クリエイター以外にも恩恵あり?

「Windows 10 Creators Update」の4つの強化点とは?

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日本マイクロソフトは2017年4月11日(米国時間)、「Windows 10」の最新アップデートである「Creators Update」の提供を開始した。2015年7月に提供を開始したWindows 10の大規模アップデートは、今回で3回目となる。同社は提供開始日の11日にCreators Updateの概要を報道陣に説明した。多くの新機能や改良点が盛り込まれているCreators Updateだが、その中でも特に注目したいポイントを紹介したい。

「人々の創造力を刺激すること、人々の創造力を広げることを目指して設計された」(リリースより)というCreators Update。クリエイター向けというわけではなく、ビジネスパーソンや学生など多くの利用者にとって、有益な機能やツールが盛り込まれている

「Creators Update」のポイントは4つ

Creators Updateは、2015年11月の「November Update」、2016年8月の「Anniversary Update」に続く、3回目の大規模アップデートだ。名称からはデザイナーや写真家、イラストレーターといったクリエイター向けと思われるが、同社によると、「Word」や「PowerPoint」で文書や資料を作成するのもクリエイティブな作業であり、多くの人にメリットがあるアップデートだという。

Windows 10のアップデートの歴史。リリースからすでに2年が経過しようとしている

Windows 10のアップデートの歴史。リリースからすでに2年が経過しようとしている

そんなCreators Updateの主な強化点は4つ。1つ目は基本機能の向上。スピードや安定性といったベース部分の改善のほか、Webブラウザーの「Edge」はePUB形式に対応し、同形式の電子書籍をEdge上で表示できるようになった。縦書きはもちろん、読み上げもサポートする。タブの管理機能も強化されており、開いている複数のタブをお気に入りのように保存し、復元できるようになった。このほか、ブルーライトをカットする夜間モード、Bluetooth接続したスマートフォンとの通信が切れた場合にロックがかかる「動的ロック」なども新たに搭載されている。

ePUB形式をサポートしたEdge

ePUB形式をサポートしたEdge

表示中のタブをそのまま保存し、後から再現できる。複数のタブを開き過ぎて、収集がつかなくなった場合などに便利そうだ

2つ目は3D。新しいアプリとして「ペイント3D」を搭載し、気軽に3Dのファイルを扱えるようになった。Windowsではおなじみの画像作成ツール「ペイント」と同様、シンプルな操作で、ゼロから3Dオブジェクトを作成できる。2次元の画像を3D化したり、3Dオブジェクトにテクスチャを貼りつけたりといった、これまで高価でとっつきにくいソフトでしかできなかったことが、Windows 10でできるようになるのがポイントだ。作成した作品は「Remix 3D.com」でシェアできる。さらに、DMM.comの「DMM.make 3Dプリントサービス」を利用して、立体物として出力することも可能。7cm×3cm×5.5cmのフルカラーモデル(石膏素材)であれば、約3,600円で作成できる。

ペイント3Dは、Creators Updateの目玉機能と言ってもいいだろう。さすがにペイントほど簡単ではなさそうだが、本格的な3Dオブジェクトの作成が標準機能でできるのは驚きだ

DMM.make 3Dプリントサービスで実際にプリントしたもの

DMM.make 3Dプリントサービスで実際にプリントしたもの

3つ目はゲーミング。Windows 10は「Xbox Play Anywhere」などを通じて、「Xbox One」でもWindows 10パソコンでもゲームを楽しめるようにするなど、ゲームに注力している。Creators Updateでは、CPUやグラフィックスのリソースをゲームのために優先的に割り振る「ゲームモード」を搭載。どのくらいフレームレートが上がるのかは、パソコンの環境によるため、一概に言えないが、ピーク時のフレームレートのアップは期待できるという。ゲーム配信機能は、遅延1秒未満という「Beam」を採用し、インタラクティブな配信を実現している。遅延の少なさを活かし、配信者とリアルタイムでチャットをしたり、視聴者が配信者のゲームに対して操作を加えたりといったコミュニケーションが可能になるという。

ゲームモードは、「Windowsの設定」やゲームプレイ中の「設定」から有効にできる

ゲームモードは、「Windowsの設定」やゲームプレイ中の「設定」から有効にできる

低レイテンシーのBeamを利用すれば、配信映像を視聴している人が、ゲームに参加することが可能。写真は、レーシングゲーム配信中に、視聴者がクラクションを鳴らしたり、ラジオを切り替えたりする様子

最後の4つ目は、「Mixed Reality」(複合現実)。同社が「HoloLens」というヘッドマウントディスプレイを通して進めている取り組みだ。ヴァーチャルリアリティ(VR、仮想現実)と違い、実際の景色に映像を重ねる、ホログラフ的な使い方ができる。同社はHoloLensで培った技術を公開。Creators Updateのタイミングで、Mixed Reality対応ヘッドセットがエイサー、デル、HP、レノボといったパソコンメーカーから発売されるという。価格は299米ドルから。日本での発売は未定だが、「今後の情報を楽しみにしてほしい」(日本マイクロソフト 業務執行役員 Windows&デバイス本部長の三上智子氏)と、国内展開に含みを持たせた。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.6.25 更新
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