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勉強の合間に読めば、受験に役立つかも

漫画コンシェルジュが選ぶ! 読むだけで勉強になる漫画10選

受験シーズンも終盤戦。来年はいよいよ受験生という学生は、気持ちが引き締まってくるころでしょうか。試験場に向かう受験生たちの姿に、昔を思い出している社会人の方も多いことでしょう。そこで今回は、「読むだけで勉強になる漫画10選」をご紹介します。学生はもちろん社会人も、楽しみながら勉強できる。勉強の合間に読めば、受験にも役立つかも! そんな魅力を持った漫画をチェックしていきましょう。

1.ドラゴン桜2/三田紀房

「受験漫画と言えばコレ!」とすぐに頭に浮かぶくらい、「ドラゴン桜」は誰もが知っている作品ですよね。成績の悪い落ちこぼれ高校生が、破天荒な弁護士・桜木とともに東京大学合格を目指すストーリーで、「ドラゴン桜2」はその続編に当たります。前作で東京大学合格者を複数名出したことで、「俺がいなくても大丈夫」と、主人公の桜木は龍山高校を離れるのですが、桜木が離れてから龍山高校の進学実績は低下し、ついには東京大学合格者がゼロになってしまいます。その情報を桜木が聞きつけ、「黙っていられない!」と、再び龍山高校に乗り込み、「東大へ行け!」というところから物語が始まります。「あの桜木が帰ってくる!」と、読み始めでワクワクしてしまいますよ。また、前作から時間を経ているので、スマートフォンを活用したり、アプリで学習したりと、今の生徒や時代に合わせた勉強法を取り上げているのもおもしろいですね。あの林修先生が実名で登場しているのもびっくりしました(笑)。「ドラゴン桜2」は、今の時代に合わせた新しい「ドラゴン桜」になっていますので、学生さんはもちろん、前作にはまった人にも手に取っていただきたいですね。

(C)三田紀房/講談社

(C)三田紀房/講談社

あらすじ
2020年の教育改革を前に、あの男が帰ってきた! 生徒の学力が低下し、再び落ちぶれてしまった龍山高校に舞い戻った伝説の弁護士・桜木健二。絶大な権力を握る女帝(理事長代行)と無気力な学生を向こうにまわし、かつての教え子・水野と改革を断行する。日本の大学受験を変えた伝説の“東大合格請負漫画”『ドラゴン桜』の続編、ついにスタート! いいか、大学は東大。東大へ行け! (講談社作品ページより)/単行本は既刊4巻。

2.文豪ストレイドッグス/朝霧カフカ

元々は「ヤングエース」で連載されていたのが、小説版が刊行されたり、劇場アニメが上映されたり、今年の4月からはTVアニメ放送が開始される予定だったりと、今、各方面で話題になっている作品です。設定がおもしろくて、太宰治や、芥川龍之介、中島敦といった文豪たちが実名でイケメンキャラクター化されて登場し、バトルを繰り広げるアクション漫画となっています。文豪たちが戦う漫画なんて、聞いたことないですよね(笑)。しかも、各文豪の代表作が必殺技の名前になっていて、たとえば芥川龍之介なら「羅生門!」と言って技が出てくる(笑)。突っ込みどころは満載なんですが、楽しみながら日本の歴史や文豪について学べるので勉強にもなりますよ。画を見てもらえばわかるのですが、各キャラがやたらとイケメンタッチなのもまた癖になるんです。女性に人気があるのもうなずけます。斬新な設定や受け入れやすい画のタッチに魅了されて、読み進めていくと歴史にもくわしくなる。これぞまさに、勉強漫画の醍醐味じゃないでしょうか。

(C)朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA

(C)朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA

あらすじ
孤児院を追われた青年・中島敦は、とある自殺志願の男を助ける。男の名は太宰治…国木田、与謝野らと共に異能力集団「武装探偵社」に所属し、「人食い虎事件」を調査していて…!?新感覚横浜文豪異能力アクション! (KADOKAWA作品ページより)/単行本は既刊16巻。

3.ヒストリエ/岩明均

「ヒストリエ」は、古代ギリシアを舞台に、当時の王たちの物語を描いた歴史漫画です。マケドニア王国のアレクサンドロス大王に仕えたエウメネスという実在の人物の生涯が、ものすごくていねいに描かれていて、古代ギリシアの歴史を楽しく学べるという意味で、歴史漫画の中でも最高傑作だと思います。また、ネット上でよく引用される「ば〜〜〜〜〜〜〜っかじゃねえの!?」という台詞は、本作品から引用されたものです。史実をていねいになぞる本筋の中に、こうしたウイットに富んだ表現が盛り込まれているので、古代ギリシアの話でも親しみやすく、スラスラと読み進められるんですよね。作者は、「寄生獣」で有名な岩明均先生。デビュー前から構想を温めていたといいますから、作品の完成度はかなり高いですよ。古代ギリシアの歴史を楽しく学べる作品です。

