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コスパ優秀! 開梱用カッターとしても使えるハサミ「スコッチ 梱包開封シザーズ」

通販で届いたダンボール箱を開梱するのに、手でバリバリやっている人はいまだに多いようです。

梱包テープの端を爪でカリカリやったり、箱の側面からグイッと押し潰したり、上面を引き破ったり……面倒で時間がかかるうえに、下手をすると怪我をすることも。ぶっちゃけ、わざわざ手で開けるメリットなんかほとんどありません。

それに対して、開梱用カッターと呼ばれる専用の道具を使えば、ダンボールを受け取って開けるまでほんの数十秒というところ。怪我する心配もほぼないし、キレイにスパッと開梱できれば、ダンボールを資源ゴミとして出すときのためにたたんでおくのも簡単。この効率の差は圧倒的と言えるでしょう。

そこで「へー、ちょっと気になるな」と思ってくれた人におすすめしたいのが、ハサミと一体型になった開梱用カッターです。もちろん単機能のものでもいいんですが、兼用なら何となくお得感もあるし、導入する際の気分的なハードルも下がるのではないでしょうか。

見た目はほぼ普通のハサミが、ワンタッチで開梱用カッターに変身

2023年7月3日に3Mから発売した「スコッチ 梱包開封シザーズ」は、名前のとおり、梱包を開けるための「開封モード」機能を搭載したハサミシリーズです。

サイズのラインアップは、7インチ(全長178mm)と8インチ(全長211mm)の2種類。それぞれに「ノーマル刃」と、ベタつき防止加工を施した「シリコンコート刃」を展開しています。

2サイズ、2種類の刃がラインアップされた「スコッチ 梱包開封シザーズ」(3M)。右側の黒っぽく見える刃が「シリコンコート刃」です

2サイズ、2種類の刃がラインアップされた「スコッチ 梱包開封シザーズ」(3M)。右側の黒っぽく見える刃が「シリコンコート刃」です

外見的には完全に普通のハサミですし、実際にハサミとして使ってみても、違和感のようなものはまず感じられないでしょう。

そして、開封モードへの変形も非常にシンプル。まず、親指側のハンドルリングを手前に引いてスライドさせます。すると軽いクリック感とともに、親指ハンドル側から伸びた刃がほんの少し後退し、もう片側の刃が5mmほど露出します。以上、変形完了!

親指のハンドルを手前に引くと、「カコッ」というクリック音とともに、刃がわずかにスライドして開封モードに移行します。逆にハンドルを押し込めば、ハサミモードに戻ります

親指のハンドルを手前に引くと、「カコッ」というクリック音とともに、刃がわずかにスライドして開封モードに移行します。逆にハンドルを押し込めば、ハサミモードに戻ります

開封モードで露出する刃の長さは約5mm。開封作業のほか、ラベルの切り取りにも使えます

開封モードで露出する刃の長さは約5mm。開封作業のほか、ラベルの切り取りにも使えます

開封モードは、見た目的には「片側の刃がちょっと突き出している状態」です。このちょっと突き出した刃先を梱包テープに刺して、あとはダンボールの合わせ目に沿うようにして引き切ればOK。側面のテープまでスパッと切ってやれば、簡単に開けられます。

開梱にかかる作業時間は10〜20秒ちょっとという感じで、手でバリバリ開ける手間を考えれば、実質一瞬じゃないでしょうか。それぐらいに簡単です。

刃がダンボールの合わせ目から脱線しないように動かすのがコツ。慣れれば本当に10秒ほどで開けられます

刃がダンボールの合わせ目から脱線しないように動かすのがコツ。慣れれば本当に10秒ほどで開けられます

ちなみに、突き出ている刃先の長さが約5mmというのもポイント。一般的な梱包用ダンボールの厚みが3〜4mmほどなので、箱の中身に切り込んで傷付けてしまうトラブルを防げるというわけです。

また、開封モードのときは、ハンドルが勝手に開かないよう、自動でロックがかかります。これなら不意に刃先が箱の中まで刺さってしまうこともありませんし、安定してハンドルを握っていられるので、作業に集中できます。このあたりは「よくできてるなー」と感心したポイントでした。

写真のカギ状パーツがハンドルに潜り込んでロック。単純だけど効果的な仕組みです

写真のカギ状パーツがハンドルに潜り込んでロック。単純だけど効果的な仕組みです

ハサミとしての優秀さはさすが「スコッチ」ブランド!

開封モードがよくできているだけでなく、ハサミモードも当然ながら優秀です。

元々「スコッチ」ブランドのハサミは、一般的な国産の文房具ハサミと比較するとややお高めの価格帯に位置しますが、それだけに刃の剛性感やバンドルの握りやすさはさすがのクオリティー。実際、「ハサミはスコッチに限る」と指名買いする古くからのファンも多いのだとか。

「スコッチ 梱包開封シザーズ」は、変形機構のためにカシメ(刃を束ねる中央の結合部)に長楕円という特殊な形を採用していますが、だからといって切るときに歪みやブレのようなものはほとんど感じられません。相変わらずの剛性感を生かして、厚くて硬いダンボールもバサバサと切り込んでいける印象です。

刃のブレもなく、2枚重ねのダンボールだってザクザク切れます。優秀!

刃のブレもなく、2枚重ねのダンボールだってザクザク切れます。優秀!

切れ味は「ノーマル刃」と「シリコンコート刃」で違いはありません。ただ、梱包テープなどの粘着物を大量に切った場合、「シリコンコート刃」ならベタベタした粘着剤が刃に残りにくく、結果として切れ味が長持ちしやすいです。

また、「スコッチ」独自の立体的なハンドルリングは、指にしっかりフィット。指を動かすときに窮屈さを感じにくくなっています。内側のエラストマー素材(黒い部分)には適度な弾力があるため、硬いものを切る際に力を入れても、指が痛くなりにくいのもうれしいポイントでしょう。

強く握っても指が痛くならず、かつ安定したグリップ感が得られる独自のハンドルリング

強く握っても指が痛くならず、かつ安定したグリップ感が得られる独自のハンドルリング

そもそもハサミとして間違いがないうえに、開封モードでダンボールもスピーディーに開梱可能。一般的な国産ハサミより価格はややお高めですが、トータルで見ればかなりコスパ優秀だと思います。

何より開梱用カッターをまだ持っていない人なら、確実にQOLが上がるはずなので、ぜひ試してみてください。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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