今回の新作ガンプラ紹介は「ザク」。あの緑の量産型ザクIIですよ。ザクって毎年にでも新作が発売されているイメージがあったのですが、なんとHGで発売されるのは2003年以来、実に14年ぶりとなるとのこと。意外ですよね? 今回モデルとなったのは、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 激突 ルウム会戦』に登場するザクです。ガンプラ最新技術が盛り込まれたすばらしい出来になっています。しかも今回は2体購入してレビューしてみました。なぜ2体!? その理由も紹介していきましょう。
ORIGIN版のザクです。定価は1,944円(税込)
そうなんです。今回のザクIIは、タイプC型と、その改修型であるC-5型という2種類のモデルを選択して組み立てられるようになっています。劇中でも両方登場するようですが、実際、その違いは間違い探しレベル…マニアックです。でもせっかくだし、ネット通販だと実売1,500円以下で買えるってことで2体購入して、それぞれ組み立ててみることにしました。やっぱりザクIIみたいな量産型モデルは複数あったほうがおもしろいですものね。
ランナーです。かなり緑の彩色が濃くなっています。右下はアニメ版のロボット魂ザクII
完成です。こちらはC型。やはり色が濃いですね
C-5型とアニメ版のロボット魂ザクを比較。色の違いが鮮明です
設定としては、いわゆるアニメ版のザクIIの前のモデルになっております。初代ガンダム好きなら周知の、1年戦争開戦時のコロニー落としの際などに使用されたモデルという感じですね。
C型とC-5型の違いは、胸部の形状の違いとバックパックの違いくらいです。この部分が選択式になっています。組み立てた後でも交換してそれぞれのモデルを再現できますし、ぶっちゃけそんなに違わないので、あまりこだわらずに組み立てちゃってもいいくらいです。
向かって左がC型。右がC-5型。胸部のデザインに注目
C-5型は左腕に武装付き。頭部は隊長機用の角モデルも用意されています
キットとしては、昨年発売された最新フォーマットのORIGIN版シャア専用ザクIIの流用モデルになっています(C-5型用の新パーツはあり)。そのため武装も豊富で、マシンガンをはじめ、バズーカ、対艦ライフル、ヒート・ホークが付属。さらにこのザク専用としてベルト給弾式MS用マシンガンが付属しています。
新武装のベルト給弾式MS用マシンガンです。ベルト部分は軟質素材です
バズーカは背中にマウントもでき、予備カートリッジが2個ついてきます
巨大なライフルも付属。武装用の専用手首が付いていてしっかり握れます
また組み立てやすいのも特徴で、ガンプラ初心者でもサクサクと組み立てられますよ。素組みなら1時間弱くらいで完成します。
そしてなんといっても楽しいのが、可動フィギュア並みにグリグリと動かして遊べること。肩や腕の可動も柔軟でパーツのポロリもありません。脚部も膝部分の可動の柔軟さと、付け根部分全体が前後にスイングするので、台座を使うと、かなりアクション性のあるポーズをとれるようになります。ガンプラって手足2本作るのが途中で面倒になったりするのですが、パーツ数も少ないので、あまり苦になりませんでした。
肩は前後に多少スイングし、腕の可動はかなり柔軟
脚部の可動も優秀で、かなり大胆なポージングが可能
シリーズ『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』もいよいよ1年戦争開戦となり、劇中ではおなじみのキャラクターのエピソードも盛り込まれ、また1年戦争リメイクの噂(うわさ)もチラホラと聞こえてきて、初代ファンとしてはワクワクしているのですが、本製品はそんな興奮をさらに盛り上げてくれるキットとなっています。
ザクは何機あってもいいものですな
安価ながら、2種類から選べることと、武装が豊富なので、かなりお得感があります。そしてやはりザクIIなら、複数体購入して部隊編成をするのが醍醐味(だいごみ)。ザク好き、ジオン好きならおすすめのキットですよ!