こんにちは、調査隊員Kです。
「個人の好奇心×企業の経済力」を総動員してたくさんの商品を試し比較するこの企画、私が担当しているだけでもなんだかんだ8本目となりました。
今回のテーマは「エコバッグ」です。2020年までのレジ袋有料化(無料配布の禁止)を環境省が提案するなど、最近はなかなかホットな話題ではないでしょうか。
この流れを受けてか隊員Kが普段使っているスーパーも、先日からレジ袋を有料にしていましたよ。
というわけで、ネット上の評判を吟味のうえ、8種類のエコバッグを取り寄せてみました。
これらを以下の3つの指標でチェックしていきたいと思います!
じゃーん
・容量
「どのくらい入るか」だけなら単純に製品の「〇リットル入ります」という情報を見ればいいんですけど、それだけではちょっと情報としては足りないですよね〜。さまざまな形状・大きさの商品が無理なく入り、運べるかどうか。そんな「使い勝手としての容量」をチェックしたいと思います。
・収納しやすさ
エコバッグの特徴として「外出中ずっと使うわけではない」というのがありますよね。なので「携行時いかにじゃまにならないか」というのも重要かと思いまして。どれだけコンパクトになるのか、そしてコンパクトにするのにどのくらい手間がかかるか。そういった点を見ようかと。
・丈夫さ
隊員Kは1週間分の食材を買いだめするスタイルなので、ここが死活問題なんです。縫製とか生地の厚さとかをしっかり見たいと思います。いろんなものを入れるということで防汚性も一緒に見たいですね。
北欧柄がかわいいですね
収容量:14.5L
収納時サイズ:φ60×80mm
絶妙な「カユイところに手が届く」製品を多数展開しているマーナさん。こちらのエコバッグは使い終わったときの「収納」にひと工夫ありの製品です。袋の両端を持って「シュパッ」と引くと、いとも簡単にコンパクトなベルト状に。これはいいぞ。
フィンランドのテキスタイルブランド「カウニステ」の生地を使っていてデザインもかわいいです。
容量:★★★☆☆
3日分くらいの食材なら余裕ではないでしょうか
たたんだ状態では結構コンパクトなこのバッグですが、中に入れたものを取り出して並べてみると「意外と入るな……」という印象ですね。隊員Kのような1週間分の食材をまとめて買うような人間にはちょっと足りないですが、3日に1回くらいの買い物なら必要十分ではないでしょうか。
収納しやすさ:★★★★★
左右を持って、こう、シュパッと
そのあとクルクルとまるめてボタンで留めます
おお〜、ほんとに引っ張っただけで収納完了しました! 所要時間1秒! 最高です。まだエントリーナンバー1ですが、これは「収納しやすさ」部門では1位かもしれません。
丈夫さ:★★★★☆
縫い目はしっかりしてます
縫製は結構しっかりしている印象ですが、この取っ手となるバンドが出ているあたりがちょっと心配ではあります。壊れるとしたらここからって感じがしますね。
生地は薄手ながらかなり丈夫な感じです。
目に鮮やかなグリーン
収容量:6L
収納時サイズ:110×90mm
「トルネ」とありますが録画できるわけじゃありません。ポケットティッシュレベルのミニサイズに収納できるエコバッグです。バッグ収納用にくっついているポケットですが、広げて使うときや小物を入れるときにも役立ちそうですね。
ただし隊員K的にはちょっと容量が物足りないかな……。こまめに買い物に出かける方ならピッタリかもしれません。
容量:★★☆☆☆
コンパクト
あ〜〜〜。やっぱり隊員Kにはちょっと小さいかな……。 毎日、もしくは2日に1回くらいの頻度でこまめに買いに行く方にちょうどいいサイズではないでしょうか。底が深いので、ネギとかペットボトルとか背が高いモノが入れやすいのは◎です。
収納しやすさ:★★★☆☆
収納の手間は普通ですね
容量が控えめなだけあって、たたむとかなり小さくなります。本当にポケットティッシュくらいですね。ただ付属のポケットにしまうためにたたむのが結構手間です。いや大したことないんですけど、マーナさんの「シュパッと1秒」を経験した後だと、どうしてもね。これは仕方ないです。
丈夫さ:★★★☆☆
特に目立った特徴はなし
