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結局「PS5」と「PS5 Pro」のどっちを買う? 両方所有のゲームライターが解説

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「モンスターハンターワイルズ」などの注目タイトルが続々と登場し、そろそろ「PS5」を、もしくは「PS5 Pro」を買おうと考えている人も多いだろう。ただし、両機種には約4万円という価格差があり、どちらを買うか迷いがち。そこで、両方を所有するゲームライターの筆者が、どちらをどのような人が買うべきか解説しよう。

PS5(ディスクドライブ搭載)は希望小売価格79,980円(税込。以下同)、PS5デジタルエディションは72,980円、PS5 Proは119,980円

PS5(ディスクドライブ搭載)は希望小売価格79,980円(税込。以下同)、PS5デジタルエディションは72,980円、PS5 Proは119,980円

PS5とPS5 Proの主な違い

まずは「PS5」と「PS5 Pro」の違いを軽くおさらいしておこう。

1. GPU(グラフィックボード)の性能
2.レイトレーシング機能
3.AIによる超解像技術(PSSR)
4.SSDの容量2TBが標準搭載
5.ディスクドライブの有無
6.価格

1〜3については、グラフィックに関する部分。「PS5 Pro」は「PS5」からGPUの性能が向上。「PS5 Pro Enhanced」と表記がある「PS5 Pro」対応タイトルは、4Kの解像度で高フレームレートを安定して出力できる。また、「PS5 Pro Enhanced」と表記されていないタイトルでも、通常モデルである「PS5」以上のグラフィック体験を感じられる場合がある。

加えて、光の屈折や反射などを表現するレイトレーシングは「PS5」でも実装されていたが、それが「PS5 Pro」では強化。また、AIによる超解像技術により、「PS5 Pro」は解像度の低い画質でも4Kにアップスケーリングして高解像度で映像を出力できる。

このグラフィックに関しては、「PS5」と「PS5 Pro」のどちらを買うかという観点において、最も重要な部分だ。専門的なことは横に置いておき、「PS5 Proのほうが高画質で滑らかなグラフィック」という認識で問題ない。

ただし、これが価格差4万円に相当するかどうかはユーザーがゲームに求めるものによって違ってくるだろう。次章からは、「PS5」と「PS5 Pro」で実際のゲーム体験にどのような違いがあるのか、解説しよう。

「PS5」と「PS5 Pro」のグラフィックの違い

「PS5」と「PS5 Pro」はグラフィック性能に違いがあると述べたが、すべてのゲームでその性能差があるというわけではない。タイトルによってはあまり違いがなかったり、反対にかなり違いが出るものもある。

では、それをどう判別するのかといえば、先述の「PS5 Pro Enhanced」に対応しているかどうかだ。「PS5 Pro Enhanced」対応タイトルは、「PS5 Pro」向けに映像表現のパフォーマンスが強化されている。グラフィックやフレームレート、レイトレーシングの向上など、「PS5 Pro」の性能を最大限生かしたゲーム体験が可能なのだ。

「PS5 Pro Enhanced」に対応するゲーム

「PS5 Pro Enhanced」に対応するゲーム

2025年5月1日時点ではPS Storeで販売されているうち、128のゲームが「PS5 Pro Enhanced」に対応している。というよりかは、最新ゲームのほとんどが対応しているという状況だ。

筆者の経験では、「PS5 Pro Enhanced」対応タイトルを「PS5」と「PS5 Pro」でプレイした場合、「PS5 Pro」は4Kの解像度でも高いフレームレートで遊べるというのが大きいと感じた。また、タイトルによってはレイトレーシングによりリアリティの増した映像が楽しめるのもポイントだ。

以下の動画では「PS5 Pro Enhanced」対応の「Marvel's Spider-Man 2」で「PS5」と「PS5 Pro」のグラフィックの違いを検証している。「PS5 Pro」のほうが解像度や描写力を落とさずに高いフレームレートを実現していることがわかるので参考にしていただきたい。

また、「モンスターハンターワイルズ」は「PS5 Pro」でのみレイトレーシングが楽しめる。こちらも以下の動画で「PS5」と「PS5 Pro」でどれくらいの違いがあるのかを検証しているので、ご覧いただきたい。

