いいモノ調査隊
あのギャンの流れをくむ機体

ネオ・ジオンのくせ者MS「R・ジャジャ」がHGUC化! ガンプラ発売までの道のりを追う

2019年一発目に発売されたHGUCガンプラは「機動戦士ガンダムZZ」から、R・ジャジャでした。1986年に1/144の旧キットとして発売されて以来、HGUCシリーズでは初となるガンプラ化になりました。とはいえ、よほどのガンダム好きじゃないと知らないモビルスーツということもあり、今回はガンプラ紹介はもちろん、発売されるまでの経緯も含めて紹介いたします。

HGUCシリーズとしては初のガンプラ化となるR・ジャジャ

HGUCシリーズとしては初のガンプラ化となるR・ジャジャ

R・ジャジャとは

R・ジャジャは1986年にテレビ放映された「機動戦士ガンダムZZ」に登場するネオ・ジオン軍のモビルスーツです。旧ジオン公国軍のモビルスーツ、ギャンの設計思想を受け継いだ白兵戦型モビルスーツで、劇中に登場するのは赤いカラーリングの1機だけ。パイロットはキャラ・スーン。テレビ放映をご覧になった方ならご存じですが、このキャラ・スーン、今で言うならクセが強すぎた女性キャラでありました。

またR・ジャジャは登場話数も少なく、正直モビルスーツの活躍という意味では印象が薄いのですが、後にあるガンプラの発売をきっかけに(後述します)当時の記憶がよみがえってきた方もいると思います。最近ではOVA「機動戦士ガンダム Twilight AXIS」にホワイトをベースにしたカラーリングの機体が登場します。

組み立て完了。独特の形状をしたモビルスーツです

組み立て完了。独特の形状をしたモビルスーツです

大型の肩アーマーと、その肩口背面に付いたバリアブル・シールドが特徴的です

大型の肩アーマーと、その肩口背面に付いたバリアブル・シールドが特徴的です

キットは2色の赤のカラーリングをベースにピンポイントのイエローの配色で、素組みでもアニメの雰囲気になるように塗り分けられています。大きなショルダー部分は腕と干渉せずに取り付けられており、バリアブル・シールドを回転させて前面に移動させることができるようになっています。

腕と肩の接続方法はポリキャップで、自在に回転可能

腕と肩の接続方法はポリキャップで、自在に回転可能

肩口背面に付いたバリアブル・シールドを前面に移動させて、劇中同様のシールド展開ポーズが可能です

肩口背面に付いたバリアブル・シールドを前面に移動させて、劇中同様のシールド展開ポーズが可能です

モノアイ部分は、背面の黒とモノアイのグリーンともにシールになっています

モノアイ部分は、背面の黒とモノアイのグリーンともにシールになっています

武装はヒート剣付きのビーム・ライフルとビーム・サーベルが付属。ビーム・サーベルの鞘の部分は左の腰のサイドアーマーに取り付け可能で、柄の部分を引き抜き、クリアイエローのサーベルパーツを付けることでビーム・サーベルとして手に持たせることができます。

銃口の下にヒート剣の付いたビーム・ライフル

銃口の下にヒート剣の付いたビーム・ライフル

クリアイエローの大型ビーム・サーベルです

クリアイエローの大型ビーム・サーベルです

腕、足とも可動は良好。肩口もあまり干渉せずにポージングがとれます

腕、足とも可動は良好。肩口もあまり干渉せずにポージングがとれます

ビーム・ライフルはグリップ後方に別パーツを付けることで、肩口背面にマウント可能

ビーム・ライフルはグリップ後方に別パーツを付けることで、肩口背面にマウント可能

ギャンの設計思想を引き継いだ機体

さて前述したとおり、このR・ジャジャは、一年戦争時に登場したモビルスーツ、ギャンの設計思想を引き継いで開発されたという設定になっています。劇場版「機動戦士ガンダムIIIめぐりあい宇宙」ではその存在すらなかったギャンですが、テレビ版の「機動戦士ガンダム」では、マ・クベ搭乗により小賢しい戦い方と、中世の甲冑を思い起こさせるスタイリングが特徴的なモビルスーツでした。ただ並べてみてもあまりR・ジャジャはあまりギャンっぽくないんですよね。ただ上級士官(騎士)用として開発されたというところの思想は受け継いでいる感じがします。

ROBOT魂版のギャンと並べてみました。ギャンのセンスに脱帽ですが、R・ジャジャはここからどう進化したんでしょうね

実はオリジナルガンプラが先だった!? R・ギャギャからR・ジャジャへ

さて、ジャジャ発売の経緯について語る前に、ここでガンプラの発売スケジュールについてのお話をさせてください。いったいどのような順番でどんなモビルスーツが発売されるのか、ユーザーからしてみると不思議ですよね。こないだ「機動戦士Zガンダム」から「ディジェ」が発売されたと思ったら次は「機動戦士ガンダムZZ」からR・ジャジャなのか。とか。でも、このR・ジャジャに関しては5年前から発売を待ち望んでいたファンもいるのです。なぜ5年前なのかというと。

