Web会議をしている最中って、意外と相手の視線移動が気になるものです。たとえば、前振りなしに急に視線が横に逸れたら「隣の誰かから話しかけられた?」と推測できるし、チラッと手元を見たら「資料か何かを見たんだな」とわかります。
特に進行役の人がしょっちゅうチラチラと視線を外していたら、「ああ、カンペを見ているな」と気づかれてしまう可能性が大。もちろんそれが悪いわけではないですが、仕事をするうえでちょっとスマートではないかなー、という気もします。
であれば、せめてWeb会議中、カメラから目線を外さずにカンペを確認できるツールを使うというのはどうでしょうか。
ノートPCのカメラは大体、ディスプレイ上部の中央に搭載されているはず。つまり、ノートPCの内蔵カメラを使ってWeb会議をする場合、その周辺にカンペを貼っておければ、常にカメラ目線のままで情報が見放題ということになります。
そこで試してみてほしいのが、LIHIT LAB.の「ふせんボード」です。こちらはノートPCのディスプレイ上部に設置できるボードで、75×75mmサイズの付箋を4枚並べて貼れます。
ノートPCの上部に付箋を並べて貼っておける「ふせんボード」(LIHIT LAB.)。メーカー推奨の対応ノートPCは13インチ以上、ディスプレイ厚12mm以下
使用する際は、まず折り畳まれた状態のベース部分を展開し、アームを90度回転させて、本体のストッパーに固定します。本体の組み立てはこれだけで、あとはノートPCのディスプレイの裏からアームで支えるようにして設置すれば準備完了です。
二つ折りになっているベースを開いて、アームを立てれば設置準備OK
あとはWeb会議の進行に必要なことを付箋にメモして貼れば、カメラ目線をキープしたままで欲しい情報にアクセスできるというわけ。掲示しておける情報量としても、1時間程度の会議なら付箋4枚で十分だと思います。
基本的には、ただ画面の上にポンと置くだけでうまく安定します
付箋を貼る面は平滑度が高いため、付箋の糊が安定してくっ付いて剥がれづらいのもうれしいところ。情報を見ている最中に勝手にハラッと剥がれ落ちてしまっては困るので、これは割と重要なポイントではないでしょうか。とはいえ、念のため付箋は強粘着タイプを使ったほうが安心でしょう。
ボード本体が内蔵カメラを塞がない形状を採用しているのもポイント
ちなみに、本体には付箋の貼り位置を示す「+」マークが刻まれているので、それを目安に貼れば、すっきりと整った状態で付箋が並べられます。
よく見ると、75×75mmサイズの付箋に合わせた「+」マークが刻印されています
実際に試してみると、この「常にカメラ目線」というのは、予想していたよりもインパクトがありました。
というのも、視線は真っ直ぐなままでテキパキと会議を仕切ることで、周囲に対して落ち着いてクレバーな印象を与えることができたらしい。つまり、いかにも「デキる人」というイメージを演出できたようです。
全員微妙に目線が合わないなか、自分だけカメラ目線でハキハキ喋れたら、印象は抜群によくなるはず
これであれば、できる限りよい印象を与えたいWeb面接やWeb面談の類にもかなり効果が期待できそう。話すべき内容を事前にしっかりまとめて、カメラ目線でハキハキしゃべる。これだけでもう、評価に“大きななゲタ”を履かせてもらったようなものです。
また、オンライン上で効率的に話を進める、または話を引き出すという意味では、インタビュー取材にも役立つのは間違いありません。
小さめの付箋でToDoリストやピンポイントメモを作ると、細かな情報管理がしやすくなります
ノートPCの画面上に付箋を並べるだけ、というシンプルな製品ですが、その分、使い道に応用がききやすいというのも面白いところ。たとえば、小さめの付箋でToDoやスケジュールを管理する、というのも便利そう。
とにかく常に目に入る位置に付箋がたっぷり貼れて情報が集約されている、というだけでも仕事の効率アップにつながるはず。実用性はかなり高いと思います。