ソニーネットワークコミュニケーションズは2017年8月1日、MVNOサービス「nuroモバイル」の新機能として、国内では業界初となる「データ前借り」機能の提供をスタートした。当月の利用料はそのままに、翌月のデータ容量を前借りできる。月末に高速通信の容量が足りなくなった場合に、追加料金なしで高速通信を使い続けられる便利な機能だ。
翌月のデータ容量を前借りできる「データ前借り」。データの繰り越しは他社も提供しているが、前借りは国内の業界では初めてという
nuroモバイルは、「シンプルでわかりやすく」をコンセプトにして、昨年2016年10月にサービスを開始した新興のMVNOサービス。2GBから10GBまで1GB刻みで自由に選べるプランに加え、容量制限なしで1日5時間利用できる「定額5時間プラン」というユニークなプランも用意する。
新機能のデータ前借りは、契約プラン容量のうち、翌月の容量を当月分として利用できるというもの。月末に高速通信の容量が足りなくなった場合に重宝する機能だ。上限2GBの範囲で、10MB以上1MB単位で前借りできる。回数は無制限で、手数料などは発生しない。データを前借りして使い切れなくても、「翌月繰り越し」の対象となるため、無駄なく利用できるほか、チャージやパケットを分け合える「パケットギフト」とも併用できるので、利用スタイルに応じてデータ容量の追加方法を選べる。
注意点としては、前借りできるのは、月末日の前日までという点。月末日に前借りすることはできないので、その前の日までに高速通信がどれだけ残っているかを確認しておきたい。
データ前借りは、チャージやパケットギフトと併用が可能。あまっても翌月へ繰り越せる
データ前借り以外にも、8月1日からさまざまな点が強化される。まず、音声通話オプションで用意している国内通話のかけ放題サービスの通話時間が5分から10に長くなる。月額料金は800円(税別)のままで、すでに「nuroモバイルでんわ5分かけ放題」に契約しているユーザーは、手続き不要で「nuroモバイルでんわ10分かけ放題」へと切り替わる。
新プランとして、「深夜割プラン」の提供も開始する。午前1時から午前6時まで、高速通信を容量無制限で、それ以外の時間帯は初速バースト付きの200kbpsで利用できる。仕事の関係で深夜にスマートフォンなどを利用するユーザー向けのプランだ。月額料金は1,500円(税別)。
国内通話のかけ放題サービスの通話時間が5分から10分に伸びた
深夜割プランは、ほかのプランと同様、SMSと音声を組み合わせられる
深夜割プランは、6GBプランと料金は同じ。定額5時間プランよりも安い
このほか、「端末補償」「訪問サポート」「遠隔サポート」など、ユーザーから要望があったオプションを新たに用意。月額500円の端末補償は、nuroモバイルで購入した端末はもちろん、それ以外で購入した端末も対象となる。訪問サポートと遠隔サポートは、月額費用が不要の都度払い。専門スタッフがユーザーの家まで訪問したり、遠隔操作や電話で使い方や設定を手伝ってくれたりする。利用料は訪問サポートが1回45分あたり8,000円(税別)、遠隔サポートが1回30分あたり3,000円(税別、基本レッスンの場合)。
端末補償は、Android端末だけでなくiOS端末のiPhone、iPadも対象
取り扱い端末も強化。スマートフォンはASUS JAPANの「ZenFone Zoom S」「ZenFone Live」、トリニティの「NuAns NEO[Reloaded]」の販売を開始する
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