2017年最初のガンプラ紹介はMG(マスターグレード)とHGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)の豪華2本立て! 先日バンダイより発売された2017年1発目のMGとHGUCがいずれも連邦軍の主力量産型モビルスーツ「ジム」という謎の“ジム祭り”が開催されておりました。ということで、先月に引き続き、ROBOT魂版の初代ジムにも登場してもらい、UC0079のジム変遷の歴史をガンプラでたどっていきたいと思います。
先月(2017年2月)も登場したROBOT魂版ジム。まずはこれがベースですよ
先月も紹介したとおり、ガンダム世界の一年戦争時に初登場した連邦軍の主力量産型モビルスーツ「ジム」。見た目からしてヤラレ役っぽい雑魚モビルスーツかと思いきや、実はほかの舞台ではさまざまな活躍をしたことになっておるのですよ。そんなジムのバージョン違いともいうべき機体が2017年初のガンプラにエントリーされました。まずは1/144サイズのHGUC「陸戦型ジム」から見ていきましょう。
2017年初のHGUCは「陸戦型ジム」でした
デザートカラーのジムです。これがまたカッコいい!
「陸戦型ジム」は、OVA『機動戦士ガンダム第08MS小隊』に登場する、地球で活躍するジムです。陸戦に特化した機体ということで、オリジナルのジムとは異なる仕様になっております。いやいや宇宙であのジムが頑張っていたときに、こんなカスタマイズされた仕様のジムが活躍していたのですなー。キットですが、HGUC版とはいえ、最新技術がてんこ盛りで可動域の広さ、武器の多彩さなど秀逸なプラモデルとなっています。
可動領域の広さとスムーズさでカッコいいポージングがとれます
胴体の作りが斬新で、このような可動もできますよ
初登場の武器、ネットガンも付属。膝立ちポーズも楽ちんです
オリジナルのジムと。色合いだけじゃなく、ゴツゴツした体型も違いますよね
オリジナルのジムに比べ、ちょっとごつくなった機体と色合いで、なにやら強そうに見えますよね。とはいえムダにとんがっていたり、いろんなパーツが付属していない分、シンプルな機体なのでパーツのポロリもなかったりと、かなり無理なポーズを取らせてもしっかり決まるとても良いキットですよ。余裕があれば複数体購入して小隊を作りたい感じです。ROBOT魂版がTVアニメに忠実で、ちょっと野暮ったいまんまのキットになっていますが、こちらは最新のスタイリングでかなりカッコいいジムになっております。
MG版のジムはOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場したカスタマイズタイプ「ジム・スナイパーII」です。スナイパータイプのジムがMGで登場です。こちらはMGらしく多彩なギミックと、従来のMGにはなかった腕の可動システムを採用して、すごくカッコいいポージングが取れるようになっています。早速見ていきましょう。
もう箱のパッケージからしてカッコいいですよ!
1/100サイズのMG「ジム・スナイパーII」。もう素立ちでカッコ良さげ
スナイパーライフルを武器にした狙撃タイプのジムということで、機体はオリジナルのジムに比べこちらもだいぶカスタマイズされています。色合いはオリジナルのジムよりもブルーが濃くなった感じですが、キットもメリハリのきいたブルー仕様になっています。そして何よりもすごいのが腕の可動です。従来のMGではなかったパーツ構成になっており、完全に両腕が胴体の前に出せるようになり、またパーツのポロリもなく、しっかりと安定したポージングが可能になります。
オリジナルのジムと。かなりカスタマイズされているのがわかります
腕の可動が本当にすごく、ここまで曲がります
スナイパーライフルはかなりの大きさ
そして実際の狙撃ポーズがこんなふうにきれいに決まります
腕が自在に動くということで、スナイパーライフルを構えた姿勢がしっかり取れるのがすごいです。さらに脚部分の可動も柔軟で、膝立ちもなんなくでき、箱絵同様のポージングが取れるのが気持ちいいですね。頭部のバイザーも下ろすことができ、狙撃仕様のマスクにすることも可能です。やや気になったのは肘部分と頭部のアンテナ部分がちょっと外れやすかったことですね。ほかはまったく気になりませんでした。
伏せ姿勢での射撃ポーズもいい感じです
腕、脚のスムーズな可動でさまざまなポージングが楽しめます
いきなりのジム2体。それもOVAで登場したちょっとマニアックなカスタマイズタイプということで、筆者もそうですが、「こんなジムがあったんだ!」という感想を持たれる方がほとんどかと思います。またそれを精密なキットにしてしまうことがメーカーさんのすごいところですねー。いいです! 主役機にこだわらず、こういうのをどんどん出していってほしいです。通販限定のプレミアムバンダイでは、この「ジム・スナイパーII」の「ホワイトディンゴ隊仕様」が限定発売されているとのことで(予約は締め切りました)、そちらとあわせて飾るのもいいかもしれません。
オリジナルのジムから同時代にこんなカスタマイズされた機体があったとは驚きです