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ギター用「じゃない」けどイケる!? ギターのメンテにこの日用品使ってます【実録】

ギター大好き! ……となると、演奏だけでなくメンテナンスにも力が入ったりしますよね。すると、こだわりたくなってくるのがメンテナンスグッズ。指板オイルはキミに決めた! でも今度はこっちにしてみようかな? なんて悩み続けていたりしませんか?

今回はその悩みを解決! ……ではなく、選択肢をさらに広げてもっと悩ましくしてしまう企画。ギターメンテに活躍してくれるアイテムは、ギター用のメンテナンスグッズだけじゃないんです。「あのスキンケアオイルはお肌だけじゃなくて、ギターの指板にもナットにも使える万能オイルだった!?」など、「ほんとに?」から「だよね!」まで、実はギターメンテにも便利な「普通の日用品」を紹介しまくります!

※本記事の紹介アイテムは、あくまでも執筆者個人の使用感を元に選出したもので、製品本来の用途とは異なります。自己責任でお試しください。実際にギターのメンテナンスに使用する場合の妥当性、適法性、目的適合性等、いかなる保証もいたしません。

ギター用「じゃない」アイテムをギターメンテに活用

ギター屋さんにはギターやアンプやエフェクターだけでなく、さまざまなアクセサリーのコーナーもありますよね。レジへの動線に配置されていたりお手頃価格だったりして、つい手が伸びてしまいがち。「コンビニのレジ前のお団子」的な魔力を持つコーナーです。

そしてその一角を占める主要ジャンルのひとつが、ギターのお手入れお掃除に役立つ「メンテナンスグッズ」たち。指板の掃除と保湿に役立つ「指板オイル」や、ナットと弦の摩擦を軽減してチューニングを安定させてくれる「ナットグリス」などです。

ギター屋さんでもよく見かける定番「Howard ORANGE OIL」! 超有能! でもこれも実は元々は……

ギター屋さんでもよく見かける定番「Howard ORANGE OIL」! 超有能! でもこれも実は元々は……

ギターメーカーみずからによる製品もあれば、ギターアクセサリー専門メーカーや代理店の製品もあります。いずれも、ギター関連メーカーがギターのために用意してくれている製品ですから、用法用量を間違えなければこれほど安心なものはありません。

ですが、ギターにはギター用のアイテムしか使えないなんてことはありません。実際にやってみたら、汎用や他分野用のアイテムの流用が効果的だったり、使いやすかったりすることもあるんです。指板オイルの定番、Howard「ORANGE OIL」も、そもそもは汎用の木材メンテナンスオイルですしね。

本国での説明は「食器棚、テーブル、椅子、机、パネル、アンティークを含む、すべての木製家具の磨き、乾燥や色褪せの防止に役立ちます」(https://www.howardproducts.com/product/orange-oil-wood-polish/)とのことですが、日本向けボトルの使用用途欄には「ギターボディ・ネック・指板」の記載も

本国での説明は「食器棚、テーブル、椅子、机、パネル、アンティークを含む、すべての木製家具の磨き、乾燥や色褪せの防止に役立ちます」(https://www.howardproducts.com/product/orange-oil-wood-polish/)とのことですが、日本向けボトルの使用用途欄には「ギターボディ・ネック・指板」の記載も

というわけで以下より、「ギター用じゃないけどギターのメンテナンスに大活躍してくれるアイテム」を大紹介! 筆者が実際に数年以上使用してきて、よさを実感しているアイテムが中心です。製品本来の用途ではないのでメーカーの保証はありませんし、筆者も「自分が使ってきた範囲では問題なかった」としか言えません。ですので「自己責任でお試しください」になってしまいますが、実際に試す・試さないは後回しに、まずは読み物として「へえ〜」と楽しんでいただければと思います。

各アイテム紹介の冒頭では、そのアイテムがギターメンテのどんな用途にどんな理由でグッドなのかのポイントをピックアップ。そしてそれは「ギターメンテに流用するアイテムの探し方のポイント」でもあります。あなた自身でアイテムを探すときの参考にもなるはずです。

ではさっそく、今例にあげた「スクワランオイル」から紹介していきましょう。

お肌の保湿にも指板の保湿にも、スクワランオイルが大活躍!

