筆者は父親からファミリーコンピュータを買ってもらって以来、任天堂のビデオゲーム機をほぼすべて追いかけてきました。Nintendo Switch初代機は、さいたま新都心のヨドバシカメラで早朝から並んで購入したほどです。入手困難なNintendo Switch 2(以下、Switch 2)もなんとか手に入れられたので、バッテリー持ちや発熱、そしてキーボードやマウスなど、サードパーティー製周辺機器との接続も試してみました。
Switch 2のバッテリー持ちや発熱、サードパーティー製周辺機器との接続をチェック!
ベンチマーク厨の筆者が最初にやるのはもちろん、バッテリーベンチ。Switch 2のバッテリー駆動時間は約2〜6.5時間とうたわれていますが、実際にはどれくらい動作するのか。輝度、ボリューム100%で「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム Nintendo Switch 2 Edition」(以下、「ティアーズ オブ ザ キングダム」)の動作時間を計測したところ、2時間22分40秒動作しました。
なお、Nintendo Switch(HAC-001)およびNintendo Switch(有機ELモデル)(HEG-001)のバッテリー駆動時間はともに、約4.5〜9時間とアナウンスされています。Switch 2のバッテリー駆動時間は、従来機種からが短くなったことは間違いないようですが、それでも、最近のポータブルゲーミングPCと同程度と言えるでしょう。
「ティアーズ オブ ザ キングダム」を使って、Switch 2のバッテリー駆動時間をベンチマーク
2時間22分40秒動作したところで充電切れのマークが表示された後、画面が消灯しました
スマートフォンでゲームをプレイしていて気になるのは発熱。高負荷で長時間ゲームを続けていると、なかには50度近い表面温度に達する場合もあります。そこで今度は、Switch 2で「ティアーズ オブ ザ キングダム」を10分間動作させた後、背面の表面温度を計測してみました。
結果は、排気口付近で39.3度(室温25.5度で計測)でした。温度は比較的低く、プレイ中に指が触れる場所でもないので問題ないですね。なお、もうひとつ表面温度が高くなっている箇所には、USBハブコントローラーやスイッチICなどが内蔵されています。とはいえ、実用上は問題ないでしょう。
「ティアーズ オブ ザ キングダム」を10分間動作させた後の背面の表面温度は、排気口付近で39.3度、その左下のUSBハブコントローラー、スイッチIC周辺で約37.6度(室温25.5度で計測)
最後に、周辺機器を試してみました。キーボード&マウス対応がうたわれているタイトル「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」では、USBドングルを使用したワイヤレスキーボード&マウスが問題なく使用できました。これであれば、コーエーテクモゲームスの「信長の野望・新生 with パワーアップキット Complete Edition」など、マウス対応ゲームで重宝しますね。
「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」は、USBドングルを挿せば、特に設定しなくてもキーボード&マウスを使えます
ところで、Joy-Con 2はマウスとしても利用できるのがメリット。ただし、本体が細いので、やや不安定です。なお、Joy-Con2を収納してマウス形状に変身できる「Joy-Con 2用マウススタンド」がサードパーティーから販売されているので、USBマウスを持っていないのであれば、こちらのアクセサリーを購入してもよいですね。
Joy-Con 2本体はストラップを付けても細いので、マウスとして使うにはやや不安定
話をちょっと戻しますが、わくわくゲームズの「ラブラブスクールデイズ」をプレイしてみたところ、キーボードは使えましたが、USBマウスと、Joy-Con 2のマウス機能は利用できませんでした。Switch 2には対応しており、Steamでも「圧倒的に好評」となっているだけに、ちょっと残念。Joy-Con 2でプレイすれば済む話ではありますが、移動、視点変更しやすいキーボード&マウスで操作したいところです。
記事執筆時点では、「ラブラブスクールデイズ」でUSBマウスと、Joy-Con 2のマウス機能を利用できませんでした
Webカメラと有線LANアダプターはすんなりと使えました。今回は、ロジクール製の「BRIO 300」を使用しましたが、UVC(USB Video Class)対応のカメラであれば基本的に使えるはずです。
ロジクール製のWebカメラ「BRIO 300」はSwitch 2で利用できました
有線LANアダプターは、プラネックスコミュニケーションズ製の「UE-1000T-U3」というモデルの動作を確認しました。あくまで筆者の感想ですが、同じくASIX製チップセット「AX88179」を採用している製品であれば、使える可能性が高いかもしれません(保証はできないので、あくまでも自己責任でお願いします)。ちなみに、バッファローがSwitch 2動作確認済みのLANアダプターとして、USB Type-C端子で、最大1000Mbps(規格値)とうたう「LUA5-U3-CGTE-BK」を発売しています。
なお、「UE-1000T-U3」を使用した際、接続時にエラーが出ましたが、Switch 2を再起動したらそのまま有線LANに接続できました。もし、他社製の有線LANアダプターで同じようにエラーが出た時には一度、再起動することをおすすめします。
ASIX製チップセット「AX88179」を採用している有線LANアダプター「UE-1000T-U3」も利用できました
今回、有線LANアダプター使用時にエラーが出ましたが、再起動したら有線LANに接続できました
今回はある意味、重箱の隅をつつくような「雑感レビュー」となりましたが、個人的にはSwitch 2を非常に気に入っています。とにかくあらゆる動作が機敏。そして高画質、ハイリフレッシュレートで遊ぶゲームは非常に楽しいです。
現時点で個人的に困ったのは、「YouTube」アプリがまだSwitch 2に対応していないことぐらい。それでも多くのSwitchタイトルがSwitch 2でそのまま動くのですから、非常にスムーズに新世代へ移行できたと言えるでしょう。
Switch初代機が発売されてから8年以上が経過しています。Switch 2も同じぐらいの期間、私たちを楽しませてくれる、息の長いプラットフォームになることに期待しましょう。