生地は薄くもなく、厚くもなく。縫製もきれいですが特に丈夫さに気を配っているふうではなく。ただ、あまり量が入らないので、そこまで丈夫さに気を配る必要はないのではないでしょうか。構造が複雑じゃないので、たとえば中で何かがこぼれたりしてもお手入れしやすそうなのはいいですね。
公式サイトがまたかわいいので、ぜひ見てみてください
収容量:記載なし
収納時サイズ:150×130mm
これ、実は我が家では二代目なんです。前にもひとつ持っていたんですが、あまりにヘビロテしすぎたためにダメにしちゃいました。うう、よく帰ってきてくれたね……。
こいつの何がいいって、トートとしても使えるしリュックにもなるんですよ。やっぱり重いものを運ぶなら背負うのが一番ラク、ということで本当に重宝していました。切り替えカラーとスクエア型のシルエットでちょっとおしゃれなのも、またいい感じです。
容量:★★★★☆
容量はそこまででもない
当時はほかのエコバッグを知らなかったので本当に重宝していましたが、こうしてほかのバッグと容量を比べてみると……意外と入りませんね……。
いや無理すればもっと入るんですけど、形がボコボコになると背負うのに難があるので、それをかんがみるとこの程度が限度です。背が高めなのでネギとかが楽々入るのは便利。
収納しやすさ:★★★☆☆
小さくはなるものの、たたむ手間は割とかかる
化粧ポーチくらいかな? 結構小さくまとめることができますが、そこにいたるまでのたたむ手間はまあまあかかります。1つ前に紹介したトルネさんと一緒ですね。しかもトルネさんほどにはコンパクトにならないので、荷物に忍ばせるにはちょっと大きすぎるかもしれません。
何かここまで書いて、「このバッグあまりいいところないな……」と思い始めましたが、やっぱり何を差し置いても「背負える」というのは強みです。両手が空くって最高です。
丈夫さ:★★★★☆
普通に頑丈です
「先代は壊れてしまった」と書きましたが、決して丈夫さに難があるわけではありません。私が気に入りすぎてヘビロテしすぎた結果です。色が切り替わってる部分とか、生地が重なって結構厚めにできているので、安心感がありますよ。幅広なベルト部分も、持つときに力が分散できて◎です。
どことなくコロン、としたシルエット
収容量:記載なし
収納時サイズ:70×140mm
名前も見た目もあらかわいい。どことなく北欧系のコンセプトを感じる製品です。こちら“レジ袋にかぶせることができる”のがポイント。お会計時にかごへかけさせてもらうとあら不思議、レジ係の方がきれいにかご詰めしてくれた商品をそのままスポッと持ちあげて帰れちゃうんですよ。すごい……画期的……。詰め替えめんどくさいなって常々思ってたんですよね。最高。
容量:★★★★☆
申し分ない容量です
レジかごに引っかけるときはちょっと無理して引っ張る必要があるかも
レジかごにセットして使うだけあって、レジかごばりに物が入るのかと思いきや、そこまでではありませんでした。というのも、カバン本体の中に、レジかごに引っかけるための内袋みたいなものがついてるような構造で、実質そこには物が入らないんですよね。
ちなみに持ち歩くときはその内袋部分をキュッと巾着(きんちゃく)状に締めることができます。安定感が増すのでその点はグッドですね。
あ、あと、小さいポケットがついているのは個人的に最高でした! 家の鍵をエコバッグの底に入れちゃって、家の前で泣く泣くお野菜を取り出す事故がなくなりました。
収納しやすさ:★★★★★
小さくはならないけどラク
レジかごサイズに大きくなるバッグのため、さすがに収納時はそこまで小さくなりません。ただ、たたむのがすごいラクで、その点が個人的にかなり高評価です! クルクルとまるめたあとに、縫い付けてあるゴムバンドでキュッと締めるだけ。かなり適当にたたんでも、ゴムバンドがどうとでもまとめてくれるため、ズボラ主婦的にはポイント高いです。
丈夫さ:★★★★☆
生地が二重になってる? とにかくかなり厚めです
このエコバッグ、軽さのわりに生地が厚い感じがします。なんだろう、二重になってるのかな。持ち手部分もぜいたくに布を使って幅広にしてあるので、かなり頑丈ではないでしょうか。手や肩に食い込んで痛くなったりしないのもうれしいです。
