本体重量199g。申請不要で飛ばせる高機能なトイドローン

自撮りに便利! ポケットに入れて持ち運べる小型ドローン「DOBBY」がスゴイ

このエントリーをはてなブックマークに追加

近年、各社から新型のドローン(マルチコプター)が発売されており、さまざまな進化を遂げたモノが登場している。ホバリングして飛行状態を保つのはもちろん、センサーで障害物を避けたり、自動で飛ばした場所に戻ってくる機能などを搭載したものが登場し、初心者でも簡単に飛ばせるような状況になってきている。また撮影機能についても、高解像度でほぼブレのない写真や動画が撮れるように、4Kカメラを搭載したモデルややブレ軽減機能搭載モデルなどが登場。被写体の自動追尾や顔認識機能まで用意した高機能モデルも増えてきた。

そんな中、今年になって新たなドローンの進化として、プロペラを折り畳めてコンパクトになるタイプの製品が登場しはじめた。クアッドコプターと呼ばれる一般的なドローンの機体には4つのプロペラが付いている。このプロペラ部分が広がっているため、どうしても構造的に大きくなってしまう。飛ばす際にはその大きさはまったく問題ないのだが、運ぶときにかさばってしまうし、専用のケースに入れたりする必要もあり、荷物1個分にはなる。どうしても気軽に持ち運ぶことはできず、「今日はドローンを飛ばすぞ!」と意気込んだ時にしか持ち歩かなくなる。「もっと気軽にドローンを持ち歩いて、いろんなところで空撮を楽しめると良いなぁ〜」と思っていたら、手のひらサイズで、しかもプロペラが折りたためて携帯にも便利なドローン「DOBBY」が中国のZEROTECH社から10月に発売された。日本でも、動画ショッピングサイト「DISCOVER」や大手家電量販店、ECサイト等で購入可能となっている。本体やバッテリー、専用充電器を1セットにした「スタンダードモデル」と、スタンダードモデルに予備バッテリーやバッグなどを加えた「デラックスモデル」の2モデルがラインアップされており、スタンダードモデルは5万円前後、デラックスモデルは5万円台後半で販売されている。

重さ199gの小型ボディを採用するDOBBY

重さ199gの小型ボディを採用するDOBBY

DOBBYのパッケージはスマホのケースを思わせるような高級感漂う白い箱。本体はパールホワイトで貝殻のような光沢がある。本体が白色で後部にはLEDがあり、飛行中は点滅するために遠くからも認識が可能だ

パッケージの中には、DOBBY本体のほか、バッテリー、充電ドック、USB充電アダプター、充電ケーブル、充電ケーブル用USB Type-C→USB2.0(TypeB)変換アダプター、中国語のマニュアルが入っていた

ドローンのプロペラを折り畳んで収納でき、ポケットに入れて手軽に持ち運べる

DOBBY最大の特徴は、なんといってもプロペラを折り畳んで収納でき、ポケットやカバンに入れて手軽に持ち運べる点だ。プロペラ部分の付け根部分を内側に曲げて、プロペラを収納できる。折り畳んだ状態だと、プロペラがはみ出さないのも嬉しい。サイズ感的には、ちょっと大きめのPC用マウスのような感じで、5.5インチのスマホよりも表面積は小さい。プロペラを広げた状態だと、CDケース並の大きさになる。

本体のサイズだが、プロペラを出した状態だと約135(幅)×145(奥行)×36.8(高さ)mm、プロペラ収納時は約135(幅)×67(奥行)×36.8(高さ)mmになる。本体の上面に電源スイッチがあり、長押しでスイッチのオン/オフが可能だ

本体を底側から見るとわかりやすいが、4つのプロペラ部分は上記の写真のように収納される。このギミックのおかげで手のひらに収まるコンパクトサイズを実現しているというわけだ。ちなみに、プロペラは各部に2枚付いており、それぞれの向きを自由に動かせる構造になっている

バッテリーは本体底面の中心部分に取り付ける構造となっている。黒い丸のような部分には、本体制御に使用するオプティカルフローカメラを搭載。メッシュの編み目で囲われている部分は超音波センサーとなっている。反対側の楕円形にくぼんだ部分は、内蔵メモリーに保存される撮影データのコピーなどに使用するmicroUSBポートになっている

日本のドローン規制対象外の重さ199gなので、どこでも飛ばせるが……

ドローンを飛ばす際に注意しなくてはならないのが航空法の規制だ。ドローンは、大きく分けると2種類あり、この航空法の規制を受ける物と対象外の物がある。その分かれ目となるのが本体(バッテリーを含む)重量で、200g以上で規制対象となる。DOBBYはその規制の適用外になるように作られていて、本体とバッテリーをあわせた重量がギリギリの199gとなっている。そのため規制を受けずにどこでも飛ばすことができる。もちろん、どこでも飛ばせるとはいえ、安全に配慮して飛ばすことは大原則だ。いくら本体が小型とはいえ、プロペラは高速で回転しているので、人に当たれば怪我をする。人が大勢いるところで飛ばすのはかなり危険なので、控えた方がいいだろう。特に初心者で操縦に慣れていないうちは、どこに飛んで行くのかわからないので十分に注意が必要だ。