(C)岩明均/講談社

(C)岩明均/講談社

あらすじ
『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から温めていた物語、それがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作だ。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、ギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父が殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされる。それが、彼絵の波乱に満ちた旅の始まりだった!(講談社作品ページより)/単行本は既刊10巻。

4.三国志/横山光輝

「三国志」に関する作品は多いですが、横山光輝先生の漫画「三国志」は歴史漫画の王道と言える作品だと思います。「三国志」をいち早く題材にした漫画としても知られていますね。「三国志」の物語はご存じだと思うのでここでは触れませんが、劉備、開羽、張飛の3人の行動や考え方は、現代の学習やビジネスにも生かせると言われています。一国を背負い、命をかけて国の発展と平和という大義に向かってゆく姿勢が、目標に向かって勉強する学生の姿や、生き残りをかけて経営する社長の姿と重なるのでしょう。目標の設定や決断方法など多くのことが学べるので、「社長が読むべき漫画」と言われるのも納得です。もちろん、「三国志」の歴史も学べますので、学生さんにもぜひ一度読んでいただきたいです。

(C)横山光輝/潮出版社

(C)横山光輝/潮出版社

あらすじ
今から約1800年前、中国・後漢時代末、黄巾の乱と朝廷内の争いによって、漢王朝は滅びようとしていた。乱れた世を正し、人々の苦しみを救おうと、玄徳・関羽・張飛の三人は、桃園で義兄弟の契りを結び立ち上がった。巨匠・横山光輝の熱筆によって新たな生命を吹き込まれた英雄たちが、悠久の大地を舞台に繰り広げる壮大な歴史ドラマ、ここに開幕!(潮出版作品ページより)/単行本は全60巻を刊行。

5.はたらく細胞/清水茜

「月刊少年シリウス」で2015年から連載されている作品です。2018年にはテレビアニメ化もされ、大人気でしたね。本作品も設定が斬新で、人間の体内の細胞が擬人化され、それがキャラクターとなって登場します。「細胞がキャラクター化され、その日常を描いた漫画」。これは読まずにはいられませんよね。人間の体内には約60兆個の細胞がつねに働いていて、赤血球は酸素を運び、免疫細胞はウイルスと戦うなど、そうした細胞の働きをものすごくていねいに描いています。花粉症がどんな症状なのかはなんとなくわかりますが、細胞がどうなって花粉症になるのかなんてわかりませんよね。そういった身近だけど実は説明が難しい内容がていねいに解説されているんです。しかも、それがキャラクター化されているからとても読みやすい。1話完結もので、1話読めばひとつの細胞について学べます。文系の人でも抵抗なく読み進められる漫画ですので、勉強の合間にぜひ手に取ってみてください。

(C)清水茜/講談社

(C)清水茜/講談社

あらすじ
白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、NK細胞、B細胞、マスト細胞…etc.人間の細胞の数、およそ60兆個! 彼らは皆、体の中で休むことなく働いている! 体内に入ってきた細菌・ウイルス・異物には徹底抗戦! そこには細胞たちの知られざるドラマがあった! シリウス新人賞出身の清水茜が描く、細胞擬人化ファンタジー!(講談社作品ページより)/単行本は既刊3巻。

6.もやしもん/石川雅之

「イブニング」と「月間モーニングtwo」で連載されていた作品です。TVアニメ化もされていましたし、登場するキャラクターがデザインされたグッズも人気でしたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。内容は、菌が見える主人公が菌を扱う農業大学で過ごす日常を描いた学園漫画です。先ほどの「はたらく細胞」と同じく理系漫画で、菌の働きがものすごくていねいに解説されていて、“元祖大学で推奨された漫画”と言っても過言ではありません。菌やウイルスの働きについて深く学べる点では、もはや参考書と呼んでもいいレベル。作中で、菌が繁殖することを「かもす」と言うのですが、この台詞は作品のシンボル的な台詞になっています。やや難しい内容をおもしろおかしく読める数少ない理系漫画のひとつですね。

(C)石川雅之/講談社

(C)石川雅之/講談社

あらすじ
菌が見える特殊能力を持つ、もやし(種麹)屋の次男坊、沢木惣右衛門直保。彼は東京の某農大に入学する。農大を舞台に、沢木と研究室その他の仲間達、そして菌が活躍したりしなかったりのキャンパスライフ。大学生活のモラトリアム感と、菌が満載の「もやしもん」。あなたもぜひ、かもされてみてください。(講談社作品ページより)/単行本は全13巻を刊行。

