狩技×狩猟スタイル×14武器種をクロスさせることで、個性を際立たせる自分だけのハンティングアクションを生み出すことができる、従来シリーズとはひと味違う狩りが楽しめるタイトル、それが「モンスターハンタークロス」。懐かしい村が登場したり、モード切替でオトモアイルーを操作することができるなど、すべての人が狩りの興奮を味わえる仕組みに仕上がっているのだ。
2015年11月28日発売。価格は、パッケージ版が5,800円、ダウンロード版が5,546円
シリーズも11年目に突入し、これまでにさまざまなハンターたちのプレイスタイルや立ち回り方が生み出されてきた。それらの個性をより深め、パワーアップしたハンティングアクションとして誕生したのがモンスターハンタークロスだ。最大の特徴は、ハンターが狩りの中で精神力を爆発させて繰り出す大技の“狩技”と、ハンターの行動をさまざまな方向へ特化させた4つの“狩猟スタイル”をクロスさせて、自分だけのハンティングスタイルを生み出すことができること。さらには、4大メインモンスターの登場や、新しさと懐かしさが融合した4つの村、初めて探索する未知のフィールドなどの新たな挑戦を取り入れたことで、さらに奥深いハンティングアクションが楽しめるだろう。
狩技と狩猟スタイルという特徴を持つ、新たな「モンスターハンター」シリーズが「モンスターハンタークロス」だ
新たな要素としては、ハンティングスタイルと狩技が加わった。そのうちの狩技は、モンスターに攻撃を与えるなどして狩技ゲージを最大まで溜めることで発動することができる。狩技には2種類が存在し、1つは武器固有で繰り出せる技、もう1つが武器種に関係なく繰り出せる技となっている。これらを狩猟スタイルに合わせて装備することが、モンスターを狩るためのポイントになるだろう。
使いどころを見極めれば、形勢を一気に有利に運ぶことも可能になる狩技。武器ごとにいろいろな性能を持つ狩技があるので、いろいろと試してみよう
たとえば、大剣の狩技ならば、なぎ払うような攻撃の後にその威力を大剣に宿し、次の攻撃で絶大な破壊力を爆発させる“獣宿し【獅子】”、片手剣であれば広範囲に回転斬りで攻撃できる“ラウンドフォース”などがある。武器によりさまざまな狩技が用意されており、自分のプレイスタイルにマッチしたものを選択できる。
ほかにも、ヘビィボウガンならば大爆発を引き起こす破壊力を誇る“スーパーノヴァ”など、狩技は武器種ごとに特徴あるものが用意されているのだ
武器種に関係なく発動できる狩技には、一定時間ダッシュしてもスタミナを消費しない“エスケープランナー”や、一定時間は体力回復効果と回復速度がアップする“ヒールゲイン”といったものが使用可能だ。どれもこれも、モンスターの狩猟においては非常に役立つ技ばかりなので、上手に活用してアクションの幅を広げよう。
共通狩技には、範囲内で持続的に体力を回復させることができる装置を設置する“狩人のオアシス”などもある
狩猟スタイルは、ハンターの基本的な行動や連携を、それぞれの方向性に特化させたもの。全部で4種類あり、クエストを受注するまでの準備で自由に変更することが可能だ。そのなかでも“ギルド”は、過不足なく攻撃やアクションを行える、バランスにすぐれたスタイル。最も平均的であり、あらゆる状況に柔軟に対応できる。従来のモンスターハンターシリーズのようにプレイしたいときは、これを選ぶのがよい。慣れ親しんだ立ち回りの中で、新しく加わった狩技を活用することができるため、誰もがなじめるはずだ。なお、狩技は2種類を装備可能となっている。
これまでのシリーズを踏襲したスタイルなので、プレイし慣れている人にはしっくりくるだろう
比較的シンプルな操作と、最大3つまでの狩技を装備できるのが“ストライカー”。多くの狩技を装備できる分、狩技ゲージがほかのスタイルより溜まりやすいという特徴も持つ。狩技を駆使して、ガンガン攻めていきたいならばオススメだ。
狩技をメインにして攻める、まさに攻撃型のスタイル。「攻撃は最大の防御」を地で行くプレイスタイルの人にはたまらない
特殊回避を起点に、空中からの攻撃を自在に繰り出すことを得意とする“エリアル”スタイルは、トリッキーな動きが好みの人にピッタリ。仲間のハンターやオトモアイルー、大タル爆弾なども踏むことが可能で、モンスターを踏みつけ跳躍後には武器種ごとの空中アクションへ派生させることもできる。ハンターを手足のように操作できる自信があるならば、ぜひ選んでほしいスタイルだ。
エア回避でモンスターなどを踏みつけ、高くジャンプする踏みつけ跳躍を行える。その後に攻撃も可能なので、攻めと守りどちらにも有効だ
最後の“ブシドー”は、モンスターなどの攻撃をギリギリまで引きつけてから回避やガードを行うことで発生する“ジャストアクション”が最大の特徴。攻撃を受ける直前に回避を成功させればジャスト回避となり、即座に指定した方向へ走っての位置取りや反撃が可能となる。また、ランス、ガンランス、チャージアックスのみとなるが、ハンターに攻撃が当たる直前にガードを入力するとジャストガードとなり、モンスターの攻撃を無効化して、すかさず反撃がOKに! 成功したときの爽快感は想像以上だ。従来とはまったく違うプレイスタイルを体験したいというのであれば、選ばない手はないだろう。
ジャストアクションからのカウンターを狙う。失敗すると手痛いが、成功したときの爽快感と反撃チャンスは、プレイヤーに無上の喜びを与えるだろう
4頭のメインモンスターが登場するが、すべてのハンターが未体験となるハンティングなのでモンスターの生態などを知りたいところ……ぜひゲームでその迫力を味わってほしい。もちろん、シリーズ人気モンスターや、復活が期待されていたモンスターも、続々登場!