なお、今回紹介するDOBBYには直接関係ないが、DOBBYよりも重量の大きい200g以上の機体は、航空法の規制対象となっており、人口集中地区(住宅密集地)やイベントを開催している場所の上空などで規制対象のドローンを飛ばす際には、国土交通省へ申請・審査・許可が必要となっている。都内の多くは人口集中地区に入るため、首都圏で規制対象ドローンを申請なしに飛ばすには、地方に行くか特定の施設で飛ばすしかない。ちなみに、国土交通省へ申請を出してから許可が下りるまでには1か月程度かかる。もし規制対象エリア内で対象ドローンを無許可で飛行させると法律違反で罰金刑となるので、対象ドローンを飛ばす場合はしっかりと確認しておこう。

本体とバッテリーをあわせた重量が200g以下のDOBBYは、航空法の規制対象外となる。ちなみに200g以下のドローンは「トイドローン」と呼ばれている

プロペラガード装着すると総重量は200g以上となるが、規制の条文によると「バッテリー以外の取り外し可能な付属品の重量は含まれない」となっているので、この場合はOKだ。安全のためにもプロペラガードは必ず付けて飛ばすようにしよう

バッテリー1本で約9分しか飛ばせないが、充電器はUSB式なのでいつでも充電可能

ドローンを飛ばす際に重要になってくるのがバッテリーの持続時間だが、DOBBYはカタログスペックで約9分となっている。実際に飛ばしてもそのくらいなのだが、なんだかんだといって飛ばして楽しんでいるとアッという間にバッテリー切れとなるので、バッテリー1本では少々物足りなさを感じる。DOBBYを本気で使い倒したいなら、予備バッテリーは必須で、2〜3本は用意しておきたいところだ。

付属のバッテリー充電キットは、USB充電アダプターとUSBケーブルを組み合わせて使用する形となっている。DOBBY本体側充電端子は、専用設計のものではなく、これから普及が期待されるUSB Type-Cが使われており、USBケーブルで充電できるのもうれしい。おかげでモバイルバッテリーを使って充電することも可能なので、コンセントのない野外でも充電可能だ。大抵の大型ドローンだと、電圧の関係で仕方がないのだがバッテリーはコンセントで充電を行う。そのため野外でドローンを飛ばす場合、その場で充電できないので予備バッテリーがいくつも必要となってしまう。その点、DOBBYなら飛ばしている間や移動中でも予備バッテリーを充電できる。実際にフル充電には数時間はかかるので、メリットは少ないかも知れないが、いざ充電したいと思った時には大いに助かる。

バッテリーと充電器は軽量かつコンパクトなので、持ち運びの際にも荷物にならないのがうれしいところ。屋外で長時間のフライトを楽しむ予定なら予備バッテリーをいくつか用意しておき、移動中などもモバイルバッテリーで充電を行うようにするといいだろう。ちなみにバッテリーの容量は970mAhで、重量は52gだ

1300万画素のカメラで4K写真を撮影可能。カメラの向きも手動で動かせる

DOBBYには、1300万画素のカメラが搭載されており、動画ならフルHD(30fps)のMP4形式で、写真なら4K(4,208×3,120ピクセル)のJPEG形式で撮影できる。小型ながらこれだけの解像度で撮れるなら問題ないだろう。

カメラの向きは手動で変えられるようになっている。正面を向く0°から真下を向く-90°まで調整でき、上空からバードビューの視点はもちろん、真下を見下ろすアングルまで、ドローンならではの撮影を楽しめる。なお、正面から上向きに1段階(22.5°)あげることも可能なのだが、コレはどのようなシーンで活用できるかは不明だ。カメラの向きは一度フライトさせると固定なので、あらかじめ決めておく必要がある。できればフライト中に変えられると嬉しいが、そうなると本体が重くなってしまうので仕方がないのだろう。

また、空中撮影をすると本体が揺れるため、どうしてもブレた映像になってしまいがちだが、DOBBYには3軸の電子式手ブレ補正機能が備わっており、空中撮影中の細かなブレを低減してくれるのも嬉しいポイントだ。

カメラは反固定式で、手動で向きを22.5°ごとに6段階変えられる。スペックによると、カメラのレンズはFOV75°、28mm(35mm格式のフィルムに相当)、f/2.2、無限焦点となっている

実際に飛ばしているDOBBYで撮影した写真。解像度も高く、発色もいい感じだ

実際に飛ばしているDOBBYで撮影した写真。解像度も高く、発色もいい感じだ

スマホに撮影画像がリアルタイムに表示され、簡単に操縦して飛ばせる

DOBBYの操縦には、iPhoneやAndroidで配信されているアプリ「Do.Fun」を使って行う。本体とスマホをWi-Fiでダイレクト接続し、撮影画像がリアルタイムに表示されるので、画面や本体を目視しながら画面上の操作パネルでDOBBYを上下&回転や水平移動させて操縦していくといった感じだ。操縦方法は、いくつも用意されていて、プロポでの操縦を意識したモードやスマホ本体を傾けて行うモードのほか、画面をスワイプやピンチイン・アウトさせて行うものまである。自分の操縦しやすい方法を選んで飛ばせるのだ。また、撮影やモードの切り替え、各種設定などの操作も画面上に配置されたボタンで行っていく。