その秘密がこちら。ガンプラ「R・ギャギャ」です

その秘密がこちら。ガンプラ「R・ギャギャ」です

今から5年前の2014年。テレビアニメ「ガンダムビルドファイターズトライ」という作品がありました。ガンプラバトルがテーマのこのアニメで、実は「R・ギャギャ」というガンプラが登場しております。劇中のキャラクター、サザキ・カオルコ、通称ギャン子が作ったガンプラ「R・ギャギャ」は、その名のとおりギャンの思想を受け継いでギャン色を前面に出したR・ジャジャベースのガンプラだったのです。そしてそのガンプラが実際に発売されました。

R・ジャジャ+ギャンの盾という発想の元「R・ギャギャ」が誕生です

R・ジャジャ+ギャンの盾という発想の元「R・ギャギャ」が誕生です

肩口についた大型のギャンの盾2枚が自在に動く秀逸なガンプラでした

肩口に付いた大型のギャンの盾2枚が自在に動く秀逸なガンプラでした

さらにR・ジャジャにはないド派手なエフェクトパーツも付属しています

さらにR・ジャジャにはないド派手なエフェクトパーツも付属しています

まさかのR・ジャジャベースのガンプラが発売ということもあり、これはきっと本家のR・ジャジャもすぐにガンプラとして発売されるであろうという期待がファンの中に高まります。発売を諦めていたマイナーなモビルスーツが再び最新技術でガンプラ化される! これって期待が膨らみますよね。そしてまだかまだかと待たされること5年! ようやく本家のR・ジャジャがガンプラとして発売されたわけなんです。いやー長かった。

並べてみました。特徴的な肩以外は、実はほぼ同じパーツで作られています

並べてみました。特徴的な肩以外は、実はほぼ同じパーツで作られています

頭部のアンテナ形状が異なりますが、頭パーツやシールは色違いなだけです

頭部のアンテナ形状が異なりますが、頭パーツやシールは色違いなだけです

バリアブル・シールドも構造、パーツは同じ。R・ギャギャにはシールドに付けるマシンガンパーツが付属

バリアブル・シールドも構造、パーツは同じ。R・ギャギャにはシールドに付けるマシンガンパーツが付属

ということで、実際に2台を作ってみましたが、R・ジャジャは先に発売されていたR・ギャギャとパーツ、組み立て方はほぼ同じでした。カラーリングの違いと、付属武器、ショルダー部分の構造を除けばほぼ同じガンプラです。R・ジャジャにはビーム・ライフルが付属、R・ギャギャにはライフルは付属しませんが、シールド2枚とエフェクトパーツが多数付属します。ただ時の流れなのか、付属エフェクトパーツの多いR・ギャギャが5年前に1,944円(定価)で発売されたのに対して、R・ジャジャは2,052円(同)となっていました。

ギャンの流れをくむモビルスーツが集結しました

ギャンの流れをくむモビルスーツが集結しました

過去のモビルスーツが最新技術でよみがえる喜び

このように違うガンダム作品で登場したのをきっかけに、その作品のオリジナルガンプラ、そして本家のガンプラとして発売されるケースも増えてきています。「機動戦士ガンダムUC」や「ガンダムビルドファイターズ」シリーズで活躍、再登場するモビルスーツにその傾向が多いですね。また先日紹介したHGUC ディジェも、オリジナルは1985年の「機動戦士Zガンダム」で登場、1/144ガンプラも当時のキットだけでした(1/100はRE版が2015年発売)が、2018年の「機動戦士ガンダムNT」での登場があり、本家をHGUCの一般販売品で発売、NT版をプレミアムバンダイ限定発売で販売しています。どういう形でも、当時はマイナーだったモビルスーツも最新技術のガンプラで発売されることが多くなるというのはうれしいことですね。

ギャンの騎士のサーベル思想はちゃんと受け継がれていますね

ギャンの騎士のサーベル思想はちゃんと受け継がれていますね

「機動戦士ガンダムZZ」という作品は、「機動戦士Zガンダム」のようにリメイク映画もされず、またシリアスだった「Z」とは一転して、コミカルな内容があったり、暴走キャラが多かったりして、あまり話題にしないファンも多い作品と聞きます。ただ、「機動戦士ガンダムUC」などでZZ時代の設定やモビルスーツが生かされていたり、昨年のZZガンダムのマスターグレード版発売や、R・ジャジャの発売などもあったり、ほかのモビルスーツのガンプラ化も期待したくなりますよね。特に「ZZ」時代のネオ・ジオン軍のモビルスーツは最新のガンプラ化もされず不遇な感じがするので、なんとか発売してほしいです。

R・ジャジャがネオジオン軍の希望の星となるか! 期待したいです

R・ジャジャがネオ・ジオン軍の希望の星となるか! 期待したいです

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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