トレンドニュース
トレンドニュース

11月10日、ソニー「PS4 Pro」、任天堂「ミニファミコン」が発売開始。どちらも人気で品薄状態続く

ゲーム機市場を活気づかせる「PS4 Pro」と「ミニファミコン」

ソニー「PS4 Pro」(プレイステーション4 Pro)

ソニー「PS4 Pro」(プレイステーション4 Pro)

2016年11月10日(木)、この日、世間をにぎわせている2台のゲーム機が同日発売された。いっぽうは、ソニーの主力ゲーム機「PS4」の上位バージョンとなる「PS4 Pro」(プレイステーション4 Pro)。もういっぽうは、任天堂が9月30日に電撃発表した、往年の人気ゲーム機の復刻版ともいえる「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(以下、ミニファミコン)である。かたや最新鋭の価格も5万円近いハイエンドモデル、かたやレトロゲームをプレイするための廉価版ゲーム機というように、お互いまったく異なる種類の製品であるが、この2台の登場によって、ゲーム市場がにわかに盛り上がりを見せている。

データを見る前にこの2製品の特徴を説明しておこう。まず「PS4 Pro」のほうだが、こちらは「PS4」の上位バージョンだけあって、最新のハードウェアが搭載されているのが特徴。最大の特徴は4K出力に対応したグラフィック機能で、通常のPS4用のゲームタイトルも、4K相当の解像度にアップコンバートして出力される。また、先日発売された「Playstation VR」との組み合わせでは、より解像度の高い3D映像が楽しめるため、こちらとセットで購入するというユーザーも多そうだ。メーカー希望小売価格は44,980円(税別)。

任天堂「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」

任天堂「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」

いっぽうの「ミニファミコン」であるが、往年の人気ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を模した、手のひらサイズのゲーム機になる。ゲームカートリッジの交換などはできないが、30タイトルのファミコン用ゲームデータを内蔵しており、HDMIケーブルなどでTVに接続することで、懐かしのゲームをプレイできる。メーカー希望小売価格は5,980円(税別)。

図1:「ゲーム機」カテゴリーのアクセス数推移(過去6か月)

図1:「ゲーム機」カテゴリーのアクセス数推移(過去6か月)

図1は、「価格.comトレンドサーチ」で見た、価格.com「ゲーム機」カテゴリーのアクセス数推移を示したもの。これを見るとわかるように、11月10日を含む11月7日週のアクセスが大幅に伸びている。過去2年間を見ても、ここまで大きくアクセスが伸びた例はなく、この2製品がやや停滞気味だったゲーム機市場に大きなインパクトを与えたと言ってよさそうだ。

図2:「ゲーム機」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス数推移(過去3か月)

図2:「ゲーム機」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス数推移(過去3か月)

より詳しく見てみよう。図2は「ゲーム機」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス数推移を示したものだが、やはり11月10日における2製品のアクセスが急上昇しており、これが、全体のアクセスを押し上げていることは一目瞭然だ。なお、上記2製品の中では、「ミニファミコン」のほうがアクセスが多く、「PS4 Pro」の倍以上となっている。注目度の点では「ミニファミコン」のほうが上回っているわけだが、これは、後述する品薄状況が大きく影響しているものと思われる。

両製品とも現在は品薄状態。ミニファミコンは元値2倍以上のプレミア価格も

図3:「ゲーム機」カテゴリーにおける人気5製品の売れ筋ランキング推移(過去1か月)

図3:「ゲーム機」カテゴリーにおける人気5製品の売れ筋ランキング推移(過去1か月)

図4:「PS4 Pro」と「ミニファミコン」の取り扱い店舗数推移(過去1か月)

図4:「PS4 Pro」と「ミニファミコン」の取り扱い店舗数推移(過去1か月)

図3は「ゲーム機」カテゴリーにおける人気5製品の売れ筋ランキング推移を示したもの。これを見ると、「PS4 Pro」が発売前から安定して1位をキープしているのに対し、「ミニファミコン」のほうはやや不安定な推移をしていることが見て取れる。ここまで「ミニファミコン」のランクが乱高下している理由は、ずばり製品の供給の問題。図4の、2製品の取り扱い店舗数の推移を見ればわかるように、「PS4 Pro」のほうは常時4店舗ほどの登録があったのに対し、「ミニファミコン」のほうは、その人気から発売前にすでに完売となっていた期間が長く、この品薄状況によって「買いたくても買えない」という事態になってしまっていたのだ。