実際にDOBBYを飛ばすとホバリングし、その場で空中姿勢を保ってくれるので、ドローンが初めての人でも簡単に飛ばせる。しかもGPSが内蔵されており、最新の高度感知システムで安定した飛行が可能だ。

DOBBYが撮影している映像がスマホに表示され、スマホ上のコントローラーやボタンで操縦や撮影、モードの切り替えを行うことができる。なお、スマホに表示されている映像は多少粗いが、撮影した写真や動画はDOBBY本体のSSDに高解像度で保存される

以下に、DOBBYを実際に飛ばす様子を収めた動画を掲載する。離陸させると1mぐらい高さをその場でキープしながらホバリングするため、誰でも簡単に飛ばせるが、思い通りに動かすには多少訓練が必要かもしれない。ちなみに屋外だと最大50m、屋内では3mの高さで安定した飛行が行える。

被写体の追尾や顔追跡など、高性能ドローン並の機能も搭載されている

最近の高性能ドローンは機能が充実しており、被写体を指定するとそれを自動で追尾して撮影してくれる機能や、離陸した位置に自動で戻って来る機能などを搭載するものが増えてきている。実は今回取り上げたDOBBYにも、こういった高機能があらかじめ搭載されており、スマホの画面で被写体をタップすると自動追尾してくれる「ターゲット追跡モード」や、離陸した位置に自動で戻って来る「ゴーホームモード」、顔を検出してピントを自動的に合わせてくれる「顔認識モード」などを利用できる。

これだけ多機能だといろいろな撮影シーンで使えそうだが、なかでも自動追尾してくれる「ターゲット追跡モード」は、自撮り動画を撮影するのに大活躍してくれそう。ドローンで自撮りを行う場合、姿勢制御等でなかなかうまく撮影できないことが多いが、DOBBYならより簡単に撮影することができるはずだ。

以下に、DOBBYの「ターゲット追跡モード」を使って撮影した動画を掲載する。同モードを有効にすると、上空を飛びながら設定した人を追いかけて撮影してくれる。ブレが若干気になるが、こういった面白い映像をDOBBYなら簡単に撮影できる。

撮った写真や動画はスマホに簡単に取り込める。アプリから専用サイトにアップも可能

DOBBY本体には容量16GB のSSDが内蔵されており、撮影した動画や写真はここに保存される。保存したデータはスマホでダウンロードできるようになっており、撮影したデータをスマホ経由でSNSなどに簡単にアップすることができる。また、専用アプリのDo.Funには、DOBBYユーザー専用のSNSも用意されており、自分で撮影した動画や写真だけではなく、世界中のDOBBYユーザーが撮影した動画や写真を楽しむことができる。

DOBBYで撮った動画や写真は本体のSSDに保存される。必要な動画や写真は、アプリのギャラリー画面からタップで選んでスマホにダウンロードする形だ

DOBBYユーザー専用のSNSでは、世界中のDOBBYユーザーが撮影したさまざまな動画や写真を楽しめる

DOBBYユーザー専用のSNSでは、世界中のDOBBYユーザーが撮影したさまざまな動画や写真を楽しめる

まとめ

「ターゲット追跡モード」を使って簡単に自撮りできるため、自撮りドローンと呼ばれているDOBBY。確かに本体が非常にコンパクトで持ち運びに便利なため、どこでも持ち出して撮影できるのは、ほかのドローンにはない大きなメリットといえる。しかし、望んでいるアングルで自撮り写真や動画を撮るには、それなりの操縦テクニックや設定が必要だ。しかも人が多い街中では周りの人に迷惑をかけてしまう恐れもある。そのような場所では、自撮り棒で撮影した方が安全で効率がよかったりもする。では、使い物にならないかというとそうでもない。たとえば、広い場所や周囲にいる他人に迷惑をかけないようなシチュエーションであれば問題ないだろう。要は周囲の安全面やマナーを配慮して使えばいいのだ。

そのことを理解した上で使うなら、これほど面白いガジェットはない。特にDOBBYは携帯性にすぐれており、常に持ち歩いておいていざという時にサッと取り出し、手軽に飛ばして撮影を楽しめる。ホームパーティーなどで集合写真を上空から撮ったりすると大いに喜ばれそうだ。しかもこれだけコンパクトで高機能ながら、初心者でも手が出しやすい値段というのもうれしい。ドローンに興味がある、これからドローンを初めてみたい、そんな方が入門機として購入するのにDOBBYはまさにうってつけの製品といえそうだ。

川村和弘

川村和弘

新しモノ好きで、元ゲーム雑誌の編集者。玩具の攻略本を出版した経験もアリ。現在は、iPhone関連の情報メディアなどで編集・ライターとして活躍中!

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
新製品レポート最新記事
新製品レポート記事一覧
2017.12.11 更新
ページトップへ戻る