環境に負荷をかけない“エコクリーニング”。合成洗剤ではなく、昔からの石けんや重層といった天然由来の洗剤でお洗濯を実践している人も多いでしょう。田舎育ちで、洗剤で海や川が汚染されている様子をたびたび目撃してはいろいろ考えさせられてきたえみぞうもそのひとりです。できることなら、自然に分解されて海や川を汚染しないものを選びたいと思い、洗剤選びに日ごろから余念がありません。

とはいいながらも、自然由来の成分を使用した洗剤は、合成洗剤に比べてやはり限界があります。汚れの種類によってはやはり合成洗剤に頼らざるを得ません。小学男児の子を持つえみぞう家の場合、特にお悩みなのは“泥汚れ”です。学校の体育の時間や週末の少年野球の試合や練習で、泥まみれ、汗まみれになった体操着やユニフォームの洗濯は、石けん系の洗剤だけではなかなか太刀打ちできません。そこでやむなく合成洗剤を使用しています。しかし、そんな我が家の洗濯事情に強い味方が登場したと知り、さっそく購入してみました。

その名もズバリ「部活着洗い」。泥や汗汚れにお悩みのお母さんの救世主となるか!?

その名も「部活着洗い」というこの商品は、ヤシノミ洗剤など天然由来の成分の洗剤を多く発売しているメーカーとして知られるサラヤがこのほど発売した商品。商品名が示すとおり、部活着はもちろんですがスポーツ用衣類全般に最適な洗濯用洗剤とのことです。

一般に、スポーツ衣類用の洗濯洗剤には、汚れを覆い、紫外線の中の青白い光を反射させることにより白く見せる蛍光剤が配合された、いってみれば“見かけ”だけ白くする商品が多いのですが、この製品では蛍光剤はもちろん、石油系の界面活性剤や着色料といった成分も含まず、抗菌成分をはじめとするすべての成分が植物由来となっています。さらに、通常は酵素入りの洗剤というのは塩素系漂白剤を併用することができませんが、この商品ではそれが可能。頑固な汚れを漂白剤で落としたい時にも有効です。

洗濯用合成洗剤とありますが、蛍光剤や石油由来の界面活性剤などの成分は使用せず、植物に由来したものを配合しているようです

というわけで、実際に購入してみたところ、見た目は一般的な粉末タイプの洗剤。粒子が細かくサラサラしていて、水やお湯にもよく溶けます。

石灰のようなかなりサラサラとした粉末状の洗剤です

使用量はスプーン1杯（約40g）でドラム式洗濯機4kgが目安とのこと。手洗いの場合は4Lで小さじ1杯程度とエコです。ウールや絹などの“中性”表示の洗濯物以外であれば使用が可能です。

使用量の目安。4kgで付属のスプーン1杯の約40g。漬け置き用に使用することが多いえみぞう宅では、1箱（約1.5kg）でしばらく使えています

とりあえず手洗いで野球のユニフォームや体操着を洗濯してみた結果は、さすがに蛍光剤や漂白剤を使用したようには“真っ白”というわけにはいきませんが、通常の洗剤だけで洗濯するのに比べると1回でもキレイになった印象です。

以降、洗濯機洗いで使用していますが、すでに汚れが染みついている部分を除けば、毎回の汚れはキレイに落ちているので、よほど酷い汚れの時には合成洗剤の力を借りるにしても、以前に比べれば使用回数をぐっと減らせられると思います。香りも石けんのやさしい香りで◎。合成洗剤はあまり使いたくないけど、運動着の汚れにお悩みの方はぜひ一度お試しを！

ビフォア・アフター。前からの汚れがあるので、真っ白にというわけにはいきませんが、毎回の汚れはほぼキレイになりました