図5:「PS4 Pro」と「PS4」2製品の最安価格推移(過去1か月)

図5:「PS4 Pro」と「PS4」2製品の最安価格推移(過去1か月)

図6:「ミニファミコン」の最安価格推移(過去1か月)

図6:「ミニファミコン」の最安価格推移(過去1か月)

なお、この品薄状況を反映して、本体価格のほうも高騰している。図5、図6は、「PS4 Pro」「ミニファミコン」の最安価格推移を示したものだが、これを見ると、両製品とも、発売日を境に価格が上昇していることがわかる。いわゆるプレミア価格であり、11月16日時点で「PS4 Pro」のほうは56,974円(約17%アップ)、「ミニファミコン」のほうは13,591円(約110%アップ)となっている。いずれも、現在通常価格では購入できない状態となっているわけだが、「ミニファミコン」のほうは、元の価格が安めということもあるが、現在、メーカー希望小売価格の210%というかなりのプレミア価格がついており、その人気のほどがうかがえる。

両製品とも満足度は高めだが、「ミニファミコン」はコントローラーの小ささがややネック

図7:「PS4 Pro」と「PS4」2製品、および「ミニファミコン」の満足度推移(過去1か月)

図7:「PS4 Pro」と「PS4」2製品、および「ミニファミコン」の満足度推移(過去1か月)

さて、発売から約1週間が過ぎた2製品であるが、ユーザーの評価・満足度はどのようになっているだろうか。図7は、「PS4 Pro」と「ミニファミコン」の満足度推移を示したもの。参考までに、9月15日に発売された、新「PS4」2モデルの満足度も掲載している。これを見ると、「PS4 Pro」は「PS4」の1TBモデルとほとんど変わらない満足度(4.29)で落ち着いているが、「ミニファミコン」のほうは乱高下の後、現在は4.12と、若干低めの評価だ(いずれも2016年11月16日時点での満足度)。

8:「ミニファミコン」のユーザー評価(2016年1月16日時点)

図8:「ミニファミコン」のユーザー評価(2016年1月16日時点)

「ミニファミコン」のユーザーレビューを見ると、当然のことではあるが「拡張性」の項目の評価が1.38と低い(図8)。本機はスタンドアロンの製品なので拡張性は基本的にはないのだが、多くのユーザーが「惜しい!」と評しているのは、コントローラーまでもが小さいため、ゲームのプレイがしにくいということ。「懐かしのソフトが入ってお手頃価格で良いのですが、コンパクトすぎてコントローラーが使いにくいです。フルサイズなら良かったなあと思います」「せめてコントローラーをUSBで繋げるような端子があればよかったんじゃないかなーと」といったように、この点のみマイナス評価という声が圧倒的に多い。

図9:「PS4 Pro」のユーザー評価(2016年1月16日時点)

図9:「PS4 Pro」のユーザー評価(2016年1月16日時点)

いっぽうの「PS4 Pro」であるが、「描画・画質」についてはさすがの4.71という高評価で、「操作感」についても「4.47」という高評価だが、「デザイン」が3.58、サイズが3.66とやや低い評価になっている(図9)。高評価された、描画・画質、操作感などなどについては、「とりあえず、音は静か、UIのスピードとダウンロードの早さは、1.5倍位の恩恵はありそう」「正直期待以上でした。GTX1080つんだPCでもゲームしますが、画質自体はPCのほうが上です」「通常タイトルでも物凄く高画質になりました。PS4Proがアプコンしてくれるだけで全然綺麗になります」など、やはり、本製品の最大の売りである4K画質の効果は絶大であるようだ。ハードウェア的には、期待していた通り、もしくはそれ以上であるという声が多く、その点の満足度は高そうだ。

いっぽう、「UHDBlu-rayに対応していないのがマイナス」「けっこうゲーム機としては大きいですね」など、ボディサイズや機能・拡張面などで、ややマイナスとする意見もあった。ただ、いずれもハイエンドゲーム機としての根本的な部分ではなく、購入したユーザーはおおむね満足といった様子がうかがえる。今後、VRタイトルの広がりや、「PS4 Pro」向けの専用ソフトが出てくることで、この評価も大きく変わってきそうだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ゲーム ハードのその他のカテゴリー
ページトップへ戻る