7.風雲児たち/みなもと太郎

「ドラゴン桜2」と同じく、勉強漫画と聞いて真っ先に頭に浮かんだ作品がこの「風雲児たち」です。おもに幕末を生きる風雲児たちを描いた物語なのですが、作者は坂本龍馬の話をしっかり描きたいがために、関ヶ原の戦いから描き始めているという、長編の大河ドラマ漫画に仕上がっています。ところどころにギャグが織り交ぜられているのも特徴で、作画はギャグ要素を取り入れデフォルメされています。歴史のお堅いテーマながら、作画やギャグ要素によってテンポよく読み進められるので、勉強の合間に手に取るにはうってつけですよ。 続編は現在も連載中ですので、今後も注目したい漫画のひとつです。

(C)みなもと太郎/リイド社

(C)みなもと太郎/リイド社

あらすじ
歴史大河ギャグ漫画の傑作が、ワイド版にて復活!!幕末に大活躍する維新の志士たち、そこにいたるまで…(リイド社作品ページより)/単行本は全20巻を刊行。

8.ヘタリア Axis powers /日丸屋秀和

「ヘタリア Axis powers」は、第二次世界大戦時のさまざまな国がキャラクター化されて登場する、国擬人化歴史コメディ漫画です。そう言われてもまったくピンとこないかもしれませんが、読んでみたらこれがとにかくおもしろい。第二次世界大戦で枢軸国と呼ばれた主人公のイタリアやドイツなどの国々と、敵対する連合国との国際関係を、史実に基づきながら、時にユーモラスに描いています。その国の特性や立ち位置、この国とは仲がいいけど、この国とはうまくいっていないなど、その時代の世界史の全容を把握しやすいので、世界史を学ぶ最初の1歩にもぴったりです。4コマ漫画ということで、勉強の合間に気軽に読めるのも魅力ですよ。

(C)日丸屋秀和/幻冬舎コミックス

(C)日丸屋秀和/幻冬舎コミックス

あらすじ
遊び好きで女好き、逃げ足の速いヘタレだが、愛すべきイタリア! 「彼」と愉快な世界の仲間達が繰り広げる抱腹絶倒シニカルギャグ! (幻冬舎コミックス作品ページより)/単行本は既刊6巻。

9.花の慶次 -雲のかなたに-/原哲夫

「週刊少年ジャンプ」で連載されていた歴史漫画です。原作は、隆慶一郎氏作の歴史小説『一夢庵風流記』で、作者は「北斗の拳」で有名な、あの原哲夫先生です。個人的に歴史漫画の中でも特に好きな作品のひとつで、もう何度読み返したことでしょうか。戦国時代末期から江戸時代初期にかけて活躍した武将・前田慶次の半生を描いた物語で、史実に沿って忠実に描かれているので、読めば当時の歴史の流れがよくわかります。画のタッチはまさに原先生の重厚な描き込みで、人物の表情を始め、鎧や武器などの詳細が実に緻密です。画の描き込みのリアルさには惚れぼれしてしまいますね。それに、前田慶次がカッコよく描かれているのも、少年心がくすぐられますよ(笑)。漫画としてのエンタメ性も高いので、戦国時代の歴史を楽しみながら学べる作品として、ぜひ読んでいただきたいです。

(C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/NSP 1990

(C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/NSP 1990

あらすじ
「傾奇者」――。「傾く」とは異風の姿形を好み、異様な振る舞いや突飛な行動を愛することをさす……。時は戦国時代末期、ここに天下一の傾奇者がいた。その男の名は前田慶次!! 大軍に急襲された末森城を救うため、単身出陣した慶次だが!? (集英社作品ページより)/単行本は全10巻を刊行。

10.ブルーピリオド/山口つばさ

「アフタヌーン」で連載されている作品で、以前「必ず売れる注目漫画家10人とその代表作」でも取り上げさせていただきました。高校生の主人公が美大を目指すストーリーで、東京大学受験なら「ドラゴン桜」、美大受験なら「ブルーピリオド」とも言えるくらい、美大受験に向けての学習方法で試行錯誤する様子が事細かに描かれています。そのリアルさは、作者が美大出身ということも関係しているのでしょう。努力! 努力! な感じで苦闘する主人公が熱くって、読んでいて本当に応援したくなってしまうんですよね。美大を題材にした勉強漫画は非常に珍しく、今後の展開も楽しみで仕方がありません。

(C)山口つばさ/講談社

(C)山口つばさ/講談社

あらすじ
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、1枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す! (講談社作品ページより)/単行本は既刊3巻。

取材・記事/雪か企画

小林琢磨

小林琢磨

(株)ナンバーナイン代表取締役社長。大切な事は全て漫画から教わりました! 情熱こそ全てであり最優先。魂が震える作品が好きです。マンガサロン「トリガー」のオーナーと(株)人狼の代表も兼任。サーチフィールド創業者。アイコンはうめ先生制作。

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