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今年は花粉の飛散が増大! 好調続く空気清浄機市場。各メーカーの売れ行き製品に違いも

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シャープの加湿空気清浄機(最大風量5.1m3/分)「KC-G50」(2016年モデル)

シャープの加湿空気清浄機(最大風量5.1m3/分)「KC-G50」(2016年モデル)

昨年比1.5倍のピークを迎えた空気清浄機

昨年2017年の夏は猛暑、そして今年2018年の冬は寒さが厳しい日々が続いた。そして、その寒さもゆるんできた今、全国的に猛威をふるっているのが「花粉」である。前述のような気象条件のため、今年は花粉の飛散量が例年以上に多いと言われており、現在、花粉症の症状に日々苦しめられている方も多いだろう。そして、その花粉症の症状を緩和する家電製品といえば、やはり空気清浄機ということになるが、価格.comのデータを調べると、やはり今年の春は、空気清浄機に対する需要がかなり高まっていることがわかる。

図1:「空気清浄機」カテゴリーのアクセス推移(過去2年)

図1:「空気清浄機」カテゴリーのアクセス推移(過去2年)

図1は「価格.comトレンドサーチ」で見た、過去2年間における「空気清浄機」カテゴリーのアクセス推移を示したものだ。これを見ればわかるように、今シーズンの「空気清浄機」カテゴリーのアクセスは全般的に好調に推移している。今年の1月末にレポートしたときには、主に風邪・インフルエンザ対策としての需要により、空気清浄器の需要が高まっているとお伝えしたが、3月に入ってからは、花粉対策としての需要が高まってきており、1月のピークを越える盛り上がりを見せている。実を言えば、空気清浄機の商戦時期は、年末〜1月くらいが中心で、花粉が飛散し始める2〜3月くらいには、ほぼ収束しているのが普通なのだが、今年の場合、そのパターンが当てはまらず、3月になってからの駆け込み需要が増加しているようだ。比較的、花粉の飛散が少なかった昨年の同時期と比べると、ほぼ1.5倍ほどのアクセス増ということになる。それだけ、今年の花粉の飛散が多く、花粉症の症状に悩まされている人が増えているということがうかがわれる。

図2:「空気清浄機」カテゴリーにおける主要3メーカー別のアクセス推移(過去2年)

図2:「空気清浄機」カテゴリーにおける主要3メーカー別のアクセス推移(過去2年)

図2は、そんな「空気清浄機」カテゴリーにおける主要3メーカー(シャープ、ダイキン、パナソニック)のアクセス推移を示したもの。これを見るとわかるように、アクセス上の首位は変わらずシャープで、2位グループのダイキン、パナソニックを大きく離して推移している。なお、いずれのメーカーも、今シーズンは前年よりもアクセスは好調を示しており、全体的な需要増と見てよさそうだ。

図3:「空気清浄機」カテゴリーにおける売れ筋5製品のアクセス推移(過去3か月)

図3:「空気清浄機」カテゴリーにおける売れ筋5製品のアクセス推移(過去3か月)

図4:「空気清浄機」カテゴリーにおける売れ筋5製品の最安価格推移(過去3か月)

図4:「空気清浄機」カテゴリーにおける売れ筋5製品の最安価格推移(過去3か月)

図3は、「空気清浄機」カテゴリーにおける売れ筋ランキング・トップ5製品のアクセス推移を示したもの。トップ5製品は、シャープ製品が3モデル、ダイキン製品が2モデルとなっており、パナソニックの製品は入っていない。ちなみに、シャープの製品は3モデルとも1〜2年前の型落ちモデルで、ダイキンの製品は2製品とも、今シーズンの最新モデルという違いがある。図4を見てもらうとその差は歴然で、型落ちモデルだけのシャープ製品(すべて最大風量5.1m3/分)は、3モデルとも15,000円前後の価格帯で推移しているのに対し、ダイキン製品は、最大風量5.5m3/分のミドルモデル「MC55U」が35,000円台、最大風量7.0m3/分のハイエンドモデル「MCK70U」が43,000円台という価格帯になっている。クラスの異なる「MCK70U」を除いてみても、シャープ製の型落ちモデルと、ダイキン製の最新モデルとでは、2倍以上の価格差がある。性能的にそれほど違いがないのであれば、半額程度で購入可能なシャープの型落ちモデル、購買が集中するのも、自然な成り行きだろう。

