夏から秋からにかけてのこの時期、キャンプやバーベキューを楽しむという方も多いことでしょう。バーベキューでの大人の楽しみといえば、やっぱりビールですよね。太陽の下で、クーラーボックスから取り出した冷たいビールをプシュッ! 最高です! ただ、美味しいビールの条件である「泡」については、アウトドアでは、お店で飲むようなキレイな泡が作れなかったり、大粒の泡だらけになったりしてしまいがちです。アウトドアでもクリーミーな泡のビールが飲めたら最高ですよね!
そこで今回、アウトドアで使えることを前提にしたコードレスタイプのビール泡立て器の中から、「簡単操作」と「持ち運びやすさ」を重視して選んだ2製品ご紹介します。1つは、缶ビールをそのままセットできるスタンド型のビールサーバーで、もう1つは、マドラー型のビール泡立て器です。タイプは異なりますが、いずれも、アウトドアでもキレイな泡のビールを楽しめますよ! あわせて、バーベキューのデザートにピッタリなかき氷を屋外で作れる製品もご紹介。こちらもコードレスで持ち運びやすいですよ!
これらの3製品をキャンプに持って行って実際に試してみましたので、使用感を交えながら特徴をレポートします!
外で飲むビールの美味しさは格別です! ただ、アウトドアではキレイな泡が作りにくいですよね……
それを解消するのが、ビール泡立て器です! 写真の中央が、グリーンハウスのスタンド型ビールサーバー「GH-BEERD-SV」で、左が、グリーンハウスのビアフォーマー「GH-BEERC-WH」。右は、あわせてご紹介する、ドウシシャの「大人の氷かき器 コードレスCDIS-150WH」です
グリーンハウスの「GH-BEERD-SV」は、缶ビールをセットするだけの手軽さがウリのサーバータイプのビール泡立て器。ビールのほか発泡酒、新ジャンル、ノンアルコールビールにも対応しています
最高の泡のビールを楽しむためには、本格的なビールサーバーが一番です。ただ、本格的なサーバーになると、大きくて重いうえに、炭酸ガスなども用意しなければならず、持ち運びという点で、アウトドアでは使いにくいところがあります。
そこで目を付けたのが、サーバータイプのビール泡立て器です。ビール泡立て器というと、グラスの下に置いて下から超音波で泡立てるもの、グラスの側面から超音波を当てるものなどが用意されていますが(※価格.comマガジンforウーマンでも、グラスに当てるだけで泡ができる「ソニックアワーポータブル」をくわしくレビューしています)、ビールサーバータイプも人気があります。
サーバータイプのポイントは、缶ビールをそのままセットして使えるものがあること。缶を持っていくだけで使えるので、アウトドアでは便利ですね。また、製品の中には、より手軽なハンディタイプもありますが、今回こだわったのはスタンド型で、見た目にもちゃんとビールサーバーであること。バーベキューの会場にビールサーバーが置いてあったらテンションが上がりませんか? 見た目にも、いい感じでビールを注いでくれそうですよね。
そんなスタンド型のビールサーバー製品の中から、見た目のよさ、コンパクトさ、使いやすさで選んだのが、グリーンハウスの「GH-BEERD-SV」です。まず、ステンレスを思わせる外観(金属ではありません)で、冷えたビールが出てきそうな雰囲気が気に入りました。ヘアライン仕上げで高級感があります。また、金属っぽい見た目に反して、重量620gで高さ40.2cmとコンパクトな設計になっているので、比較的持ち運びやすいのもポイントです。
使い方はとっても簡単で、缶ビールを内部にセットして、通常のビールサーバーのようにレバーを操作するだけ。レバーを手前に引けばビールが、奥に倒せばクリーミーな泡が出てきます。超音波(1秒間に4万回の振動!)を使ってビールを泡立てる仕組みになっているので、炭酸ガスなどは不要。さらに、缶のサイズにも左右されず、500ml、350ml、330mlの缶ビールに対応しているのも便利なところです。
本体を開けて缶ビールをセットするだけ。500ml缶の場合、そのまま入れるだけでOK
350/330ml缶の場合は、専用アダプタを本体底にセットして使います
本体下部内側には断熱材が貼ってあるので、缶ビールの冷たさをキープできます
本体上部の電源部分。単3形乾電池×2で駆動します
では、ビールを注いでみた感じをレポートします。レバーを奥に倒すと、もっちりとしたなめらかな泡が出てきます。季節やその場の気温にもよるのかもしれませんが、とてもきめ細やかな泡が立ったビールに、キャンプに参加した全員が感動していました。超音波を使う仕組みは、他のビール泡立て器と同じですが、注いでから泡立てるタイプとは異なり、コツのようなものがないのがいいところです。缶ビールをセットして、あとはレバーを倒すだけ。これだけでキレイに泡立ったビールが作れちゃうのです。サーバータイプなので、グラスやコップを選ばないのもアウトドアでは重要なポイントで、プラスチックの使い捨てコップでもビールを泡立てることができます。
