今日び、ロボットキャラのプラモデルといえば、ガンダムに代表される版権モノが大半を占めてしまいますが、1970年代から'80年代前半にかけては、プラモデルメーカーオリジナルのロボットがいくつか模型化され、子どもたちに人気を博していました。
ここで紹介するアトランジャーは、そうしたメーカーオリジナルのロボットキャラの中でも代表格といえる存在です。手がけたのは、正統派スケールモデルだけでなく、ユニークかつニッチな商品展開でユーザーに驚きを与え、模型愛好家の間でもファンの多い青島文化教材社(アオシマ)。最初の発売は1975年。現在市場に出回っているのは、2008年にプラモデル生誕50周年記念企画として再販されたものになります。
2008年にプラモデル生誕50周年記念企画として再販された「アトランジャー」
レトロなパッケージもまたいい味を出しています
30年以上前の金型を使った復刻仕様なので、パーツを組み合わせても、うっすら隙間が空いていたり、うまく合わなかったりと、パーツの精度も当時のプラモデルそのまま。造形も、円筒形を繋げたような手足や、ボテッとした全体のスタイリングなど、どこか垢抜けないところがあるのですが、それがイイ感じの“味”になっています。完成すると、全高30センチ強で、なかなかの存在感を放ちます。飾ってみると、これまたダサカッコいいワケです(褒めてます)。
30年以上前の金型を使った復刻仕様なので、パーツの精度も当時のプラモデルのまま
子ども時代、プラモ屋さんで真っ赤な縁取りに原色系のイラストをあしらった、よく目立つパッケージを憧れの目差しで眺めていたアナタ。大人になった今なら、即買えます。もちろん、レトロ好きな若人もぜひ。