バンダイナムコエンターテインメントが手がける国内最大級のVR体験施設「VR ZONE SHINJUKU」が、2017年7月14日(金)から期間限定でオープンします。「エヴァンゲリオン」「ドラゴンボール」「マリオカート」など全16種類のVRアクティビティが大集結! 取り乱すほど大興奮間違いなしのアクティビティをひと足先に体験してきたので、レポートします。
新宿・歌舞伎町にオープンする「VR ZONE SHINJUKU」
のべ床面積約1100坪という広大な施設に全16種類のVRアトラクションを引っさげてグランドオープンを迎える「VR ZONE SHINJUKU」。昨年お台場で開催されていた「VR ZONE Project i Can」のアトラクションに加えて、「エヴァンゲリオン」や「ドラゴンボール」、「マリオカート」などの新作アトラクションが用意されています。
「VR ZONE SHINJUKU」は1階と2階にフロアが分かれており、1階にはVRアトラクションのほか、カフェやグッズストアを併設。多くのVRアトラクションは2階に用意されています
入場したら真っ先に目に飛び込んでくるのは「CENTER CORE」という円形のスペース。大きな木のようなオブジェクトが設置されていて、その周囲をプロジェクションマッピングの美しい映像が彩ります。ここでどのアトラクションから体験するか作戦を考えてもいいし、ちょっとした休憩場所としても利用できそう
エントランスの左手にあるグッズストア「VR ZONE store」。ここでしか手に入れられない期間限定グッズがたくさん用意されています
限定グッズを少しだけご紹介。一度は食べてみたい憧れの「仙豆」をお菓子にした「VR仙豆」(写真左上)。VRアトラクション「ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波」の体験時に持っていれば「仙豆」を食べる体験も可能です。各アトラクションのビジュアルがプリントされた「まるばこチョコクランチ」(写真右上)は、フタ部分をシールとしても使えます。同梱の専用メガネをかけると絵柄が飛び出す「3Dクッキー」(写真左下)や、キャンディが光る「フラッシュロリポップ」(写真右下)もお土産によさそう
1階を見学したところで、いよいよVRアトラクションが集まる2階へGo! 今回は新作アトラクションの「ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波」「エヴァンゲリオンVR THE 魂の座」「釣りVR GIJIESTA」「恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル」の4つを体験。これら以外のアトラクションはオープン前の体験会レポートや、「Project i Can」のレポート記事から確認できます。
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国内最大級のVR体験施設「VR ZONE SHINJUKU」の新作VRアクティビティを体験!
最初に体験したのは「ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波」。「ドラゴンボール」の人気キャラクターの悟空、べジータ、ピッコロ、クリリンの誰か1人に修行をつけてもらい、気弾やかめはめ波を撃てるというアクティビティです。VRゴーグルだけでなく、両手両足にセンサーを装着し、特製装置の上でプレイ。アクティビティが始まると、アニメの世界で見たオレンジ色の胴着を身につけ、手足を動かせば仮想空間内の手足も連動して動き、気分は本当にドラゴンボールの世界に入り込んだかのようです。
腰を下ろしながら両腕を腰に当てると、周囲が光り始めて“気”をためられます。このときは、足元から風がブワーッと吹き出してきて、思わず「ハァァァァー」と声を出してしまうほどの臨場感。“気”をためたら、体をひねりながら腰の右側に手を持っていき、おなじみのかめはめ波のポーズ。光り輝く青色の玉が手の中でどんどん大きくなり、さらには、「ゴゴゴゴ」という音とともに地面が砕けながら空中に浮遊。そして、両腕を前に突き出すと、あのかめはめ波が地面をえぐりながら飛んでいきます。