ギターの指板、特に無塗装木材の指板のメンテナンス用に販売されているオイルの主流は、クリーニング性能の高いレモンオイルやオレンジオイル、保湿性にすぐれるパラフィンオイル、保護力や艶出しにすぐれる荏油(えのあぶら)や亜麻仁油、蜜蠟やカルナバワックスなどを、各メーカー独自の割合で配合したものと思われます。多くの製品はその成分を詳しくは明らかにしていませんが。

引き続きHowardのORANGE OIL。「すぐれた洗浄性と研磨性を備えるオレンジエッセンスオイル」と「高度に精製されたミネラルオイル」のブレンド(画像は公式サイト:https://www.howardproducts.com/product/orange-oil-wood-polish/より)

引き続きHowardのORANGE OIL。「すぐれた洗浄性と研磨性を備えるオレンジエッセンスオイル」と「高度に精製されたミネラルオイル」のブレンド(画像は公式サイト:https://www.howardproducts.com/product/orange-oil-wood-polish/より)

そのタイプの指板オイルは、言ってみれば「風邪の諸症状のすべてに効果がある総合感冒薬」みたいなもの。それを使えば、指板の汚れ落としから保湿に艶出しまですべて完了ですから、実際超ありがたいですよね。

ですが、頭痛や鼻水などピンポイントな症状には総合感冒薬より頭痛薬や鼻炎薬のほうが効果的。指板オイルも「保湿重視」で考えるなら別の選択肢があるのでは? そう考えた筆者があれこれ試した末に行き着いたのが「スクワランオイル」です。

▼スクワランオイルはここがギターにもグッド!
◎不揮発性&安定性で指板保湿に有効&安心
◎ナットの潤滑や弦のサビ防止にも役立つ
◎お肌に安心=ギターのどの部分にも安心

筆者愛用はHABA「高品位スクワラン 15ml」ですが、スクワランオイルであれば、どの製品も基本同じように使えるはず。

……いや15mlって目薬かよ! それで1,500円!? ちっちゃいのに値段高ッ! でも大丈夫。スクワランオイルって、後述する理由から実はコスパも高いんです。まあ読み進めてみてください。

スクワランオイルは、深海鮫やオリーブから抽出できるスクワレンという成分に水素を添加して、酸化しにくくして安定させたもの。その特性からさまざまな用途で活躍しています。特にスキンケア分野では、スクワレンが人間の皮脂にも含まれている成分であることからか、肌なじみのよい保湿オイルとして重用されているようです。酸化安定性が高く変質しにくいことも、敏感なお肌に使うものとしての安心感につながっているのでしょう。精密機械の潤滑油としても優秀なようです。

ね? 指板にも超よさげじゃないですか? 指板メンテについては「演奏時に指先から移る皮脂だけで十分なのでオイルは必要ない」なんて意見もありますよね。でも皮脂の量には個人差も年齢差もあり、そればかりに頼るのは不安。そこで「人間の皮脂にも含まれている成分」から作られているスクワランオイル、よさげ!

さらりとした感触で、人肌にも指板にもスッとなじんでスッと浸透してくれます。不揮発性なので効果長持ちを期待でき、酸化安定性が高いので経年等で変質して悪さをしてしまうこともないはず。油分ですから艶出し効果もある程度はあります。ほぼほぼ無色透明&無味無臭なのも扱いやすさのポイントです。

▼スクワランオイルの使い方と使用上のご注意

指板に塗布する際は、これまたスキンケアアイテムのカットコットンやみんな大好きキムワイプが便利。伸びもとてもよいので、1回に使う量はごく少量です。ムダなく伸ばせば10滴も使わずに指板全体いけちゃいます。

カットコットン等に2〜3滴ずつ垂らして、塗り進めていく感じがよいかと思います

カットコットン等に2〜3滴ずつ垂らして、塗り進めていく感じがよいかと思います

むしろ塗りすぎにこそ注意。スクワランオイルは不揮発性&高浸透性。それにこれは「ほぼ100%が保湿成分なオイル」ですから、「保湿成分もブレンドされている総合指板オイル」とは使うべき量も違ってくるはず。ですので、過度な重ね塗りは不要です。

塗布直後でこんな感じにしっとりしていれば十分

塗布直後でこんな感じにしっとりしていれば十分

ついでに牛骨ナットのツヤも引き出してくれます

ついでに牛骨ナットのツヤも引き出してくれます

同じ理由で、回数的な使いすぎにも注意が必要。筆者の超個人的な経験則では、季節の変わり目ごと年4回くらいでOKな感じです。筆者はその使用ペースで数本のギターに数年使い続けていて、どのギターにも問題は起きていません。乾燥の厳しい地域にお住まいの方や、クリーニング用に揮発性の高いほかのオイル等も併用する方などは、それに合わせてもう少し使用量を増やしたほうがよい場合もあるかもしれませんが。