あと、生地の触り心地がかなり独特です。なんというか、「トロン」としている? 普通のナイロンとはちょっと違う、すごくなめらかな感じです。私はこの感触大好きなんですが、防汚性の面はどうなんだろう? ナイロンよりも「布っぽい」感じがするので、お手入れしやすさの面ではほかのバッグに軍配が上がるかもしれませんね。
がっつりレジかご型
収容量:20L
収納時サイズ:230×120mm
こちらもレジかごにかぶせられる商品。ひとつ前で紹介したクルリトさんと違ってガッツリレジかごの形をしてますね。もうひとつ違う点としては、内部がアルミ貼りになっていて保冷できること、これはうれしいですね〜。そんなに長く外を持ち歩くわけではありませんが、それでも夏の生肉とかちょっと心配ですからね。
あと、キャンプやBBQでも活躍してくれそうな点がかなりGOODです。
容量:★★★★★
めちゃくちゃ大量に入ります
レジかごに引っかけるとこんな感じ
持ち歩きやすさではクルリトさんに軍配が上がるんですけど、容量は断然こちらのMARIOさんのほうがすごいですね。レジかごをそのまま持って帰れる感覚です。(本当はこの画像以上に物が入るんですけど、今度は私の腕力が追い付かなくなってしまうのでセーブしました)。
あと「お店の人が詰めてくれた形のまま」運べるというのが安心感◎です。玉子とか、あんまり動いちゃうと怖いですし。
収納しやすさ:★★☆☆☆
内部のアルミが、折りたたんだ際のアダに
内部に張ってあるアルミは保冷性抜群なんですが、柔軟性が高くないのでたたみづらく、あまり小さくはなりません。「バッグインバッグしていつでも持ち歩く」という運用はこのエコバッグにおいては難しいですね。たっぷり入ることですし、車で買い物に行く人向けの商品なのかもしれません。隊員Kは徒歩で買い物に行く派なので、ちょっと相性が悪かったかもしれませんね。
丈夫さ:★★★★☆
生地を見るかぎりはかなり丈夫そうですが……
縫製もしっかりしてますし、生地も厚めで、かなり丈夫なほうだとは思います。ただ、かなりたくさんモノが入るので、耐久性に対するハードルも結構高いんですよね……。このあたりはある程度使い続けないとわかりません。
水彩で描かれたパターンがかわいい
収容量:12L
収納時サイズ:150×130mm
ボタンを留めればちょっと小さなマチ付きトートに
国内のデザイナー数人が手掛けた、柄がいろいろ選べちゃうオシャレエコバッグ。ただオシャレなだけじゃなく機能も考えられています。サイドにスナップボタンがついていて、留めると安定感重視のマチ付きバッグに変身するんですね。いっぱい入れたいときと、少なくていいとき、どっちもフィットするのがいい感じです。
容量:★★★☆☆
まあまあ入ります
1週間分の食料をまとめ買いする隊員Kにとっては少々物足りないものの、見た目のわりには結構入る印象です。本当にシンプルで平べったいただのトートバッグなので、安定感はちょっと心もとないですが。
収納しやすさ:★★★☆☆
たたんだときのコンパクトさは、可もなく不可もなく
収納しやすさは中の上。たたんでポーチにしまう手間はあるものの、ポーチの大きさに結構ゆとりがあるので、割と適当にバサバサたたんでも収まってくれます。ここらへん、チリも積もれば結構な時短になるはず。
丈夫さ:★★★☆☆
ちょっと生地が薄めかな〜
容量も小さめなのでそこまで丈夫にする必要もないとは思うんですけど、ちょっと生地が薄いかな?と個人的には感じました。ボタンを留めたらマチ付きになる構造もアイデア的にはグッドなんですけど、重いモノ入れたらバチン!って取れそう。
いや隊員Kが「一度にたくさんのものを運びたい(運ぶ回数を少なくしたい)」ズボラ的欲求が強すぎるのかもしれませんが。
柄はいろいろ選べます
収容量:記載なし
収納時サイズ:105×50mm
この、とってもセレブリティーな雰囲気あふれるエコバッグはオーストラリア発「エンビロサックス」さんの製品です。流れで「エコバッグ」と言ってしまいましたが、エコバッグと紹介していいものか迷うほどおしゃれですね〜。ちなみにこちら、売り上げの一部は「オーストラリア海洋保存の会」に寄付されるそうです。レジ袋は環境問題の大きな原因であると考えられていますが、とりわけ海の動物たちが誤飲してしまう問題が近年取りざたされていす。海とゆかりの深い国オーストラリアのすばらしい取り組みですね。
容量:★★★★☆
なかなか入りますね