わかりやすいようにガラスのグラスに注いでみました。泡が細かくてキレイです
ただ、今回のキャンプは車移動だったのであまり気になりませんでしたが、サーバーを箱にいれて電車で移動したり、歩いて運ぶとなると、「ちょっとかさばる」と感じる方もいるかもしれません。また、本体上部の電源部分を取り外せば、注ぎ口などを丸洗いできるようになっていますが、缶に挿すチューブは取り外せないので洗いにくく、そこが少々気になりました。
このサイズで本格的な泡ができるマドラータイプのビアフォーマー「GH-BEERC-WH」。こちらも、ビール、発泡酒、新ジャンル、ノンアルコールビールに対応しています
ビールサーバーもいいけど、もっと手軽なものはないの? そんな方に注目してほしいのが、マドラータイプのグリーンハウス製ビアフォーマー「GH-BEERC-WH」です。単4形乾電池×2で駆動する超小型のビール泡立て器で、前出のビアサーバータイプと同様、1秒間に4万回の超音波によって、キメ細かい泡を発生させることができます。
この製品のポイントは、グラスに挿して使うマドラータイプであること。使い方はとても簡単で、ビールを注いだグラスに挿して、スイッチにタッチするだけ。これだけで細かくてクリーミーな泡が立ちます。
グラスの側面もしくは底から超音波を当てるビール泡立て器の場合、ガラス製のグラスでないと超音波振動が伝わらなかったり、グラスの厚みによって振動の伝わり具合が変わってしまうことがありますが、マドラータイプのこの製品であれば、どんなグラスでも、使い捨てのコップでも使えます。前出のビアサーバータイプと同じく、アウトドアで使いやすい製品ではないでしょうか。重量は約43gなのでラクラク持ち運べます!
単4形乾電池×2で駆動するビアフォーマー。重量は約43gと軽量です。電池の持続時間の目安は約1時間となっています
注いだビールに挿してスイッチを押すだけ。超音波で泡が発生します
とても使いやすい製品ですが、強いて気になったところを挙げると、本体を立てかけたり、置いたりできる台があったらもっと便利だったと思います。また、ビールの中に直接入れるという使い方に対して、気分的に敬遠している人もいました。ただ、本体は水で洗えるようになっているので、気になるようであれば、水につけて洗いながら使うこともできます。
バラ氷を使ってかき氷を作れる「大人の氷かき器 コードレスCDIS-150WH」。ハンディタイプで、シンプルなフォルムが特徴です
キャンプやバーベキューではビールもいいですが、食後のデザートとして、冷たいかき氷があると、ほてった体をクールダウンできていいですよね。氷の冷たさと甘みが、たまらなくおいしいと感じるはずです。
かき氷といえば、最近は「高級かき氷」なる、ふわっふわっで見た目も味もゴージャスなスイーツが登場していますが、子どものころに夏祭りの出店で食べた素朴なかき氷もいいですよね! そんな素朴なかき氷を作れるかき氷器はいろいろありますが、アウトドアで使いやすいのは、電池駆動でコードレス、かつ、バラ氷に対応しているものではないでしょうか。専用の氷を用意しなくても、手軽にかき氷が作れますよ。
今回ピックアップしたのは、ドウシシャのかき氷器、その名も「大人の氷かき器 コードレスCDIS-150WH」(以下、大人の氷かき器)です。電池駆動とバラ氷に対応した製品で、持ち運びやすさとデザイン性の高さで選んでみました。ハンディタイプなので、皿の上やグラスの上にも、どこにでも削れますよ。
使い方はとてもシンプルで、本体に氷をいれてボタンを押すのみ。ワンプッシュの電動式なので、ボタンを押している間だけ氷が削れるようになっています。かき氷の量を調整しやすかったですよ。
単3形乾電池×4で駆動します
入れられる氷はこの量でMAXでした
氷を入れたら本体上下をセットします
1回分でこの量(コップ1杯)のかき氷ができました。1人で食べるには十分な量だと思います
「大人の氷かき器 コードレスCDIS-150WH」でかき氷を作っている様子
使ってみて気になったのは、入れられる氷の量が思いのほか少ないことです。本体内部には、氷を入れる目安の線があって氷の入れすぎを防止できるのですが、コンビニなどで買える市販のバラ氷で5〜6個程度までといったところです。複数人分を作るには、2〜3回氷を入れ直す必要があると思います。
今回、ビール泡立て器2製品と大人の氷かき器をキャンプに持って行って使ってみましたが、参加した方からはすべて大好評でした。ビール泡立て器は、ビールの美味しさが増し、バーベキューをより楽しむ&さらに盛り上げるアイテムとしてピッタリ。ビールサーバータイプのほうも、マドラータイプのほうも、セッティングや片付けが簡単なので、思いっきり飲むことに集中できましたよ!
かき氷器は、焼肉や焼きそばの食事に飽きて、「そろそろ甘くて冷たいものが食べたいなあ」というころにさっと出したところ、一同大喜びでした。氷を削ってリキュールをかけたり、流しそうめんにちょっといれても冷たくいただけるので、使い方次第でもっと楽しめるアウトドアアイテムになるかもしれません。