何にしても、その程度の量しか使わないので、スクワランオイルは目薬程度の小瓶でも年単位で持ちます。それが「スクワランオイルはコスパも良好」の理由です。あまらせ続けるのももったいないので「逆にスキンケアにも使う」という裏技もおすすめ。いや本来そっちが表ですけど。ハンドケアは特にいいかもですね。指先の油分が足りなくなると、ピックがすべりやすいですし。

さてその「本来スキンケア用品」という点も大きなポイント。人肌に安心して使えるほどにやさしいスクワランオイルは、指先やギターの各部に付着しても、大抵何の問題も起きないので、気を張らずに作業しやすいのです。

筆者が数年間使ってきて、エレクトリックギター各部に一般的に使われている材や塗装に対して、スクワランオイルが悪い影響を及ぼしたことはありません。指板メンテのとき指に付いたスクワランオイルがネックやボディに移ってしまっていることもあるかと思うのですが、それが原因と思われる塗装の変質なども見当たりません。メンテの仕上げにネックやボディの乾拭きもしているのでそのおかげかもしれませんが、それならそれで「作業の終わりに乾拭きしとけば問題ない」ということですよね。

▼潤滑にもサビ抑制にも活躍! 市販指板オイルへの採用例もあり

さらに加えて、スクワランオイルはナットや弦の潤滑、サビ抑制にも役立ちます。

動物由来素材同士だからか牛骨ナットには特になじむ印象です

動物由来素材同士だからか牛骨ナットには特になじむ印象です

サドルと弦の接点にも。細部への塗布には面相筆が便利

サドルと弦の接点にも。細部への塗布には面相筆が便利

たとえば弦交換のときに、スクワランオイルを垂らした布切れ等で弦自体を拭いておけば、弦と指、弦とナットのすべりをよくしつつ、サビの発生を抑制できます。逆に、演奏前に指先のほうにスクワランをなじませるのもあり。弦や指先経由で油分が指板に付着しても何の害もないどころか、指板にとっても「適度な油分補給」になってくれることでしょう。筆者はほかにも、ストリングスガイドやサドルと弦の接点など、潤滑が必要な場所全般にこのオイルを活用しています。

ただし、潤滑性能は、ほかのオイルやグリスに対して、特に高くはないと感じます。潤滑重視なら別のオイルやグリスのほうがよいかも。スクワランオイルの強みは「指板保湿からナットや弦の潤滑までどこにでも安心して使える」という汎用性ですね。

ちなみに市販の指板オイルにもスクワランオイルを含むものがあります。SCHECTER「WET VIBES」です。スクワランオイル気になる……でもやっぱりちゃんとギター用な製品が安心……という方はチェックしてみてください。

SCHECTERのWET VIBESは、保湿に加えて指板の繊維を適度に引き締めることでの音質改善もうたう製品です

SCHECTERのWET VIBESは、保湿に加えて指板の繊維を適度に引き締めることでの音質改善もうたう製品です

指板メンテの新常識はミネラルオイル! ……って何?

指板オイルといえば、近年「レモンオイルよりもミネラルオイルがよい」という話もよく聞くようになりました。実際にはどちらがよい悪いではなく、使い分けが肝要と思いますが、何にせよ「ミネラルオイルって何?」というのが気になりますよね。

ミネラルオイルは、流動パラフィン=パラフィンオイルの別名。石油から分留される石油製品のひとつで、鉱油やホワイトオイルとも呼ばれます。不揮発性で化学的にも安定していて変質しにくく、化粧品の材料にも使われているほど安心なオイルです。潤滑油、サビ止めなど幅広い用途で活躍し、お値段もお手頃。

それってスクワランオイルと同じような特性で、スクワランより安いってことじゃん! だったらミネラルオイルが主成分な化粧品や潤滑油をギターメンテに流用するのもあり!?

……という発想は正解なのですが、ミネラルオイルに限って言えば、答えは「あえてそうする意味はない」です。なぜなら「100%ミネラルオイル」と明記されたギター用指板オイルが普通に売られているから。Big Bends「Fret Board Juice」です。お値段も高くはありません。なので素直にそれ買えばOK!

