アルプス白州工場」が併設されており、こちらの工場見学は年齢制限がないのでファミリーでも参加できます(要予約)。ウイスキーファンならぜひ行くべきですし、ファンならずとも行ってみたら楽しめるはず!

サントリー白州蒸溜所
住所:山梨県北杜市白州町鳥原2913-1


「白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ(有料・日本語)【抽選式】」
開催日:月曜日・金曜日
所要時間:約130分
参加費:1人10,000円(税込)
対象:20歳以上
※「白州蒸溜所ものづくりツアー(有料)【抽選式】もあります
ツアー詳細・申し込み方法は公式HPを参照

取材協力/サントリー

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金山 靖
Writer
金山 靖
グルメ、インテリア、日用品、ガジェット、家電など日々の生活を豊かにする物を探求し、その魅力を掘り起こすのが得意なライター。グルメではスーパーやコンビニなどで販売される「食品」を始め、外食にも詳しい。広範囲にアンテナを広げるのが高じてトレンドにも詳しくなり、トレンドウォッチャーを自認する。
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金原望弥(編集部)
Editor
金原望弥(編集部)
大学卒業後、出版社にて月刊誌の編集に従事。その後、カカクコムに入社し、ファッションメディア「TASCLAP」を経て、「価格.comマガジン」へ。腕時計やアウトドアを担当するZ世代エディターです。
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