これは“気”をためているところ。はたから見ると、「この人何してるんだろ?」と思ってしまいますね
実際には悟空から“気”のためかたを伝授してもらっているところ。下から吹き上げる風と振動で、本当に“気”をコントロールしている気分になれます
気をためきったら両手を前に突き出して、かめはめ波! 手に装着したセンサーがブッルブル振動して、思わず叫ぶこと間違いなし。最後は最大4人で、かめはめ波撃ちまくりバトルを体験できます
ヴァンゲリオン零号機、初号機、弐号機に乗り込んで、最強の使徒・ゼルエルと圧巻の大迫力バトルを繰り広げられる「エヴァンゲリオンVR THE 魂の座」。前回の体験レポートでは、発射シーケンスまででしたが、今回はゼルエルとのバトルまで体験できました。
専用体感マシン「魂の座」。振動したり風が吹いたり、さまざまなギミックでプレイヤーをエヴァンゲリオンの世界に引きずりこんでくれます
専用体感マシンに乗り込みVRゴーグルを装着すると、そこはもうエントリープラグ内部のコックピット。LCL注水、A10神経接続、シンクロ率計測といった発射シーケンスを経て、葛城ミサトの「リフトオフ!」の声とともに発進! この発射シーケンスだけでも胸アツの体験です。なお、乗り込むのは一般人という設定なので、シンクロ率はわずか10%しかありません。
地上ではゼルエルが光線をぶっ放しながら暴れまくっており、プレイヤーは実際にエヴァを操縦しながらゼルエル撃破を目指します。顔を動かし目標をセンターに合わせて操縦レバーのトリガーを引くと射撃。武器はアサルトライフル、ガトリングガン、N2爆弾の3種類。弾数がなくなると、周囲にある武器庫から新しい武器を装備するという、これまた原作どおりの展開です。
周囲360°で繰り広げられるバトルは圧巻で、その臨場感はゼルエルが光線を放ってくると思わず体をよじりながら避けるほど。とにかく臨場感がすごすぎて、プチパニックを起こしながらも無我夢中でバトル。周囲を見渡すと、ほかのプレイヤーが操縦するエヴァの姿も確認でき、「みんな死なないでくれ!」と思うほど没入していました。
ゼルエルには負けてしまいましたが、3人で協力しうまく立ち回ればゼルエルを倒すこともできるそうです。実際にゼルエルと戦っている様子は以下のムービーから確認できます。
「ドラゴンボール」、「エヴァンゲリオン」と体験して少し疲れた後は、リラックスできそうな「釣りVR GIJIESTA」にチャレンジしてみました。大自然の中でルアーフィッシングを体験できるこのアトラクションでは、特製のロッドコントローラーを使用。トップ部分がしなるようになっていて、手元のボタンを押しながら弧を描くように振ると、ルアーがシュルルルーと飛んでいきます。
リールを少しずつ巻いて魚がヒットしたら、ロッドを縦に勢いよく振って合わせます。その後はハンドルを回して魚を釣り上げるのですが、ちゃんとタモですくいあげて、最後は水に返す、つまりキャッチ&リリースをするというわけです。
ロッドを模したコントローラー。トップの部分はシリコンでできていて、振ると本物の釣竿のようにしなります
魚がヒットしたら、勢いよくハンドルを回して巻き取ります。リールが重たくなれば、よりリアルに感じられそう
リールを最後まで巻ききったら、タモですくいあげればOK。見事釣り上げたときの達成感が半端ないです
プロの釣り師が徹底的にこだわって監修したとのことで、アトラクション自体の完成度はかなり高め。コントローラーは本物のロッドのようにしなり、魚がヒットしたときにはブルブル振動。タモまで用意されているのには驚きました。2人で何匹の魚を釣りあげられるのかを競い、一番多く釣った人が勝利です
恐竜が生息するというジャングルに墜落した飛行機の搭乗客になり、スタンディングスクーターに乗って恐怖のジャングルを脱出する「恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル」。まっ暗のジャングルをひたすら走り、外にある救出ヘリコプターを目指すのですが、恐竜がどこから襲ってくるかわからない恐怖でかなりビビります。
