2023年3月にリニューアルした「プルーム・エックス(Ploom X)」の専用タバコスティック「メビウス」は、味わいを進化させただけでなく、価格を570円から500円へと値下げしたことで今、話題のブランドです。そんな同ブランドから、2023年5月22日、新フレーバー「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」が発売されました。
加熱式タバコ専用「メビウス」のメンソールタイプとしては3種類目(フレーバー系カプセルメンソールタイプは4種類ラインアップ)で、既存の2種と吸い比べしながら味わいの特徴をレポートします。
「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」。税込500円
まずは改めて、3月リニューアル時の中身についておさらいしておきましょう。
最大のポイントは、「ACTIVBLEND for Japan(アクティブブレンド フォー ジャパン)」という専用のブレンドを採用したこと。これはJTのマスターブレンダーが、本物のタバコ感を追求するために開発しました。
ひと口目からの味の濃さや、最後まで続くクリアな旨味、喫煙時間を豊かにする確かな煙量感をいっそう楽しめるようになりました
「ACTIVBLEND for Japan」は、もちろん新作「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」にも採用されています。そのうえで本製品の特徴は、ハーバルミント特有の風味と甘さが融合した、クセになる味わいに仕上がっていること。また従来どおり、天然メンソールを100%使用していることもポイントです。
「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」のパッケージデザインは、既存2種のメンソールに比べて深めのグリーンカラーを採用。また、開封部付近の差し色にイエローが使われているのも印象的です。その違いは、並べて見ると一目瞭然です。
左から、既存の「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」、新作の「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」、既存の「メビウス・メンソール・コールド」
さらに、中身のタバコスティックもそれぞれに多少の違いがあり、「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」はラインがライムグリーン調、ロゴは深めのグリーンを採用しています。
ということで、いよいよ「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」をテイスティング。パッケージは深めのグリーンカラーであるものの、味わいはそこまで深くなく、メンソールも強すぎません。比較的にやさしい味わいと言えますが、清涼感と煙の量はしっかりあって、物足りなさは皆無。キックはやわらげつつも吸い応えは抑えすぎない、完成度の高いメンソールに仕上がっていると思います。
吸い込むと十分なミント感が刺激し、そのあとの口内には適度な喫味が広がってそれらがミックスされます。吐くと煙がしっかりと出ますがキレはよく、心地いいクールな吸い応えです
また、メンソールの味わいに、ミント系ガムを思わせるキャッチーなジューシー感があるのも特徴だと感じました。その酸味には、どこかシトラス的な爽快感もあって、フレンドリーなメンソールフレーバーに仕上がっています。
既存の2製品とも吸い比べ
既存の「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」と「メビウス・メンソール・コールド」とも吸い比べたところ、やはり「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」のほうが風味もメンソール感もおとなしめ。とはいえ軽さや弱さは感じず、すっきりカジュアルに楽しめるメンソールが「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」の優位点だと感じました。
既存製品のメンソール感を少々トーンダウンさせたい人におすすめです
ラインアップが3種類になった「プルーム・エックス」専用「メビウス」のメンソールタイプ。ひと言であらわすなら、新作の「メビウス・ミックス・ミント・メンソール」は心地よい爽快感、既存の「メビウス・シャープ・コールド・メンソール」は鮮烈な冷涼感、「メビウス・メンソール・コールド」はすがすがしい清涼感という立ち位置かなと思います。
なお、新作が発売されるいっぽうで「プルーム・エックス」シリーズの専用タバコスティックの「キャメル・スムース」と「キャメル・メンソール・ブラックミント」は終売となります。あわせて、乗り換える際の参考にしてください。
食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。