レビュー
“握る”アクションで操作する「エッジ・センス」搭載

iPhone超えでスマホ史上最高のカメラを搭載した「HTC U11」徹底レビュー

HTCの新しいフラッグシップスマートフォン「HTC U11」が、ソフトバンクとauから2017年6月下旬より発売される。最新のCPUに4GBのメモリーを搭載し、高性能カメラ、ハイレゾ、AI、防水/防塵などトレンドの機能を備えた全部入り端末というだけでなく、“握る”動作で端末の操作を行う新機能「エッジ・センス」を搭載した新しい挑戦も垣間見えるスマートフォンだ。

カメラセンサーやレンズの評価を行う第三者機関「DxOMark」において、iPhoneを上回る歴代最高スコアを記録したカメラ性能にも注目が集まっている。本記事では、そんな「HTC U11」の基本性能や新機能を中心にレビューし、詳細をレポートする。

HTCの最新スマートフォン「HTC U11」。最新のトレンドの機能を網羅したうえに、ほかのスマートフォンにはない「エッジ・センス」という新機能を備え持つ

外観と基本スペックをチェック

「HTC U11」は「HTC 10」の後継機だが、デザインや機能で大きな進化をとげている。外観は、前モデルで採用されていたダイヤモンドカットがなくなり曲面が手にしっとりとなじむデザインになった。水面をイメージした「リキッド・サーフェイス」というデザインを採用した背面も特徴的だ。

機能に関しても、最新のチップセットを搭載した高いスペックは前モデルからそのままに、現行のスマートフォンで最高レベルと評されるカメラ機能や、握って操作する「エッジ・センス」などが加えられ、最近のニーズをすべて取り入れた全部入りスマートフォンというのにふさわしい。

5.5型(1440×2560)ディスプレイを搭載。CPUにクアルコムの最新SoC「Snapdragon 835」を採用し、メモリー(RAM)が4GB、ストレージ(ROM)が64GBとなっている。搭載OSは最新のAndroid 7.1

超高温で熱したガラスに圧力をかけて湾曲させたという側面。ディスプレイとのつなぎ目はあまり目立たない

超高温で熱したガラスに圧力をかけて湾曲させたという側面。ディスプレイとのつなぎ目はあまり目立たない

角張った部分が一切ないため、手で持ったときに自然にフィットする。本体サイズは約154(縦)×76(横)×8.3mm(厚さ)で重量は約170g

前面の右上部に搭載されているのはインカメラ。実は、「HTC U11」のインカメラは1600万画素で、1200万画素のメインカメラより画素数は多い。F2.0のレンズを搭載し、ひとつひとつの画素を大きくした「撮像素子ウルトラピクセルの光センサー」で昼夜を問わず質の高いセルフィーを撮影可能。メインカメラに搭載されている「HDRブースト」機能とノイズ除去機能も備え合わせており、非常に高い性能を誇る

天面にはSIMカードスロットを搭載

天面にはSIMカードスロットを搭載

底面にはUSB-Type Cポートが備わる。「HTC U11」はイヤホンジャックを装備しておらず、音楽を聴くにはUSB-Type Cに接続可能なイヤホン、もしくはBluetoothイヤホンが必要。ただし、「HTC U11」にはUSB-Type C接続可能な同社製イヤホン「Uソニックイヤホン」が同梱されており、別途購入する必要がない

左側面はボタンや端子がなくスッキリとしている

左側面はボタンや端子がなくスッキリとしている

右側面には電源ボタンと音量調節ボタンが備わる

右側面には電源ボタンと音量調節ボタンが備わる

背面には1200万画素のメインカメラとLEDライトを搭載。「HTC U11」のカメラは、カメラセンサーとレンズの性能を評価するサイト「DxOMark」において、現行スマートフォンで1位となるスコア「90」を記録している。Googleの「Pixel」の発売時には、「iPhone 7」を上回るスコアをたたき出して話題になったが、「HTC U11」は「スマートフォンカメラの新しいリーダー」という評価を得ており、その性能はお墨付き