オシャレなナリして結構入る。マチはないものの、幅が広めに作られているためか底がわりと広がりやすく、見た目よりも安定感があります。最初にカレールーとかの「箱モノ」を横にバン!と入れて床代わりにすると、ほかのものをなかなか快適に入れられます。
収納しやすさ:★★★★☆
おお! こんなに小さくなりました
小さーい! 広げたときとたたんだときの差は今回紹介する8商品の中で一番大きいかもしれません。ポケットにも押し込めちゃう小ささですね。ただここまでまとめるのにまあまあ時間がかかるので、その点に★マイナス1つです。
丈夫さ:★★★☆☆
ちょっと縫製が不安かもしれない
生地は薄手のナイロン。この手のエコバッグで最もスタンダードな感じです。ただ大きさの割にちょっと縫製が心もとないかな〜とは思いました。取っ手のあたりとか、無理させると裂けそうな危うさを感じます。
エコバッグの定義がわからなくなってきた
収容量:記載なし
収納時サイズ:フォールド → 110 × 110mm
ロール → 50 × 100mm
スタッフ → 110 × 120mm
こちらもまた……エ、エコバッグなのか……? なんだかエコバッグの常識を覆されそうなオシャレトートです。ドイツはベルリンからはるばる海を越えてやってきました。
いやそれにしてもオシャレだな……。
こいつからニラを生やして道を歩く姿は、我ながらなかなかシュールでした。
容量:★★★★☆
先に紹介したエンビロサックスさんより幅広
所感としては、上で紹介したエンビロサックスさんと似てますね。ただしこちらのほうがさらに幅広です。取っ手も広めに作られていて、肩にかけやすいのが個人的に好みでした。かばんは手のひらで持つよりも断然肩にかける派です。
収納しやすさ:★★★★★
Fold me:たたんで付属のポーチにイン
Roll me:くるくる巻いてボタンで留める
Stuff me:インナーポケットにそのまま詰めちゃう
こちら、収納方法が3種類もあるのが機能面の目玉のようです。
・Fold me:たたんで付属のポーチにイン
・Roll me:くるくる巻いてボタンで留める
・Stuff me:インナーポケットにそのまま詰めちゃう
そのときの気分やスタイルで好きにやっちゃって、ということだそうな。
取り回しやすそうでいいですね。
丈夫さ:★★★★☆
生地はまあまあしっかりしている……気がする
この手の「おしゃれエコバッグ」にしては生地がしっかりしている気がします。縫製は特に目立ったところはないですが、長く使えそうな安定感を醸し出していますね。まあこのあたりは、実際に長く使ってみないとわからないところではありますが……。
さて、ここまで8製品紹介してきましたが、隊員Kが個人的に気に入ったものを軽く3位までご紹介したいと思います。3位からランクアップ形式で、どん!
収納のしやすさが本当に感動的だったので
容量:★★★☆☆
収納しやすさ:★★★★★
丈夫さ:★★★★☆
総評:★★★★☆
3位はこちら、マーナさんの「Shupattoコンパクトバッグ」です。こちら、容量は隊員Kの生活スタイルではちょっと物足りなかったですが、とにかく収納のしやすさがすごかった。本当に1秒だった。この感動をぜひ味わってほしいです。
背負えるのが本当に最高
容量:★★★★☆
収納しやすさ:★★★☆☆
丈夫さ:★★★★☆
総評:★★★★☆
2位はこちらのノットアバッグさんです。リュックのように背負える点が本当にすばらしい。水分たっぷりのずっしりお野菜とか、ぎっしり詰まったお米とか買っても心強いです。心強すぎていつも背負ってるのでトートとして使ったことが一度もありません。
バツグンの安定感
容量:★★★★☆
収納しやすさ:★★★★★
丈夫さ:★★★★☆
総評:★★★★★
「レジかごにセッティングできる」という大きな特徴もさることながら、ゴムバンドで適当に留められる便利さ、小物用ポケット付きの細やかさ、巾着のように上を締められる安定感……と、とにかく細かいところの使いやすさがすごかった。総合点の高さは断トツです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
気になるバッグ、見つかりました? 日常的に使うものですし、ぜひ妥協せずお気に入りを見つけてくださいね〜。