ディノバルドは、長く強靱な尻尾を持つ紅蓮の獣竜。その尾が大剣の如く振り回されることから、斬竜と称される。肉食で非常に好戦的であり、狙った獲物は逃がさない
不動の山神の異名を持つのが、この巨獣ガムート。雪原や氷塊などの寒冷地に生息し、雪玉を投げたり、氷の弾丸で攻撃を行う。その巨体を生かして、獲物に叩きつける踏みつけ攻撃も脅威
独自の進化を遂げた泡狐竜、それがタマミツネだ。俊敏で柔軟な動きをみせ、獲物の自由を奪う泡を生みだし、軽やかな動きに泡を絡めて舞うように狩りを行う。そのトリッキーな動きに翻弄されたハンターたちは、狩りの失敗が約束されるだろう
電竜とも呼ばれ、その名の通り体内に発電器官を有するライゼクスは、文字通り電気を帯びた部位で攻撃してくる。強烈なブレスは、独特の軌道を描くために、注意が必要だろう
そんなモンスターが出没する「モンスターハンタークロス」の世界では、シリーズ初となる“ベルナ村”から狩猟体験が始まる。ここには武具屋や加工屋など、ハンターの狩猟生活をサポートする各種施設が並んでいるので、拠点としては絶好の場所だろう。ほかにも、これまでに登場したことのある“ユクモ村”“ポッケ村”“ココット村”も出てくる。お世話になった人には懐かしく、初プレイの人には新鮮に映ることだろう。
ベルナ村は、山々が連なる高原に位置する。人々は厳しくもやさしい、雄大な大自然の恵みを受けて暮らす
ココット村は、1作目「モンスターハンター」のプレイヤーにとってなじみ深い場所だ
「モンスターハンターポータブル 2nd」にて、冒険の拠点となったのがここ、ポッケ村だ
温泉で賑わいを見せる「モンスターハンターポータブル 3rd」の拠点、ユクモ村
フィールドも、従来シリーズに登場していた森丘や火山、沼地など懐かしい場所や、新フィールドとして古代林が追加されており、ここの生態系は研究価値が非常に高く、今だ調査の手が入っていない未開の地も多数存在するという。これらのほかにもさまざまなフィールドが登場する。
原始的な植物が生い茂り、さまざまなモンスターが目撃されている古代林。ここで繰り広げられるハンティングとは?
従来は、ハンターのサポートをする役目として登場していたオトモアイルーだが、本作ではプレイヤーとして操作することができる“ニャンターモード”を搭載! ニャンターであれば、モンスターを狩るのはもちろん、ハンターなら専用のアイテムが必要な採集行動もアイテムなしで行える、といった特徴を持つ。さらに、体力がなくなっても“モウイチドングリ”を消費して即座に復帰することが可能だ。仲間をサポートしやすいだけでなく、モンスターへと果敢に立ち向かえるのがニャンターだと言えるだろう。ハンティングメンバーも、ハンターだけでなくハンター&ニャンターだ。シングルプレイはもちろん全員ニャンターというように、さまざまな組み合わせでマルチプレイを楽しむことができるのだ。クエストには、ニャンターだけが受注することができるものも用意されている。
ニャンターだけでクエストに出かければ、いつもの緊張感から解き放たれて、のんびり散歩している気分に?
各種アクションに磨きがかかったモンスターハンタークロス。1人でも、大勢でも遊べるように工夫が成されているので、本作からハンターデビューという人でも問題なくプレイできる。もちろん、昔からシリーズをプレイしている人ならば、あちこちに“ニヤリ”とできることが収録されているので、懐かしさを感じつつも最新作の虜になること間違いなしだ。
なお、「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村DX」や「モンスターハンター4G」をプレイしているとモンスターハンタークロスで特典を受け取れるので、ぜひ本作の発売前に遊んでおきたい。
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