今月は「鉄血のオルフェンズ」より、主役機ガンダムバルバトスルプスレクスのガンプラ紹介です。いや名前長いよ。どこで息継ぎするんだよ! とツッコミたくなるのは我慢です。2016年秋から放映されていた新作ガンダム「鉄血のオルフェンズ」。ご覧になりました? なんというか宇宙世紀ものとは一線を画す、泥臭いガンダムという印象が強かったですが、その主役機バルバトスの最終形態が1/100サイズで発売されました。しかもHGとかMGではないフルメカニクスという新基軸のシリーズです。
初回限定盤にはスタンドとマーキングシールが付属しています
ランナーは少なめ。初心者でも手軽に楽しめます
内部構造を作るので黒いパーツが多めです
フルメカニクスシリーズは、この「鉄血のオルフェンズ」から始まった新しいガンプラです。1/100サイズのガンプラといえば、細部までディテールにこだわったMGシリーズがありますが、それよりもパーツ数は少なめ、シンプルな構造で初心者でも容易に組み立てられるのがこのシリーズの特徴です。しかも本体は内部構造であるボディーを先に組み立て、装甲をあとからはめ込んでいくという作りになっています。
ということで、内部フレームを最初に組み立てます
劇中でいうガンダムフレームが完成です
このフレームがかなり柔軟な動きを再現できるようになっています
まずはガンダムフレームから組み立てます。MGとは異なり、シンプルな構造で少ないパーツをはめ込んでいくだけなので、とても簡単です。それなのにMGに匹敵する可動領域を誇り、また外れにくく、組み立てやすくなっています。メタリックな印象を出すため、一部シールを貼りますが、黒いパーツだけで組み立てられるので、ほかのランナーを探さずに組み立てられるのも楽ちんですね。
次に、完成したガンダムフレームに装甲をはめ込んでいきます。いわゆるガンダムカラーの赤青白黄色のパーツをはめ込んでいくと、バルバトスルプスレクスの完成です。
ルプスレクス完成です。ディテールにもこだわっている造形ですよ
初代のバルバトス1/144と比べて。だいぶ形態が変わりました
装甲をつけても可動領域は変わらず、自在に動かせます
フェイスはガンダムカラーじゃないと悪者っぽい印象ですね
装甲パーツは簡単に脱着でき、ガンダムフレーム状態に戻すこともすぐにできます。ただ、腰パーツのフロント部分などは割と外れやすいので、フレーム状態に戻さないという人は接着してしまったほうがいいかもしれません。また装甲をつけても可動領域は変わらず、特に長い腕と大きな脚は柔軟に動いてポーズを決めやすいです。
そしてなんといっても、「鉄血のオルフェンズ」最大の特徴である、ガンダムが鈍器で殴る! という設定どおり、超巨大なメイスが付属します。
こちらが巨大メイス! 大きく重たいので台座があったほうがいいですね
片手持ちだと保持できないので、両手持ちがオススメです
台座を使えば迫力あるシーンを再現できます
鈍器で殴りにくるガンダムって! さすが悪魔の名を持つガンダム!
巨大メイスは片手でも両手でも持てるのですが、その大きさゆえ、ポーズを決めて保持することが難しくなっています。一応手のひらにはメイスを保持できるように、パーツをはめ込む部分があり、しっかりと握れるのですが…いかんせん重くて、腕を上げた状態でのメイスの保持は厳しいです。その代わりにメイスを支える小さな台座も付属しており、横手に持ってのポージングなどでは、この小さな台座を使ってメイスを保持することができます。ほかにも、テイルブレードはワイヤーを使ってポーズを取らせることができるようになっていました。
テイルブレード専用のワイヤーが付属しています
台座があればメイスを持ってもしっかりポーズをつけられます
1/100という大きさながら、シンプルな構造で組み立てやすく、またアクションフィギュアのように可動領域が広く、さまざまなポーズをつけられるという新しいスタイルのガンプラです。内部のフレームもまたシンプルで初心者にもわかりやすく、初めてだけどサイズの大きなガンプラを組み立てたいという方にはおすすめですね。
ただMGほどのディテールの細かさや彩色はなく、こだわりたい人は自分でかなり手を入れないといけないという感じもありました。バルバトスは第1形態からこの最終形態まで実に8形態のプラモデルが発売されていますが、獣のようなスタイルを連想させるルプスレクスはかなり異彩を放つガンダムだと思うので、大きな1/100サイズで楽しむのがいいと思いますよ!