シーンとしたジャングルを走りながら周囲を見渡すと、いたるところに恐竜が隠れており、いつ襲われるかわからない恐怖におびえながらスクーターを走らせます。どこからともなく仲間の悲鳴が聞こえてきたり、スクーターのバッテリーがどんどん減っていったりして、パニックに陥ること間違いなし。とにかく正気を保つのもひと苦労で、絶叫しながらジャングルを走りまくっていました。
スクーターのようにハンドルを操縦する専用の装置。振動や風のギミックで臨場感が倍増
凶暴な恐竜がジャングルから飛び出してきて思いっきり噛みつかれたときはマジで絶叫。「これあかんやつや! 無理無理無理!」と叫びまくってしまい、スタッフに「めちゃくちゃ取り乱していましたね」と言われる始末でした。体験中に絶叫して取り乱している様子は以下のムービーから確認できます。
「VR ZONE SHINJUKU」には、7m級のクライミングウォールと巨大スライダーにプロジェクションマッピングを組み合わせたバーチャルリゾートアクティビティ「トラップクライミング」や「ナイアガラドロップ」、ふくらむ巨大風船に押しつぶされながら仲間と協力してミッションクリアを目指す「巨大風船爆発ルーム」など、VRゴーグルを装着せずに体験できるアクティビティも用意されています。VRがちょっと苦手かもという人でも楽しめるのはうれしいですね。
プロジェクションマッピングで滝を表現した巨大スライダーを使って滝壺に垂直落下するという体験ができる「ナイアガラドロップ」。体験者はバーにつかまって上に引き上げられるのですが、思った以上に腕力が必要で、腕力に自信のない人だと、最上部に引き上げられるまでに腕がかなりプルプル震えるかもしれません。最上部から真下を覗くと、落下地点が穴の空いたような感じにプロジェクションマッピングされており、手を離すとまさに滝壺に落下するような感覚が味わえます。
約7mの高さからの垂直落下は思ったよりも怖い……でも楽しい!
落下自体は本当に一瞬の出来事なのですが、滝壺に向かって身を投げ出すという非日常のスリル感はかなりのものでした。高所恐怖症の方だとちょっと厳しいアクティビティですが、ほかの人が体験している様子を見ているだけでも楽しいので、「VR ZONE SHINJUKU」に訪れた際は、体験の有無に関わらず、一度は足を運んでみてもいいかもしれませんね。
「巨大風船爆発ルーム パニックキューブ」は、テレビのバラエティ番組などでよく見かける風船爆発ゲームを再現したアクティビティです。体験者は死刑囚という設定で、狭い牢屋に閉じ込められ、本物の巨大風船が割れるタイムリミットまでに、仲間と協力してミッションクリアを目指します。タイムリミットまでにミッションをすべてクリアできれば、風船が爆発する前に牢屋から脱出できますが、もしミッションをクリアできなかったら、風船は強制的に爆発します。
巨大風船が爆発するという状況でまともな思考を保つのは難しい
アクティビティは最大4人での同時体験が可能となっていますが、今回は1人で体験。ネタバレになってしまうので、ミッションの内容はここではご紹介できませんが、仲間とちゃんと協力しないと風船が爆発するまでのタイムリミットまでにミッションクリアはかなり厳しいそうです。私はミッションクリアできず、最後は風船が爆発してしまいましたが、みんなで牢屋に入ればぜったい盛り上がりそうです。
今回は時間の都合により体験こそできませんでしたが、プロジェクションマップを組み合わせた7m級のクライミングウォールを登る「トラップクライミング」も、なかなか楽しそうでした。岩が崩れ落ちたり、風が噴出したりするトラップをかいくぐって巨大な壁を登りきります。最初はレベル1から挑戦し、クリアするとレベルがどんどん上昇。体力に自信がある人は、チャレンジしてみてもよさそうです
「VR ZONE SHINJUKU」の利用料金は施設への入場料、大人800円、子供(6〜12歳)500円に加えて、アクティビティごとの利用料金が必要。VRゴーグルを装着するタイプのアクティビティは各1,200円で、VRゴーグルを装着しないタイプのアクティビティは各1,000円となっています。なお、公式サイトからはWeb限定で、通常800円の入場料と4種類のアトラクションの体験料金がセットになったお得な「1day4チケット」が4,400円で購入可能です。
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。