Big Bends「Fret Board Juice」。「高度に精製された超高純度のホワイトミネラルオイルだけを含んでいます」とのこと

Big Bends「Fret Board Juice」。「高度に精製された超高純度のホワイトミネラルオイルだけを含んでいます」とのこと。

ちなみに「……で、スクワランオイルとミネラルオイルどっちにする?」ってとこなのですが、今のところ筆者は「何となくスクワランのほうがスゴそうじゃね? 深海鮫だし!」って感じで、個人的な気分でスクワランオイルのほうを使っています。

あの日用品もこの日用品も、ギター各部のお掃除に大活躍!

さて続いては、先ほど指板にオイルを塗布するのにはカットコットンやキムワイプが便利! と紹介しましたので、それらも含めてギター周りでも活躍してくれるフツ〜の日用品あれこれをドドドッと紹介していきます。

▼カットコットンはここがギターにもグッド!
◎指板や細部のメンテにちょうどよいサイズ感
◎オイル塗布にも使いやすい適度な吸水性

▼綿棒はここがギターにもグッド!
◎せまい場所の汚れ拭きに便利
◎特に細かな場所ではベビー綿棒が活躍
◎ジャックに差し込んでの接点磨きもできる

▼爪楊枝はここがギターにもグッド!
◎ナット溝などに微量のグリスを置くのに便利
◎そのほか「細部に微量の〜」な場面全般で活躍

▼歯ブラシはここがギターにもグッド!
◎フレット際やナット溝などの細部掃除に活躍
◎使い古しでいいのでマジ0円

▼キムワイプはここがギターにもグッド!
◎あらゆる「拭く」に活躍
◎たとえば弦の裏側なんかまで拭きやすい
*え?キムワイプって日用品ですよね?

▼液晶クリーナーはここがギターにもグッド!
◎液晶画面にやさしい=ギターにもやさしい
*成分表示を確認してやさしそうな製品を選ぶ

▼ブロワーはここがギターにもグッド!
◎綿棒も届かない細部の埃を吹っ飛ばせる
*え?ブロワーって日用…(以下略)

小分けがうれしい! タミヤのミニ四駆&ラジコングリス

前述のように、スクワランオイルは指板保湿オイルとしてはすばらしいものですが、潤滑性能だけを見れば普通って感じです。

では潤滑特化、弦と各部の接点での滑りをよくしてチューニングを安定させるためのアイテムとしては、どんなものに注目するべきでしょう? それはタミヤのグリス! タミヤがミニ四駆やラジコン用として販売している製品です。

▼タミヤのグリスはここがギターにもグッド!
◎一般的なグリス製品よりも小分けで便利
◎プラ部品への悪影響の少なさを期待できる

タミヤのグリスは多種多様ですが、有名定番どころは、「タミヤモリブデングリス(写真上)」「セラグリスHG(写真中央)」「ミニ四駆Fグリス(写真下)」あたりでしょうか。

まずうれしいのは3〜20gという小容量のチューブで販売されていること。ミニ四駆やラジコンは小さいので、それ用のグリスも小さいわけです。対して汎用グリスは50g以上からの製品が多い印象。ギターに使うグリスの量もミニ四駆と同等以上に少ないので、小容量チューブのほうが使いやすいですしムダもないです。

サドルと弦の接点。爪楊枝の先ほどの量でも多いくらいです

サドルと弦の接点。爪楊枝の先ほどの量でも多いくらいです

ナット溝も同じくごく少量で十分。逆に「ナットではなく弦に塗る」方法もあります

ナット溝も同じくごく少量で十分。逆に「ナットではなく弦に塗る」方法もあります

▼タミヤのグリスは樹脂部品へのやさしさも期待できる

もうひとつの「プラ部品への悪影響の少なさ」という要素は、ギターもナット等には合成樹脂素材が用いられていることも多いので、そこへの配慮。ミニ四駆やラジコンのギヤは合成樹脂製のものが多いので、それ用のグリスなら、悪影響を及ぼすような成分は含まれていないと期待できます。たとえばモリブデングリスは、「樹脂を痛めないのでモーターで動くプラスチックモデルや工作にも使えます」と明記されているので、特に安心。

いっぽうのミニ四駆Fグリス。「ベースオイルに100%化学合成油PAO」との記載がありますが、そのPAOを調べてみると、エラストマー素材を収縮させる恐れがあるとのこと。ギターパーツで広義の「エラストマー」に含まれる素材が使われているのは、「ストラト等でピックアップを吊す部分に使われるゴムチューブやシリコンチューブ」「塗装のポリウレタンやポリエステル」などです。安心重視ならそれらの周囲ではFグリスの使用は避けておいたほうがよいかもしれません。この「成分表示をチェックしてギターに使えるかどうかを判断」というやり方も、心に留めておきたいポイントだったりします。

