「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界で先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
インテルが、ハイエンドPC向けに展開する「Core X」シリーズの12〜18コアを備える上位モデルのスペックと発売日を公開しました。また、第8世代Coreプロセッサー「Coffee Lake」を発表するイベントの開催を告知しています。
インテルが公開した「Core X」シリーズのスペック表
2017年5月に開催された「COMPUTEX TAIPEI 2017」で発表された「Core X」シリーズ。12コア以上の上位モデルのスペックが初公開されました。なかでも最上位モデルの18コア/36スレッドの「Core i9-7980XE」(i9-7980XE)は、ベースクロック2.6GHz、Turbo Boost 2.0(以下、TB2.0)動作時最大4.2GHz、Turbo Boost 3.0(以下、TB3.0)動作時最大4.4GHzとなっています。価格は1,999米ドルです。
そのほかの「Core X」シリーズは、16コア/32スレッドの「Core i9-7960X」が、ベースクロック2.8GHz、TB2.0動作時最大4.2GHz、TB3.0動作時最大4.4GHz。14コア/28スレッドの「Core i9-7940X」が、ベースクロック3.1GHz、TB2.0動作時最大4.3GHz、TB3.0動作時最大4.4GHz。12コア/24スレッドの「Core i9-7920X」が、ベースクロック2.9GHz、TB2.0動作時最大4.3GHz、TB3.0動作時最大4.4GHz。価格は、順番に1,699米ドル、1,399米ドル、1,199米ドルです。
気になるのは先行してリリースされたAMDのCPU「Ryzen」シリーズのハイエンドモデル「Ryzen Threadripper」の存在。その中でも「Core i9-7960X」と同じコア数の「Ryzen Threadripper 1950X」(ベース3.4GHz/最大4.0GHz)は、価格が「Core i9-7960X」よりも700米ドル安い999米ドルとなっています。
同様に、12コアの「Ryzen Threadripper 1920X」(ベース3.5GHz/最大4.0GHz)は、価格が同コア数の「Core i9-7920X」より400米ドル安い799米ドルで、単に価格だけで比べるとAMDに軍配が上がるという状況。なお、「Core X」シリーズの12コアモデルは8月28日、14コア以上のモデルは9月25日に発売予定です。
インテルのCPU関連で紹介しておきたいニュースがもうひとつ。インテルは、開発名「Coffee Lake」で知られる第8世代Coreプロセッサーを発表するイベントを8月21日に開催することを明らかにしています。プレスリリースの画像を見る限り、ノートPCがあしらわれており、ノートPC向けの新モデルが発表されると見られています。
「第8世代がやってくる」というメッセージが表示された画像。「8」を挟み込むように開いたノートPCがあしらわれています
ソース:インテル
ディズニーは、ストリーミングサービスの技術開発などを手がける企業、BAMTechの株式42%を15億8000万ドルで取得。すでに33%の株式を取得していたディズニーの持株比率は75%となり、実質的な買収に踏み切った形です。
この買収に伴い、ディズニーは傘下のスポーツ専門チャンネルESPNのストリーミングサービスを2018年に開始し、さらにディズニーのコンテンツを扱う独自ストリーミングサービスをスタートさせることを明らかにしました。また、2012年に配信契約を結んでいたNetflixからは、独自ストリーミングサービスが始まる2019年に撤退することが判明しています。
2019年以降はNetflixでディズニーの作品が見られなくなることに
ディズニーブランドのストリーミングサービスは、2019年にアメリカでスタートし、順次世界各国でローンチするとのこと。これまでに公開済みの短編、長編作品のほか、2018年公開予定の「トイ・ストーリー4」や2019年公開予定の「アナと雪の女王」続編など、ディズニー、およびピクサーの人気作品を配信する予定です。
実写映画の配信も行うとのことですが、傘下のマーベルや、「スター・ウォーズ」を手がけるルーカス・フィルムの作品が、新サービスで独占的に配信されるかどうかは現時点で明らかにされていません。また、利用料金なども詳細が公開されておらず、続報が気になるところです。
ソース:ディズニー
Facebookで他のユーザーやコミュニティが投稿した動画がニュースフィードに流れてくることがありますが、もっと動画を見つけやすくしようという試みが実施され、アメリカではモバイル版アプリで動画専用のフィード「Video」タブが追加されていました。この「Video」タブに置き換わるのものとして、新しい動画プラットフォームの「Watch」が正式に発表されました。
「Watch」のユーザーインターフェイス
「Watch」は、投稿された動画を閲覧するためのFacebook上のプラットフォームです。ユーザーは、こちらも新しく発表された「Shows」という配信プラットフォームから動画を配信。配信できる動画は、ある一定のテーマやストーリーに沿って制作された連載番組、およびライブ配信番組が対象となっています。
「Watch」には、ユーザーがお気に入りの番組を見逃さないための「Watch List」という機能が搭載され、フォローしている番組の最新話が配信されるとユーザーに通知。「最もコメントが投稿されている動画」や「友達が閲覧した番組」、「“うけるね”(笑顔マーク)されている番組」などのセクションを設け、番組を見つけやすくする仕組みが実装されているとのこと。
簡単に言えば、たびたび話題にのぼるユーチューバーのようなことがFacebookでも展開されるようになるわけです。もちろん、人気を得た動画配信者が収益を受け取ることもできます。「Watch」は、アメリカの一部ユーザーを対象に順次公開予定。サービスが拡大すれば日本でも公開され、新しい動画プラットフォームとして注目を集めるのは間違いなさそう。Facebookerなる人気動画配信者が登場するのかもしれません。
ソース:Facebook