格安SIMや格安スマホを販売するMVNOの「楽天モバイル」は、新たな料金プラン「スーパーホーダイ」を2017年9月1日からサービス開始すると発表した。
楽天モバイル 新料金プラン「スーパーホーダイ」の最大の特徴は、通信制限がかかっても1Mbpsの速度で使えるという点だ
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スーパーホーダイでは、規定のデータ量を超えて通信速度制限がかかったとしても、最大1Mbpsの通信速度で利用することができる。NTTドコモ、au 、ソフトバンクといった大手キャリアの場合には、データ通信が規定量を超えると128kbpsへと通信速度が制限される。経験された方はご存知かと思うが、128kbpsという通信速度はYoutubeなどの動画を再生しようとしても、重いために再生できないほか、WebサイトやFacebook、TwitterなどのSNSも開くのにかなり重く、時間がかかってしまい使いものにならない。
楽天モバイル「スーパーホーダイ」発表会場では、スマホで128kbpsと1Mbpsのブラウジングの速度差を実機で体感することのできるブースが設置されていた。128kbpsでは1ページ開くのに30秒以上もかかりストレスであったが、1Mbpsでは2〜3秒で開くので、ちょっと引っかかるかな?といった程度で快適にブラウジングすることができた
楽天モバイルの「スーパーホーダイ」記者発表会会場では、スマホの実機を使って128kbpsと1Mbpsの違いを体感できるブースが設けられていた。実際に試してみたところ、128kbpsでは価格.comのサイトを開くには30秒以上かかっていたものが、1Mbpsでは2〜3秒で開くことができた。体感としては1拍間を置いて表示されるといった感覚だったが、速度制限がかかっているというストレスはあまりなく、すぐに慣れそうだ。
ただし、大きな画像を表示する際には、上から徐々に数秒かけて表示されるといった動きになった。なお、YouTubeについてはさすがに見れないかと思っていたのだが、いくつかの動画を1Mbpsで閲覧してみたところ、問題なく閲覧することができた。楽天モバイルの担当者いわく、「画質を上げなければ、ある程度は動画も閲覧することができます」とのことだ。
1Mbpsの制限速度であれば、たとえば日々のニュースサイトの閲覧や外出時の駅の乗り継ぎを調べたり、メールやFacebook、twitter、InstagramといったSNSの閲覧なども快適にこなすことができるだろう。
1Mbpsの通信速度であれば、大抵のWebブラウジングやSNS、軽めの動画再生などはストレスなく使うことができる
なお、「スーパーホーダイ」の1Mbps制限にはひとつ注意点がある。12:00〜13:00と18:00〜19:00の、いわゆる「ランチタイム」と「帰宅時間帯」のみ、最大速度が300kbpsとなる。この時間のスマホによる通信利用が必須という方は、注意が必要だ。
スーパーホーダイの料金プランについては、月額2,980円のプランS(2GB)、3,980円のプランM(6GB)、5,980円のプランL(14GB)の3種類(※いずれも税別)が用意される。どのプランも、通信データ容量を使い切っても最大1Mbpsの速度制限で利用することができるほか、国内通話が1回につき5分以内であれば何度でも無料かけ放題というサービスも付属する。
また、楽天会員になれば最初の1年間は基本料金が1,000円引きとなる。さらに、楽天ではサービスの利用度合いに応じて会員ランクが設けられているのだが、ダイヤモンド会員になると、1年目の利用料金がさらに500円引きされる。たとえばプランSの場合には、ダイヤモンド会員なら月額料金が1,500円引かれて、1,480円となる。
スーパーホーダイの料金プラン。楽天会員はWeb上からすぐに登録することができる
今回、「スーパーホーダイ」と併せて開始された「長期優待ボーナス」サービスにも注目したい。
楽天モバイルでは、通常は最低利用期間が「1年間」に設定されているのだが、最低利用期間を「2年間」で契約すれば、セット購入したスマホ端末が10,000円引きされ、3年間で契約すれば20,000円引きされる。また、長期優待ボーナスではスマホ端末を一緒に購入しないSIMカードのみの契約にも適用され、その場合には割引分の「楽天スーパーポイント」がもらえる仕組みだ。
なお、今回の「スーパーホーダイ」および「長期優待ボーナス」のサービス開始に伴い、既存の「コミコミプラン」サービスについては新規受付を終了する。