ただ、潤滑性能の高さも樹脂へのやさしさも文句なしのモリブデングリスにも弱点はあります。色がダークグレーなんです。見た目の問題として目に入りやすい部分の白っぽいパーツ、たとえばナットには使いにくい感じですよね。

モリブデングリスはこんな感じにダークグレー

モリブデングリスはこんな感じにダークグレー

原材料の二硫化モリブデンパウダーの時点でこの色。筆者はCRLレバースイッチの潤滑などには、このパウダーを少量のスクワランオイルで溶いて使うこともあります

原材料の二硫化モリブデンパウダーの時点でこの色。筆者はCRLレバースイッチの潤滑などには、このパウダーを少量のスクワランオイルで溶いて使うこともあります

ちなみにナットといえば、「牛骨ナット」は特に悩みどころ。「牛骨にグリスアップするジャンルってギターのほかにあるの?」って感じの素材ですから、そこに安心なグリスを探すのは面倒そうです。牛骨ナットには、市販のギターナット用グリスか安定のスクワランオイルが無難かもしれません。

自転車やバイクで定番の防サビスプレー

ミニ四駆やラジコンもそうですが、メカニカルな趣味の世界のアイテムには、ギターにも流用できる製品があふれています。自転車やバイク、機械全般のメンテナンスに使われるオイルやグリスやパーツクリーナーなどの、通称「ケミカル」はその代表です。汎用のケミカルは容量が多く、ギター用途ではなかなか使い切れないのが難点ですが、それを差し引いても魅力的な製品がひとつあるので紹介しておきます。

▼RESPO RS-930Sはここがギターにもグッド!
◎金属パーツのサビ防止の切り札
◎ゴム・樹脂・塗装面を痛めないと明記

筆者は、ストラトにおける「サビたら困るのにサビやすいパーツ」の代表である「サドルの弦高調整スクリュー」に、この防サビスプレーを使用。使い始める前と比べて明らかにサビにくくなったと実感しています。「ゴム・樹脂・塗装面を痛めない」との明記もあり、その点でも安心感あり。

作業手順は「防サビしたい金属パーツをギターから外し、屋外に持ち出してスプレー→ある程度乾いたところで室内に持ち帰って組み立て」という感じ。スプレーだから細かなパーツをピンポイントではねらえないので分解作業必須。そして匂いのきついスプレーなので、室内での作業もおすすめできません。

ネジだけ取り外してスプレー。ちなみに丸先や尖り先のM3イモネジは、ギター屋さんじゃなくてネジ屋さん(金物屋さん?)に長さ各種が売ってたりします

ネジだけ取り外してスプレー。ちなみに丸先や尖り先のM3イモネジは、ギター屋さんじゃなくてネジ屋さん(金物屋さん?)に長さ各種が売ってたりします

もうメンテの範疇ではない気もするので番外編扱いですが、筆者はRESPOのグリスもお気に入り。「ポットを分解して、グリスの種類と量を変えて回転トルクを調整」という用途では、CTSのVintageタイプのポットにRESPOグリスの組み合わせが筆者の現状ベストです。元のトルクよりは軽いけど、Bournsほど軽くはならないといった感触に仕上げられます。

RESPO GREASEはねっとり感の強い、いわゆる納豆グリス系

RESPO GREASEはねっとり感の強い、いわゆる納豆グリス系

この軸周りとシャフトとシャフト受けに使うグリスの種類と量でトルクを調整

この軸周りとシャフトとシャフト受けに使うグリスの種類と量でトルクを調整

ギターメンテに使えるアイテムは無限だ!

ということで今回は、個人的に「ギター用じゃないけどギターのメンテナンスに大活躍してくれている日用品」をさまざま紹介させていただきました。紹介したかったアイテムはほかにもたくさんあるのですが、「ギター用じゃないアイテムでもギターに使えるものはいっぱいある」という発想の部分さえお伝えできていれば、この記事は目的達成! あとはみなさんそれぞれで、そういったアイテムをどんどん発見していってください! ガンプラは自由! ギターアイテムは無限!

高橋敦

高橋敦

オーディオ界隈ライター。現在はポータブルやデスクトップなどのパーソナルオーディオ分野を中心に、下からグイッとパンしていくためにてさぐりで活動中。

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