ガラス製の背面は、きらめく水面をイメージした「リキッド・サーフェイス」というデザインを採用。屈折率の高い素材を何層にも重ねた背面は、光の当たり具合により色の濃さが変化するのが面白い(端末の色はアメージングシルバー)

ガラス製のため、指紋がつきやすい点には注意したいところ

ガラス製のため、指紋がつきやすい点には注意したいところ

ACアダプターはUSB Type Cポートではなく、従来のUSBポートを搭載。付属ケーブルが“USB-Type A to USB-Type C”になっているのは地味にうれしいポイントだ。なお、バッテリー容量は3000mAhで、「Quick Charge 3.0」の急速充電に対応

ベンチマークアプリの「Antutu」で測定したところ、スコアは「174536」。スコアのランキングで「iPhone 7 Plus」の次の2位につける高得点。このスコアなら、Webブラウジングから動画再生、ゲームまでサクサク動作するだろう

試しに「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」をプレイしたところ、CPUに最も負荷がかかる「3D標準」でも、音ズレやノートの取得ミスなどなくサクサクプレイすることができた

“握る”動作が新しい「エッジ・センス」

「HTC U11」に搭載されている新機能「エッジ・センス」は、本体の両側面に感圧センサーを搭載し、スマートフォンを握る圧力での操作を可能にする。操作は、センサー部分を「弱く握る」と「強く握る」の2通りあり、それぞれに対応する操作を割り当てることができる。

初期設定では、「弱く握る」が「カメラ起動とシャッター」、「強く握る」がGoogleの音声検索「OK, Google」に割り当てられており、自分でカスタマイズすることも可能。初期設定のまま試したところ、本体をギュッと握るだけでカメラを起動し撮影まで行えるのは非常に便利だった。握るだけでシャッターを切れるので、わざわざシャッターボタンを押す必要がなく、セルフィーのときにも重宝するだろう。

「エッジ・センス」に頻繁に使用するアプリなどを登録すれば、操作が劇的に効率化されそうだ。「エッジ・センス」の操作にはある程度の慣れが必要だが、感知する圧力の強弱を自分好みに変更することができるので、そこまで大きなとまどいはないはず。慣れてくると、非常に利便性の高い機能だと感じた。

実際に「エッジ・センス」でカメラを起動し写真を撮影している様子は以下のムービーから確認できる。

「エッジ・センス」の感圧センサーは、本体両側面の下部に搭載されている。ギュッと握ると、ディスプレイの側面から青色の円のような模様が出てきて、握る強さに合わせて変化する

ギュッと短く握ると、端末がブルッと振動し、“弱く握る”に割り当てられているカメラが起動。握る力を強くしてギューッと長めに握ると、端末が2回ブルッと震えて、“強く握る”に割り当てられた「OK, Google」が起動する

「エッジ・センス」にカメラを割り当てた場合は、端末を握るとシャッターも切れる。特に横向きでの撮影時は、“握る”動作がカメラでシャッターを切る動作とまったく同じなので非常に便利。わざわざ画面上のシャッターボタンを押さなくていいのも楽チン

スマホ史上最高評価を得たカメラ

「HTC U11」のカメラは、前述したとおり「DxOMark」で現行スマートフォンで最も高い「90」というスコアを記録している。一度に複数の写真を撮影して影とハイライトを計測し、さらにテクスチャーと色を強調して最もクオリティの高い1枚を残す「HDRブースト」機能や、被写体を瞬時にとらえるオートフォーカス技術、多軸制御の光学式手振れ補正と電子式手振れ補正という2つを組み合わせた手振れ補正システムなど、機能がてんこ盛りだ。

1200万画素のメインカメラはF値1.4の明るいレンズを搭載し、マニュアル操作や長時間露光が可能な「プロモード」やパノラマ撮影、ハイパーラプス撮影、1080p・120fpsのスローモーション撮影、4Kムービー撮影などさまざまな機能を備えている

