蒸し暑くなってくると気になるのが体臭。自分が臭いと思われていたらどうしようと心配になること、ありますよね。そんなニオイが、なすの漬物を作る時に使う、焼きみょうばんで対策できるというのはご存知でしょうか?今回は焼きみょうばんを使ったミョウバン水をピックアップします。
まず、ミョウバンについてお勉強。ミョウバンは食品添加物として漬物やベーキングパウダーに使用されており、なんとこの成分には、殺菌や制汗(汗を抑える作用)、収斂作用があるのです。汗が抑えられると、肌が過剰に湿ることがなくなり、 結果細菌の増殖を抑えられ、ニオイが発生しにくくなるというわけ。ちなみに、デオドラント用のアルム石というのは、ミョウバンの結晶だそうです。そういえば小学生の時にミョウバンで結晶作りませんでしたか?いかに大きくて透明な結晶を作れるか、みんなで競った記憶があります。あの結晶がデオドラント剤だったのですね。
では実際に焼きみょうばんでミョウバン水を作ってみましょう。まずは原液を作ります。ミョウバン水の考案者、今井龍弥医師のレシピだと、水1.5Lに対し、焼きみょうばん50gだそうですが、初心者向けに今回は500mlで作ってみたいと思います。500mlの場合、焼きみょうばんは16.6g程。小さじ1杯が2gと袋に書いてあったので、小さじ8杯程度を500mlのペットボトルへ入れました。とてもカサカサしてかるい粉末なので、じょうごを使うと入れやすいです。そこへやけどをしない程度のお湯を半分くらい入れ、蓋を閉め、勢いよく振ります。全体が白濁した感じになったら、水を足して500mlにし、しばらく放置します。
放置しておくと、そこに粉が沈殿します。これを更に放置しておくと、透明な液体になります。それがミョウバン水の原液です。
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放置しておいても完全に溶けて透明になりますが、気になる人は気のすむまでシェイクしてください |
これを水道水で10倍に薄めてスプレー容器に入れたものがデオドラントスプレーになります。汗をかいて、ニオイの発生が気になるワキや足にスプレーしたら、まずは汗と一緒にミョウバン水をふき取ります。これで肌が収斂され、汗がひきます。その後、もう一度ミョウバン水をスプレーしましょう。
また、この時期入浴剤として原液を70mlくらいお風呂に入れるのもおすすめ。あせもなどに効果があるとか。
水道水とミョウバンの混合物なので、十分日持ちはしますが、気分的に1週間くらいで500mlの原液を使い切りましょう。また、薄めたミョウバン水は冷蔵庫保管し、早めに使い切ることをおすすめします。乾燥肌の方だと、肌質にあわない場合もあるので、最初は薄目から試して、使用後には保湿を試みてください。
(回遊舎/番場由紀江)