毎度おなじみガンプラの紹介でございます。今回はHGシリーズの最新作「Zガンダム(ゼータガンダム)」ですよ。すでにHGやRGで発売されている「Zガンダム」ですが、今回は来る2020年のガンプラ40周年に向けての、新プロダクト展開の第1弾として発売された新モデルなのであります。いったい何がどう変わったのかをじっくり見ていきましょう。
パッケージもリニューアル。これまた格好いいですな
この新プロダクトは「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」と明記され、HGやMGなどガンプラすべてのプロダクトを対象にさまざまなトライアルをしていくという内容のようで、その第1弾として「Zガンダム」がチョイスされました。今回のトライアルとしては、可動はもちろん、モビルスーツ状態と変形したウェイブライダー状態でのベストなプロポーションの再現ということがテーマに挙げられているようです。まずはモビルスーツ状態から見ていきますよ。
武装を持たない状態です。最新のスタイリッシュなプロポーションを実現していますね
可動も優秀。腕の可動範囲も広く、足はここまで広がります。パーツのポロリもありません
まずはプロポーションです。足が長くスタイリッシュな印象を受けます。そして手足の可動範囲がとても広く、さまざまなポージングがつけられます。特に感心したのはパーツ構成。「Zガンダム」といえば、変形機能を盛り込んだプラモデルが多く、そのため、各部位が変形に合わせたパーツ構成になってしまって、形が変だったり、パーツが細かかったりと作りにくいものがありました。しかし今回は、変形に関しては完全差し替えというスタイルをとっているため、パーツ構成がシンプル、かつとても組みやすくなっています。作り上げた後に気付くのですが、少ないパーツできれいに可動するというはなかなかすごいことだと思いますよ。
武装は伸縮するビームライフルと
ハイパー・メガ・ランチャーは両手で構えることも可能です
可動範囲が広いので、ビームサーベルもアニメのような動きで持てます
あとはとにかく動かしやすくなっています。両腕が肩より上にあがり、体の正面まで持ってこられるので、ビームライフルを構えたときや、ハイパー・メガ・ランチャーを構えたときにもしっかり固定し、アニメのようなポージングを簡単に再現できます。
かなり思い切ったポージングも取らせることができます
続いてはウェイブライダーへの変形です。今回はパーツ差し替えで変形をさせるのですが、これもむだのないパーツ構成になっております。たとえば、膝裏にあるパーツ。変形させるときはこれをいったん外すのですが、足を変形させた後、今までは露出していなかった部分にそのパーツをはめる。みたいなパーツの交換配置をするようになっています。これで、変形した後もきちんとしたプロポーションを再現できるようになっているんですね。また各部位も簡単に外れ、そして別パーツに簡単にしっかりとはめ込めるようになっているのもストレスがなく、楽しみながら変形させることができます。
まずはいったんパーツをバラします。そして右下のボディーパーツをベースに組み替えます
変形用のボディーパーツに腕をはめ込み、表側に外したアーマー部分をはめ込みます。これがピッタリハマって気持ちいいです
足もこのように変形。先ほどのパーツにはめ込んでベースが完成しました
背中のウイングはこうやって翼状態に展開させます
これでウェイブライダーに変形。所要時間はわずか5分でした
ウェイブライダーの変形には、一度パーツをバラして、ウェイブライダー専用のボディーパーツにはめ込んでいく形になります。従来のZガンダムのプラモだと、アニメのような変形を再現するため、頭をひっこめて、おなか部分を前に倒して、そこに腕を収めて…。みたいな変形をさせるので、どうしてもおなか部分がスカスカに見えたり、腕部分が細かったりという問題があったのですが、今回は専用パーツを使うことでその問題を解消しています。ウェイブライダー状態でもきれいなプロポーションを楽しめるということですね。
ハイパー・メガ・ランチャーも下部に装備可能です
翼の赤い部分はシールになっています
組んでいるときにはさほど感じなかったのですが、組み上げてみると改めて細かいところまで配慮されたガンプラになっているなと実感しました。モビルスーツ状態でのプロポーションと可動領域の広さ。ウェイブライダー状態でのプロポーションとパーツがポロリしない安定さ。毎回新作が出るたびに、その最新技術に驚かされていますが、今回はそれをさり気なく、当たり前のようにできているところに感心します。
動かしていて気持ちのいいZガンダムは初めてかも?
素組みなら2時間弱で組み立てられるのでおすすめです