フルセンサーのオートフォーカス技術により、被写体にレンズを向けるのとほぼ同時にピントが合う。画像は設定を何も変更せずにオートで撮影したもの

オート撮影でも美麗な写真をパシャパシャ撮影できる

オート撮影でも美麗な写真をパシャパシャ撮影できる

マニュアル撮影を行える「プロモード」には、ISOやシャッタースピードなどを自動で調節してくれる「マクロ」「スポーツ」「夜間」という3つの撮影モードが搭載されており、オート撮影よりクオリティの高い写真を撮影できる

左がオート、右が「プロモード」の「夜間」で撮影した写真。オートで撮影した写真はザラッとしたノイズが出ていて街灯の光が強すぎるが、「夜間」で撮影した写真はノイズが少なく全体的にシャープな仕上がりになっている。普段の撮影は完全オートにまかせておき、オート撮影での写真仕上がりに満足できないときに「プロモード」を選ぶのがよさそうだ

ハイレゾ対応&ノイキャン機能搭載イヤホンが付属

ハイレゾ音源の再生に対応した「HTC U11」には、付属品として同社製のイヤホン「Uソニックイヤホン」が同梱される。「Uソニックイヤホン」は、リニアPCM 192kHz/24bitのハイレゾ再生に対応するDACやヘッドホンアンプを内蔵しており、ハイレゾ音源を手軽に楽しむことが可能だ。

雑音レベルをリアルタイムで分析して音を調整する「アクティブ・ノイズキャンセル」や、ユーザーの耳の構造に合わせて音質を最適化する「パーソナル・オーディオ」機能も搭載されており、音楽にこだわる人でも納得できるほど多機能になっている。

同梱されているイヤホン「Uソニックイヤホン」。「HTC Uソニック・ハイレゾ」というメニューから「パーソナル・オーディオ」で最適化してから使うといいだろう

画面の指示通りに進めると最適化が開始される。耳に聞こえない周波数の音を発して耳の中の形を計測し、音質をユーザー向けに最適化するという

最適化の完了後はデモ音源が流れ、オン/オフ時に聞こえ方がどのように違うのか聞き比べられる。オーディオを担当する編集部員によれば、最適化したあとは中高域に奥行きが生まれ立体感が増し、クリアな聞こえ方に変化するとのこと。「低域も引き締まり、最適化後はボリュームをひとつ上げたかのように聞こえる」とも。なお、そこまでサウンドにこだわるタイプではない筆者でも、最適化前と後ではこもった音がより鮮明に聞こえるように感じた

USB/3.5mmイヤホンジャックのアダプターも同梱されており、市販のハイレゾ対応イヤホンでハイレゾ再生を楽しむこともできる

おサイフケータイ/防水/防塵/4K撮影など定番機能も搭載

「HTC U11」は、フラッグシップスマートフォンというだけあり動作が快適で、Webブラウジングや動画鑑賞、ゲームなどでまったくストレスを感じることがなかった。個人的に気に入ったのは「エッジ・センス」。昨今のスマートフォンは同質化が進んでいる傾向が強く、特にハードの部分において大きく差別化されている機種は少ない。

「エッジ・センス」は、同質化が進むスマートフォンの中でも面白い機能だ。写真の撮影時に、画面を操作することなく握るだけでカメラを起動し撮影できるのは新鮮で、かつ、利便性にもたけている。

カメラについては、世界最高のうたい文句どおり、オート撮影で手軽に美麗な写真を撮れるし、「プロモード」でこだわった写真も撮影できるため、普段使いで不満を感じることはないだろう。「Googleアシスタント」や「Amazon Alexa」といったAIアシスタントに対応し、「HTC Sense Companion」という独自AIアシスタントを搭載。さらに、おサイフケータイ、防水/防塵、指紋認証センサー、4K撮影など、最新の機能をすべて網羅しているのもうれしいポイントだ。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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