ちなみに、「Marvel's Spider-Man 2」「Apex Legends」など120FPS対応ゲームであれば、画質を落とすことで「PS5」も「PS5 Pro」も最大120FPSで遊べる。体感的には「PS5 Pro」のほうが安定して90〜120FPSが出るという印象だ。「PS5」だと、エフェクトが多用される戦闘時などにフレームレートが落ちることがあるが、「PS5 Pro」だと「Marvel's Spider-Man 2」は90FPS前後、「Apex Legends」はほぼ120FPS張り付きで楽しめる。

上記の3つの動画を見ると、人によっては「PS5 Proでもこのレベル?」と感じる人もいれば、「PS5 Proすごい!」と感じる人もいるはずだ。

前者の場合は「PS5」を購入したほうが幸せになれるだろう。正直なところ「PS5 Pro」の性能はすばらしいが、「PS5」でゲームを遊んでいて不満を抱いたことはない。ヘビーゲーマーである筆者でさえこうなのだから、一般的な人は「PS5」でも十分満足できると思う。

しかし、動画を見て「PS5 Proすごい!」と感じた人は、ゲームを美麗なグラフィックで楽しみたい、ハイフレームレートでヌルヌルの描写を味わいたいなど、ゲーム体験に高いこだわりがある人だと思う。そういった人は「PS5 Pro」を買っても満足度は高いはず。約4万円の価格差があったとしても、「買ってよかった」と思えるだろう。

ただし、「PS5」と「PS5 Pro」はグラフィック以外にも違いがあり、ここまで読んでもまだ迷うという人は、次章も読んでいただきたい。

実は大きいSSD の容量の違い

実は見落とされがちだが、「PS5 Pro」の大きなメリットがSSD 2TBが標準搭載されていることだ。「PS5」のSSDは1TBで2TBにするには増設しなければいけない。追加で増設する場合、PS5に対応しているヒートシンク付のM.2 SSD 1TBはおよそ10,000〜20,000円。増設前提ならば、「PS5 Pro」との価格差も小さくなるというわけだ。

「PS5 Pro」は標準で2TBのSSDを搭載

「PS5 Pro」は標準で2TBのSSDを搭載

昨今はAAAタイトルだけでなく定期的にプレイすることが前提のオンラインゲームも100GB以上の容量であることは珍しくない。たくさんのゲームを遊ぶ人前提なら、「PS5 Pro」を買う選択も十分アリだろう。

ディスクドライブ非搭載の弊害

「PS5 Pro」は「PS5」のデジタルエディションと同じく、ディスクドライブが購入時点で非搭載。場合によっては、これはデメリットになる。特に、これまで多くのゲームをパッケージ版で購入してきた人、これからもパッケージ版を購入しようと思っている人ほど、ディスクドライブは必ず必要だ。

PS5/PS5 Pro用の外付けディスクドライブは公式サイト販売価格が11,980円(税込)。つまり、「PS5 Pro」をディスクドライブ対応にするには決して安くない出費をしなければならない。パッケージ派の人にとっては痛手になるだろう。

「PS5 Pro」の購入を考えている人は、この点も頭に入れておきたい。

【まとめ】

「PS5」と「PS5 Pro」のどちらを買うべきか? 「PS5」と「PS5 Pro」の価格差は約40,000円。PS5のデジタルエディションと比較すると約50,000円もある。つまり、「PS5 Pro」の性能にその価値を感じるかどうかが重要だ。

「PS5 Pro」のグラフィック性能は高いものがあるが、「PS5」で力不足ということは基本的にないし、「PS5 Pro」でしか遊べないゲームが存在するわけでもない。そのため、グラフィック解説の部分でも解説したが、美麗な映像をハイフレームレートで遊びたい、解像度を落としても安定して120FPSを出したいという人こそが「PS5 Pro」を購入するのがいいだろう。

反対に、コスパよく最新ゲームを遊びたい人であれば「PS5」で問題ない。昨今は、時期によって「PS5」はセールで10,000円前後値引きされることもある。こういったセールを活用するのもひとつの手だろう。

このグラフィック性能の差に加えて、2TBのSSDや、ディスクドライブの有無といった違いも検討に入れて、自分にベストの選択をしていただきたい。

ぐう実況(ゲーム紹介系YouTuber)
Writer
ぐう実況(ゲーム紹介系YouTuber)
YouTubeを中心に活動するゲーマー。PSやPCのソフトを中心にゲーム紹介をする機会が多く、同分野を専門に活動しています。プライベートでは任天堂などの作品も頻繁に遊びます。
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水川悠士(編集部)
Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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