新製品レポート
NAMMの発表製品を国内でも披露

極限までスリム化にこだわった! コルグのポータブル電子ピアノ「D1」

コルグ(KORG)といえば、シンセサイザーで有名な日本のブランド。楽器やオーディオなどのハードウェアから、近年ではハイレゾ対応の再生ソフトウェアまで幅広く手がけ、電子音楽の世界を牽引している。そんなコルグが、「極限までスリム化した」というポータブルタイプの電子ピアノ「D1」を発表した。狭い部屋にもスマートに設置でき、持ち運びがしやすい機動力もある1台だ。

価格はオープン(想定売価49,800円)で、2018年5月上旬発売予定

世界的な楽器の祭典「The 2018 NAMM Show」で発表された「D1」。価格はオープン(想定売価49,800円)で、2018年5月上旬発売予定

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ステージ用にも自宅用にも! スリムサイズで本格的なタッチ感

D1の最大の特徴は、やはりそのサイズ。本体の最小奥行サイズが約26cm(譜面立てなしの場合)というコンパクトさを実現した。これにより、普段は自宅で使いつつ、必要なときにはステージにも持ち運べるような機動力を確保している。

そしてもうひとつのポイントが、鍵盤部だ。同社の電子ピアノ最上位機である「G1 Air」と同じ88鍵の「リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤」を採用する。このRH3鍵盤は、同社の30万円クラスのシンセサイザーにも搭載されているもの。上述の通りスリムサイズながら、電子ピアノのクオリティを左右する「鍵盤のタッチ感」もしっかりしている1台なのだ。

本体の最小奥行サイズは約26cm! 狭い自室にも設置しやすいステージピアノ

本体の最小奥行サイズは約26cm! 狭い自室にも設置しやすいステージピアノ

コルグが培ってきたシンセ開発のノウハウを応用したRH3鍵盤を採用。低音部では重く、高音部に行くほど軽くなるグランド・ピアノのタッチを再現できるように開発された

内蔵するピアノ音色は、「コンサート・ピアノ」「グランド・ピアノ」「ジャズ・ピアノ」の3種類。そのほか、ステージで映えるエレクトリック・ピアノやオルガン、クラビ、ビブラフォン、アコースティック・ギター、ストリングスなども含めて、合計30種類の音色を内蔵する。

合計30種類の音色を、コントロールパネルから切り替えられる。また、ワンタッチでON/OFFを切り替えられる「メトロノーム機能」や、音色ボタンを2つ同時に押すだけで2つの音色を重ねられる「レイヤー・モード」などの機能にも対応している。

MIDI IN/OUT搭載&ヘッドホン標準付属で実売5万円前後

ちなみに、D1はステージでの使用を想定したモデルのため、本体にスピーカーは非搭載。背面に6.3mm標準サイズのLINE OUT端子が装備されているので、ここから外部スピーカーに接続して音を出す。こだわり派にとっては、自宅で使用する際に好みのスピーカーを組み合わせられるという利点がある。

そして、電子ピアノなのでもちろヘッドホン/イヤホンを接続用の3.5mmステレオミニ出力を装備しているのだが、うれしいのは製品にヘッドホンも同梱されることだ。自宅で使用する場合、ひとまず付属のヘッドホンを使えばすぐに演奏を楽しむことができる。

機能面では、本体背面にMIDI IN/OUT端子も装備している。パソコンと接続してD1本体をMIDIキーボードとして使用したり、ピアノ音源として使用することも可能だ。

入出力インターフェイスは、前面に3.5mmステレオミニのヘッドホン出力端子、背面に6.3mm標準サイズのLINE OUT端子とMIDI IN/OUT端子を装備

ヘッドホンが標準で同梱されるのもうれしいポイント

ヘッドホンが標準で同梱されるのもうれしいポイント

D1の価格はオープンで、想定売価は49,800円とのこと。上述の通り、機動力のあるスリムサイズに高品位な鍵盤を搭載する仕様から考えると、コスパが高いと言えるだろう。ただし、専用スタンド「ST-SV1」は別売(価格はオープン)となる。