最新モデルと型落ちモデルで大きく違う価格差。特にシャープ製品で顕著

図5:主要3メーカーの空気清浄機・最新モデル(最大風量7.0m3/分クラス)のアクセス推移(過去3か月)

図5:主要3メーカーの空気清浄機・最新モデル(最大風量7.0m3/分クラス)のアクセス推移(過去3か月)

図6:主要3メーカーの空気清浄機・最新モデル(最大風量7.0m3/分クラス)の最安価格推移(過去3か月)

図6:主要3メーカーの空気清浄機・最新モデル(最大風量7.0m3/分クラス)の最安価格推移(過去3か月)

では、各メーカーの最新モデルだけを比較してみたらどうだろうか。図5は、上記主要3メーカーにおける空気清浄機・最新モデル(最大風量7.0m3/分クラス)のアクセス推移を示したものだ。これを見ると、最新モデル間では、ダイキンの「MCK70U」が一番人気で、シャープ、パナソニックが2位グループということになり、やや状況が異なっていることがわかる。

さらに図6で、上記3製品の最安価格推移を見ると、実は一番価格が高いのは、シャープの「KI-HX75」であることもわかる。もちろん本モデルは、風量的にも若干上の性能にはなるが、ほぼ同クラスと考えると、この3メーカー間では、最新モデルに関する限り、価格差はほとんどないということが見えてくる。特にシャープ製品が安いというわけではなく、型落ちモデルがまだ大量に安く売られているので、最新モデルのほうに人気が集まらないというのが本当のところだろう。

図7:シャープの空気清浄機(最大風量5.1m3/分)3モデル(最新/1年前/2年前)の最安価格推移(過去3か月)

図7:シャープの空気清浄機(最大風量5.1m3/分)3モデル(最新/1年前/2年前)の最安価格推移(過去3か月)

では、今度は、シャープの空気清浄機(最大風量5.1m3/分)だけを取り出し、最新モデル、1年前、2年前の型落ちモデルで、どれくらい価格差があるのかを見てみよう。図7を見ると、その差は歴然。1年前の「KC-G50」と2年前の「KC-F50」とでは、ほとんど価格差がなく、どちらも15,000円前後で売られているが、この2モデルとほぼ中身は変わらない最新モデルの「KC-H50」は24,000円前後と、9,000円ほどの価格差が生じている。割合にすれば、型落ちモデルのほうが4割ほど安い。これでも、年末から比べれば随分価格差は縮まってきたほうだが、それでも依然としてこれだけの価格差があることが、シャープの最新モデルに人気が今ひとつ集まらない大きな理由と言えそうだ。

図8:ダイキンの空気清浄機(最大風量5.5m3/分)2モデル(最新/1年前)の最安価格推移(過去3か月)

図8:ダイキンの空気清浄機(最大風量5.5m3/分)2モデル(最新/1年前)の最安価格推移(過去3か月)

ちなみに、ダイキンの最新モデルと1年前の型落ちモデルとの最安価格を比較したのが図8だ。こちらも両者の間ではかなりの価格差があり、現状でもかたや35,000円前後、かたや29,000円前後と、6,000円ほどの開きがある。ただ、ダイキン製品の場合、全体的に値崩れを起こしていないので、割合にすると、型落ちモデルの割安感は2割未満。最新モデルの人気を奪うほどのインパクトはないことが、ダイキン製品の場合、最新モデルがそこそこ人気となっている理由のひとつと言えそうだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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