秋ですね。秋といえばもちろん、食欲の秋。おいしいものを食べられるためなら、いろいろと挑戦してみたい。ということで、今回は燻製器「スモーカー F-240」を使って、近年流行りの「自宅で燻製作り」に挑戦してみました。
網、網のせ棒、S字フック、チップ、チップを入れる容器など、ひととおり必要となるものがすべて入っています。必要に応じて、チップや網、フックや凧糸を追加で用意するといいでしょう。
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底部分にあるお皿にチップを入れて点火し、燻していきます |
まずは設置した網の上に好きな食材を乗せます。燻製器の底部分に容器を置き、チップを入れて点火したら、あとはフタをするだけ。チップから立ちこめる煙で食材が燻されていきます。
食材や燻製方法によって燻す時間や温度加減はかなり異なりますが、10分程度でスモークらしい味がつくものもあります。しっかりとしたスモークの香りがついた燻製を楽しみたい場合は、温度や燻煙に気をつけながら長めに燻せばスモークの香りが強くなります。濃い味のスモークもおいしいんですよね。
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フタをして、燻製器の中に燻煙を充満させます |
また、この「スモーカー F-240」にはもう1つ筒がついていて、それをドッキングさせることで高さを50cmほどまで高くすることができます。
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ドッキングしてみました。50cmほどの高さなので、大きな魚の燻製もできますね! |
もちろん筒の上部にも網を載せられるので、網にS字フックを引っ掛け、凧糸などを使って大きな食材を吊るして燻製にすることもできます。今回は試せませんでしたが、鮭を丸ごと1匹吊るして、スモークサーモンなどにすることもできそうです。想像するだけで胃袋が刺激されますね。
というわけで、さっそく「スモーカー F-240」を使っていろいろな燻製を作った模様をお届けします。写真を見ただけでも食べたくなってしまいそうです!
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スモークチーズ!たくあんもスモークしてみました |
チーズのような食材はチップに火をつけるだけで十分香りがつきます。お肉などをスモークする際は、チップを入れたらこの燻製器ごとコンロに乗せて火にかけることで、しっかりと燻すことができますよ。食材によって適した方法を考えるのも楽しいですね。
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スモーク中のソーセージ |
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ベーコンも作ってみました |
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鹿肉のジャーキーも美味でした |
どれもほどよい燻煙の苦みがプラスされ、本来の食材のうまみが強くなったように思えます。ほぼ成功です!
なかでも筆者の箸が止まらなくなってしまったのは豚バラベーコン。外側は燻されて乾燥したことで少しカリカリとした食感。さらに噛むと内側からはジューシーな脂が溢れ出ます。この味わいはたまりません。生の豚バラ肉に味をつけておいて、80度〜100度くらいまで熱くした燻製器の中で1時間ほど燻しただけ。自家製スモークに舌鼓を打った、2015年の秋でした。
この「スモーカー F-240」は燻製初心者の方でも手軽にスタートできるキット。ただし…最初からうまくいくというわけではありません。燻製は奥が深いのです。
チップに火がつくか。温度は適温か。チップはどの種類が最適か。どれくらいの時間燻すか。下ごしらえはできたか…。燻製ですから煙が出ます。換気は大丈夫でしょうか。初めは失敗するかもしれませんが、この試行錯誤がまたたまらないのです。燻製の失敗は事故にもつながりかねませんので、みなさんも挑戦する際は、場所や時間、換気に十分注意してくださいね。
もちろん筆者も今回、失敗作もありました。
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温度が高すぎ+燻しすぎたらペチャンコになってしまったチーズ |
自分たちで調理して、おいしい食べ物をいただく。贅沢なひとときですね。今回の燻製もまさにそうで、元々おいしい食材をもっとおいしくする。おいしくなるまで、仲間と待って、煙が溢れる燻製器を取り囲む。チーズや卵といった初心者でも簡単にできるモノから、味付けにひと手間をくわえるお肉類。そして、大きめの魚などを丸ごと1匹スモークして、仲間と取り分ける。
そんなさまざまな食材を燻製にできる「スモーカー F-240」。今回もいいモノ発見できました!