ダンパー・ペダルも標準で同梱される

ダンパー・ペダルも標準で同梱される

【動画アリ】ピアノ・トリオが演奏するD1の音色

コルグが開催した発表会では、ジャズ・ピアノ・トリオ「Fox capture plan」によるD1を使った演奏が披露された。その模様は以下の動画をご覧いただきたい。

Fox capture planは、現代版ジャズ・ロックをコンセプトに精力的に音楽活動を重ねるピアノ・トリオ。「JAZZ JAPAN AWARD 2015アルバム・オブ・ザ・イヤー・ニュー・ジャズ部門」を獲得し、昨年は「SUMMER SONIC 2017」にも出演している

新しい「Nutube」アンプや新最上位アナログシンセも登場

そのほかにもコルグからは、2018年に日本発売を予定する多くの新モデルが発表された。以下に、その一部を簡単に紹介しよう。

▼VOXブランドから、次世代真空管「Nutube」を使ったギターアンプ

近年、コルグが開発に携わったデバイスの中で特に楽器とオーディオの両面から注目を集めているのが次世代真空管「Nutube」だ。これは、ノリタケ伊勢電子の蛍光表示管技術を応用して開発されたもので、従来と同じ3極管構造を持ちながら、大幅な省電力化と小型化を実現しているのが特徴。従来の真空管の2%以下の電力で動作するため電池で駆動することも可能で、容積比では従来の30%以下にまでコンパクト化している。

このNutubeを搭載する製品としてあげられるのが、重量わずか540gという軽量設計ながら、50Wの出力を確保するVOXブランドのスモールヘッドアンプ「MV50」。今回、シリーズ最新モデルとして、ハイゲインに特化したサウンドの「MV50 High Gain」と、ブティックアンプのサウンドを再現する「MV50 Boutique」が追加された。それぞれ価格は25,000円(税別)で、2018年4月21日に発売される。

左から、「MV50 Boutique」と「MV50 High Gain」

左から、「MV50 Boutique」と「MV50 High Gain」

背面端子部。接続先のキャビネットサイズに応じて最適なサウンドに調整できるEQスイッチや、レコーディングエンジニアのノウハウを投入したというLINE/ヘッドホン出力を搭載する

また、同じくVOXブランドからは、プリ部/パワー部ともにNutubeを採用する「MVX150」シリーズも登場。コンボタイプの「MVX150C1」とヘッドタイプの「MVX150H」をラインアップする。コルグではこの2機種を「Nutubeアンプの集大成」と呼び、「すべてのチューブ・アンプを凌駕するサウンドを実現する」とアピール。MVX150C1は150,000円前後、MVX150H は115,000円前後の想定売価で、2018年5月27日の発売を予定している。

コンボタイプの「MVX150C1」

コンボタイプの「MVX150C1」

こちらはヘッドタイプの「MVX150H」と、スピーカーキャビネット「BC-112-150」(想定売価6万円前後)を組み合わせたところ

▼コルグのシンセサイザー新世代フラッグシップ「prologue」シリーズ

最後に、コルグ製アナログシンセサイザーの新しいフラッグシップ機となる「prologue」シリーズが発表されたことにも注目したい。フルサイズ鍵盤を搭載したアナログ回路のポリフォニック・シンセサイザーで、16ボイス+61鍵の「prologue-16」と、8ボイス+49鍵の「prologue-8」をラインアップする。

それぞれ、11,000ものディスクリート電子部品を用いて設計されたアナログ回路を備える。また、新開発のマルチエンジンを採用するのが特徴で、「ノイズジェネレーター」や「VPMオシレーター」、自作のオシレーター・プログラムをロードできる「ユーザー」の3タイプの音源をサポート。スタジオユースにもステージユースにも対応できるモデルとして、アピールされている。

コルグの新世代フラッグシップ・アナログシンセ「prologue」シリーズ。発売は2018年2月24日

prologueのサウンドについては、以下の動画より、作曲家・編曲家の難波弘之氏による演奏をチェックされたい。

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杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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